表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
125/150

123スタジアム見学ツアー5

「みんな、ちゃんと、ほちいものしゃがちてね。いくよ! とちゅげきぃ!!」


『『『わあぁぁぁっ!!』』』

 

 みんなが凄い勢いで、飛んで行ったり走って行ったり、


「オニキスはぼくといっちょ!!」


「行くぞハルト!!」


 僕もオニキスに乗っかって突撃します。そうお土産屋さんに。


 昨日イーサンさんから聞いてたの。1日目のツアーの最後に、お土産を買う時間があるって。ツアーは2日目もあるけど、買い物できるのは1日目。何でって聞いたら、明日はお土産買ってる時間がないくらい、見学がいっぱいなんだって。だからゆっくりお土産が選べるのは今日。

 

 大会の時でも大丈夫だけど、僕達だけで、しかも大会前に買えるから、欠品が絶対にないでしょう? 大会が始まると早くなくなっちゃう商品もあるんだって。だから確実に買える今日は、僕達にとって、とっても大切な日。


 僕はオニキスに乗っかったまま、あるものを探します。イーサンさん情報によると、アレは魔獣関連コーナーにあるみたいです。僕はお店に入って上の板に書いてある文字を見ます。だめ、全然読めない。僕ちょっと焦っちゃいます。だって早くその場所に行って選んで、次は別のもの探しに行かなくちゃ。


「向こうのようだぞ」


 その時後ろからディアンの声が。グレンに字を習ってるディアン。ちょっとした文字や文章だったら読めるようになったみたい。


「さぁ、向こうだ。行くぞ」


「ディアン、ありがちょ!」


 急いでいわれた方向に。すぐに魔獣関連コーナーに到着です。そこからは見落とさないように慎重に…。


 あっ!! あった!! 僕が探してたもの発見です。僕が探してたもの、それは大会限定のドラゴンの鱗模様が書かれてる、カッコいい首輪でした。

 前にイーサンさんのお友達のクロウリーさんのパティーとか、他にもこの首輪付けてる魔獣達がいて、カッコいいなぁって思ってたの。その事グレンにお話したら、大会限定の首輪だって教えてもらったんだ。

でも大会が始まるとすぐに売り切れちゃうって聞いたから、僕絶対に今日買おうと思ってたの。


 首輪のサイズはいろいろ。それから色は赤、黒、しろ、青、黄色、水色、緑、オレンジ、うん、他にもいろいろ。オニキスにどの色が良いか聞きます。僕が選ぶより、オニキスが気に入ったもの選んだ方が良いもんね。


 オニキスがじぃっと見つめます。オニキスが選んだのは赤い首輪でした。赤い首輪は他と違って、ちょっとツルツル光沢があります。

 僕はその首輪を、後から来たグレンに取ってもらって、オニキスにつけてみました。うん、オニキスにサイズも色もピッタリです。


 次にグレンに取ってもらったのは小さい、でもオニキスとおんなじ色の首輪です。それを1番お気に入りで大切な、オニキスぬいぐるみに着けます。うん、こっちもバッチリ。1番大切なぬいぐるみだから、オニキスとお揃いにしたかったの。だから今日持って来たんだよ。


 僕は今日1番大切なミッションが無事に終了してニコニコです。

そんなニコニコの僕の後ろで、


「オレはこれが良いな」


 いつの間にか僕の後ろにはヒューイが。それでヒューイが、今度はツルツル光沢じゃなくてキラキラのラメが付いてる、青色の首輪を咥えてお座りしてました。


 ん? 首輪? ヒューイが? だってヒューイは野生の魔獣だよね。それなのに首輪? 僕が考えてたら、オニキスが僕に先に別の買い物してろって下ろして、ヒューイとどこかに歩いて行きます。


「すぐ戻る」


 僕は不思議に思いながら、グエンと一緒に今度は別の場所に。早く戻って来てね。まだ買い物いっぱいだよ。


 僕が次に向かったのはおもちゃ売り場。そこには先に来てたフウ達が、お父さんと一緒におもちゃ選んでました。おままごとで使う道具や、自分が遊びたいおもちゃ。ビアンカが持ってるカゴの中は、もう半分くらいおもちゃが入っちゃってます。


「お、来たな。ちゃんと選べたか? そのぬいぐるみに付いてるやつと一緒か? 似合ってて良いじゃないか」


「うん!!」


「で、その選んだオニキスはどうした?」


「それが…」


 お父さんとグレンがお話始めて、僕は僕で、今度は僕のお買い物です。選んだ物をどんどんカゴに入れていきます。

 少ししてオニキスとヒューイが戻って来ました。ヒューイはあのキラキラ青い首輪を咥えて。オニキスはとっても嫌そうなお顔してます。


「かう?」


「ああ。ハルト付けてくれ」


 僕はヒューイに首輪付けてあげます。うん、この首輪もヒューイにピッタリ。でもほんとに良いの? ニコニコのヒューイ。まぁ、本人が良いなら良いけど。人の姿の時はどうするのかな? ん?


 僕はあることに気づきました。ヒューイさっきまで人の姿だったよね。え? 魔獣の姿になっていいの? 僕が思わずヒューイにそう聞いたら、お話してたお父さん達が慌てて僕達の方に。それで急いでヒューイに人間になれって言いました。


 人の姿に変身するヒューイ。お父さん達はテイリーさんが居る方を見ます。それからお店の人がいる方も。テイリーさはお店と反対の方を向いて椅子に座って何かしてて、お店の人は、お母さんの相手してて、こっち見てませんでした。


「何で魔獣の姿になってるんだ!」


「いや、どうしてもこれが欲しくてな」


 魔獣の姿だったらピッタリな首輪。人の姿だとゆるゆるで、それをヒューイがすっとくぐらせて取ります。


「はぁ、もう魔獣の姿のならないでくれ」


「ああ、気を付けよう」


 ちょっとバタバタしたけど、お買い物継続です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 「本院が良いなら良いけど。」は「本人が良いなら良いけど。」ですかね? [一言] 更新、お疲れ様です(* ´ ▽ ` *) ヒューイ、魔獣の姿に戻ってまで首輪が欲しかったんですね(o´艸…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ