表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/150

118スタジアム見学ツアーと特別?

「おとうしゃん、はやく!!」


「待て待て、そんなに急ぐと転んでけがするぞ。それに今から行けば十分に間に合う」


「はやく!!」


「はぁ」


 お父さんの手を引っ張って歩こうとする僕。前のめりになりながら玄関ホールから出ようとします。


 ついに今日はスタジアム見学ツアーの1日目。昨日お兄ちゃんのマネをして準備をした僕。お母さんに後で確認してもらって、合格を貰いました。僕の準備はバッチリだって。後はお母さん達がいろいろ持って行くから大丈夫って言ってました。


 今日の朝、僕は珍しく寝坊しないで起きれました。しかも目はバッチリ覚めてます。起きてすぐにブルーベルの準備。グレンに手伝ってもらってお水とか用意して、すぐに準備は終わり。


 思ったよりもすぐに終わっちゃったから、準備の後は今日の持ち物の確認しました。オニキスに持ってもらう昨日用意したオニキスカバン。僕がもつブルーベルのためのオニキスカバン。それからいつも一緒のオニキスぬいぐるみ。うん、完璧です。


「ぬいぐるみも持って行くのか? 落としたりなくしたらどうする」


「ダメ、いちょ」


 今までもずっと一緒だったんだから持って行くの! それにこれには僕考えがあるの。ただ持って行くだけじゃないんだよ。


「よし、我がもってやろう」


 ディアンがもってくれるって。ディアンはここ3日、ずっとごろごろ寝てました。ご飯食べる時だけ起きてくるの。

 あのね、その前の日まで、ドルサッチを調べるために、何日も朝も夜中も、ずっとドルサッチのこと調べてくれてたんだ。もちろん、オニキスにヒューイ、お父さん達も一緒にドルサッチ達のことを調べてたんだけど。

 ディアンは自分が1番気づかれずに、調べられるし見張れるからって、頑張ってくれたの。ありがとねディアン。


 でもこのところ何故か大人しいドルサッチ達。レイモンドおじさんがすきができるまで泳がせるって事になって、ディアンは帰ってきました。それでスタジアム見学ツアーの日までゆっくりしてたの。


「ふあぁ~」


 ディアンが大きな欠伸をしながら1番後ろから付いてきます。


 玄関を出てすぐ、僕はお父さんを引っ張りすぎて、靴が滑って転びそうに。


「危ない!! はぁ、まったく。これじゃあスタジアムに着くまでに怪我するんじゃないか?」


 そう言ってお父さんが、スタジアムに着くまで抱っこして僕のこと連れて行くって、僕のこと抱き上げました。新オニキスカバンに入ってるブルーベルが、カバンの中から僕のこと怒ります。


『ハルト、カバンが揺れると僕大変!!』


 ご、ごめんね。みんなでお出かけ嬉しくて…


ぞろぞろ、スタジアムまで歩いて行く僕達。僕もはしゃいでるけど、お兄ちゃんだって、いつもより早く歩いて、時々スキップみたいになってます。フウ達は…。


「おい、止めないか!!」


 オニキスにみんなで乗ってるんだけど、みんなもわくわくしてるもんだから、耳の毛引っ張ったり、お髭を引っ張ったりオニキスお毛々がぼさぼさに。

 そんなこんなしながら、スタジアムの前に着きました。


 お父さんは僕を抱っこしたまま受付へ。そこには僕の申請の担当してくれたお兄さんが居ました。

僕がお兄さんにおはようございますしたら、お兄さん僕のこと覚えてくれてて、また会えたねって。それから今日もスタジアム見学ツアーのガイドさん、お兄さんでした。

 しかも僕達家族、人数が多いから他の人達と一緒の見学じゃなくて、家族だけで見学できるんだって。


「自由に周れますからね。興味のある場所に時間をとって観て周る事も可能ですよ」


 僕いろいろ観たいんだ。でもいろいろ観たいけど、あそこは1番時間多くとりたいな。


「では皆様、私のあとについて来てください」


 お兄さんの後ろにみんなでついて行きます。

 入口の前について、さぁ、見学ツアー始まるって思ったら、お兄さん入口で止まらないでどんどん歩いて行っちゃいました。それでどんどんスタジアムの後ろの方に向っていきます。


 着いた所は、たくさんの人が荷物を運び入れている裏口。何でこっちに来たんだろう?


「いつもは観られない所が見られるのが、この見学ツアーの良いところですからね。入口はいつでも通りますが、こちらは通らないでしょう?」


 そっか、そういうのも見学だよね。確かに裏口から僕達は入れないもん。


「ではまず、ハルト君、プレゼントです。見学ツアーに参加してくれた子には、プレゼントがあるんですよ」


 お兄さんが僕に紙袋をくれました。帰ってからゆっくり開けてねって。それからプレゼントはこれだけじゃないんだって。見学ツアーの最中にいろいろプレゼントがあるから楽しみにしててって。なんかバスツアーみたいだね。うん、とっても嬉しい!


 僕は貰った袋をロイに渡します。今日ロイは荷物持ちなんだって。お母さんに言われたみたい。なんか大きなカバン持ってきてます。しかも何個も。そんなにプレゼント貰えるのかな?


「さぁ、ではこれから中に入ります。皆さんこのバッチを付けてください。このバッチが見学ツアーに参加している証になります」


 お父さん達は何か字の書いてあるバッチを付けて、僕はルーリアのバッチをお父さんにつけてもらいました。その時やっと、お父さんが僕のこと抱っこから下ろしてくれたよ。


 バッチを付けて、いよいよ中に入ります。う~、楽しみ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 更新、お疲れ様です(* ´ ▽ ` *) 遂にツアーが始まりましたねd(*´ェ`*) ハルト、興奮してツアー終わるまでに転ばないと良いけど( ̄▽ ̄;)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ