表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Blood eyes 日常  作者: リクピン
1/1

戦争(ものがたり)のはじまり

妹や母と平穏な日常は、一人の異能力者の登場により、完全に失われた。

これは日常を取り戻さんと戦う少年少女の戦いの記録である。

2015年9月11日

その日の午後、僕たちは職業人から話を聞くという授業を受けていた。社会人がナンタラカンタラ。つまるところ大人になる心構えを少しでもしてほしいというのが目的だろう。

社会人を語ってくれる人は複数人いて、僕はその中から軍人の話を聞いていた。

ここで少し話は反れるが、僕たちの前に立って自らの職務について話しているのは、僕の住むドイツ連邦軍の軍人ではない。2001年にイギリス、フランスを除くEU加盟国で結成されたEF(ヨーロッパ連邦)の軍人だ、加盟国の軍隊も全てEFF(ヨーロッパ連邦軍)に統合された。ので、制服もドイツ連邦軍のものではなく、EFFで独自に採用したものだ。個人的には、ドイツ連邦軍のものよりもカッコいいと思っている。


「ほらねお兄ちゃんこっちにきて正解だったでしょう?」


脇から妹のミアがひょっこり顔を出した。


「どうして、僕みたいなモヤシっ子はやってけないよ」

「案外ムキムキになっちゃうかもよ」

「そんな自分、想像できないなあ」

「人間変わるときは変わるもんじゃよ、ホッホッホ」

「なんでそんな婆さんみたいなしゃべり方なの…?」


ビーッ!ビーッ!ビーッ!


ミアと僕が他愛ないこそこそ話しをしていると、その場にいた全ての人のスマートフォンからアラームがなった。


「なんだよ…またこれか…」


EFFの軍人がぼやいた。ソ連の戦闘機の領空侵犯であった。今月に入って20件以上こんなことが起きている。そりゃあやられる側は鬱陶しくて参ってしまう筈である。


「こんな面倒なことにもきっちり対応しなくちゃいけないのが、軍に入隊の一番ツラいところだよ」


軍人が半笑いで首をかしげ、周囲の笑いを誘っていると、突然目の前に大きな閃光が走った。





「な、なんなの…これ…」


僕の眼前に映るのは、真っ二つになった校舎と、先程の爆発に巻き込まれた人々の無惨な死体であった。

こうして僕の日常は多くの死と爆発によって終った。

いかがでしたでしょうか?

僕は大体2000文字を目安に書いているのですが、切りがよかったのでショートバージョンになりました。

投稿は不定期ですがまた皆さんに読んでいただけたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ