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124スタジアム見学ツアー1日目終了

 それからも買い物を続ける僕達。地球に居たときは欲しい物とかあんまりなくて。こんなに買ってほしいなんて思う事ないと思ってたけど、やっぱりお子様になっちゃってるからかな? あれも欲しい、これも欲しいって。

 カゴの中は僕達が選んだ物でいっぱいに。


 それから何気にお母さんの買い物かごもいっぱいになってました。ん? お子様だからと思ったけど違うのかな?

 お母さんの買い物かごの中には、お揃いの大会マークが入ってる食器が。


「ハルトちゃんが私達の所に来て、フウちゃん達もいろんな子達が増えたでしょう。特別なお揃いの食器が欲しかったのよ」


 そっか。確かに食器はみんなお揃いだけど、時々僕達のだけ違ってたりして、こういう記念のお揃い物ってなかったもんね。僕達家族の初めての記念の食器。えへへ、なんか嬉しいなぁ。


 そして買い物かごが集められて、全部で3つの山盛りの買い物かごが。


「さぁ、これで良いか?」


 お父さんがちょっと困ったお顔しながら笑ってます。うん、僕が欲しい物、1番欲しかった首輪はちゃんと…。

 買い物かごの中、僕は1番上に乗ってる首輪を見つめます。そして。


「たいへん、わしゅれちゃ!!」


 オニキスによじ登ります。オニキスしゃがんで! それから急いであそこに行って!! 僕慌てたからオニキスのお毛々引っ張っちゃって、オニキスが痛いだろって。ごめんね、でも僕大切な事忘れてたんだ。


 オニキスがブツブツ言いながら、最初に行った首輪売り場に行ってくれます。それで僕、もう1つ首輪を探して。お父さんとグレンが追いかけてきました。


「なんだハルト、もう首輪は選んだだろう? 何でもう1つ探してるんだ」


「おとうしゃん、ふぇにっくしゅ、うまれちゃら、かっこいいくびわ」


 そう、今は眠ってるフェニックス。いつ起きるか分かんないけど、カッコいい首輪が居るでしょう? 大会はいつもあるんじゃないから、もし大会がない時に起きちゃったら大変。どうせ何か印をつけないといけないなら、カッコいい物の方が良いでしょう。


「そうか。フェニックスの分か」


 僕のお話聞いてたグレンが、すっと僕の横に立ちます。そして1つの小さいワンちゃんにピッタリの首輪を手に取りました。


「ハルト様、皆さまはしゃぎすぎてお忘れのようですし、私も忘れていましたが、スノーの分も必要なのでは? 洋服で体が隠されてるとはいえ、オニキスの首輪をみたら欲しがるのでは?」


 そっか。僕興奮してて、いろいろ忘れてたよ。しかもスノーはいつも毛の色が分かんないようにお洋服着てて、しっぽに輪っか付けてるの。だから首輪って感覚がなかったんだ。スノーだってあんまり周りに見えなくても、オニキス達の見たら絶対欲しいって言うよね。


 オニキスにスノーを呼んで来てもらいます。その間にフェニックスの選ぶんだけど、サイズどうしようかな? どんな感じで復活するか分かんない。小さい姿で復活して、その後だんだんと大きくなるのか。それとも僕が会った時のそのまんまの大きさで復活するのか。う~ん。


「ハルト様、こちらなどどうでしょうか」


 さっき手に取った首輪を戻して、グレンが別の首輪を取ります。それは黄色の首輪でした。


「これはサイズが自由に変えられるのです。見ていてください」


 最初に自分の首に首輪をつけるグレン。なんかそういうファッションみたいで似合ってるね。

 ピッタリなのを確認してから外して、次にオニキスにつけようとします。え? グレンにぴったりだったのにオニキスには小さいよ。そんなこと思ってたら、首輪がポワッて光って、オニキスにピッタリサイズに首輪が伸びたんだ。


「しゅごい!」


「やはりハルト様のように、子魔獣と契約する方々もいらっしゃいますからね。何回も首輪を買い替えるのが面倒な方は、良くこのように魔法でサイズを変えられる首輪を買う方もいるのです」


 これならフェニックスがどんなサイズでも大丈夫だね。良かったぁ。良い首輪が見つかって。色は黄色と赤と青だったから、そのまま今オニキスが付けてくれてる黄色にしました。

 その首輪を持ってみんなの所に戻ります。


 買い物袋が大変な事に。グレンとロイが持ってくれてるけど、ロイなんてあれ、前が見えてるのかな。

 買い物が終わった僕達は、今日入って来た裏口に行きます。お外に出て最後の挨拶。


「今日の見学ツアーはここまでとなります。いかがでしたか? ハルト様、お愉しみいただけましたか?」


「うん!! たおちかちゃ!!」


「良かったです。明日のツアーも私が案内いたします。今日はありがとうございました」


「ありがちょ、ごじゅいまちた!!」


 テイリーさんにお手々振りながら、レイモンドおじさんのお屋敷に戻ります。戻る前におとうさんがご飯を買ってくって。今日の夜ご飯は屋台で買って帰るみたい。今日レイモンドおじさんもイーサンさんもご用事でいないの。だからアイラさんが料理人さん達に今日はお休みして良いって。それでお父さんがご飯を買って帰ります。


「ハルト、楽しかったね。フウも楽しかった!」


「オレも!!」


「うん!!」


『『キュキュイ!!』』


「僕達もだと」


 みんなでニコニコ。お父さんが屋台でご飯を買うのを待ちます。ディアンに抱っこされて寝てるスノー。なんか僕も眠くなってきちゃったよ。


「ハルト?」


「あらあら、あなた」


「ん? 何だ? ああ、どれ」


「旦那様、台車をお借りしてきました。荷物をここへ」


 こっくり始めちゃった僕をお父さんが抱っこしてくれます。フウ達はオニキスの上でゴロゴロ、べたぁ。


「今日はかなりはしゃいでたからな。夜のご飯食べられなさそうだな」


「明日起きられるかしら」


 大丈夫だよ。大丈夫。ちゃんと起きるよ。起きる…おやすみなさい。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新、お疲れ様です\(^_^)/ お揃いのお皿、家族って感じがして良いですねd(*´ェ`*)
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