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自称女神と異世界生活  作者: 水野清一
第2章 最初の…
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第29話 緊急会議1


 さて、俺達の話し合いは終わったしそろそろギルマスの所に行くか………。

それにしても、………はぁ、今後の事を考えると若干鬱だ………正直これから話さなきゃいけない事は色々と面倒な事が降り掛かって来る事が確定している………出来れば話さないに越したことは無いのだがそうも言ってられないだろう………。

何にしてもうだうだ言ってても始まらないし俺達が自由に動くには隠して置けないのだから諦めるしか無い。


「ラナ、ギルマスに話したい事が有るしそろそろ動かないと不味いからギルマスの所に行こうと思うんだが会議室の場所に案内してくれないか?」


「はい!こちらです!」


 そう言いながら俺を案内する為に前を歩き出した。

俺達はそんなラナの後に付いて行きながら今後の事を話した。


「アリエス、俺達の秘密だが今後の事を考えてなるべく教えない積もりだったんだが今回はお前達の力が必要不可欠だ………恐らくだが他の狩人ハンターと一緒に戦う事になる筈だ。そうすると力の事とかを隠して置くのは難しくなると思う………よってこれからギルマスに俺達の事を話して出来るだけ俺達たけで行動出来る様にして貰う積もりだ。それとフィリア、説明の為にアテナと変わって貰う可能性が有る……最悪国王の耳にも伝わると思ってくれ………」


「ええ、理解しています………お父様に伝わった場合どうなるかは分かりませんが仕方無いです」


「私も了解しました。カズキ様………いえ、今はゼクス様とお呼びさせて貰います」


「後リーゼ、君は武器は何を使うんだ?それと装備は持っているか?」


「………私が使うのは基本は弓です!接近されたときの事を考えて一応短剣も使います………装備は呪いの影響で持てなくなって以前使っていた物は置いてきてしまい持ってません」


「分かった……それならフィリア彼女にお金渡していいか?」


「はい、そのお金はカズキさんに渡した物ですお好きにお使い下さい」


「分かった。リーゼ広場で武器を売っている屋台があるそこへ行って装備を整えて来てくれ。アリエス何か袋を持ってないか?」


「でしたらこちらをお使い下さい」


 そう言ってアリエスは俺に向かって皮袋を差し出してきた。


「ありがとう」


 俺は金貨の入った袋から金貨をそのふくろへと入れた。

俺とフィリアの武器はその屋台で武器を売っていたおっさん………て言うかギルマスが依頼を受ける変わりにと言ってくれたものだ。

その為武器1つがどれ位の値段かは分からないので多めに持たせておこう。

そう言えばおっさ………ギルマスに依頼の件まだ聞いていないなぁ………後で聞いとこう。


「………リーゼ、これだけ有れば大丈夫だと思うが足りなければ言ってくれ」


「分かりました。それではお借りしますね……あの、これ凄く重いんですけど?」


「一応金貨100枚入れて有るからな」


「金貨100枚!!?そんなに!!?」


 あれ?多すぎたか?まぁ、足りなくなるなるよりはましだ。

取り敢えず金貨100枚と聞いて袋を持ったまま若干震えているリーゼをそのままにして次を考え始める。

他に必要な事は………そう言えば。


「アリエス、君達は武器は持っているか?」


「はい、私達は専用装備が有ります。武器の種類はそれぞれ異なり私の場合は盾とランスです。現在はそれぞれのストレージ内に入れてあります………ご覧になりますか?」


「いや、今は良い………後で見せて貰う」


「分かりました。何時でもおっしやって下さい」


「所でラナ俺達が会議室に行って大丈夫なのか?」


 ふと俺は疑問に思って聞いてみた………すると。


「普通は大丈夫じゃないですけど………作戦にも関わる事とかも有りますからどうにかします。一応カズキさんが私に提案したと言う形にしておきます」


「頼む………それとラナはギルドに武器が有るのか?」


「ええ、私達ギルド職員には統一の武器が全員分有ります。私は冒険者をしていた時のを使っていますが………」


「冒険者?狩人では無く?」


「ええ、冒険者です。当時は狩人と探索者と言う2つの組織では無く1つの組織でした。当時色々と有って2つに別れましたが………」


「そうか………詳しい話を聞きたいが……後で聞かせてくれるか?」


「はい、その時は私の事もいくつかお話します」


 そう言ってラナは1つの扉の前で止まり扉をノックした。


「ラナです。失礼します!」


 短く要点だけ言ってそのまま部屋へと入って行った。

俺達は入って良いのか分からずその場で動かずにいると。


「カズキさん達もお入り下さい」


 ラナはそんな俺達を中に入るように促した。

俺はその言葉に従い部屋へと入った。

フィリア達も俺の後に続き部屋へと入って来た。

部屋へ入り終えてまず最初に部屋の中を見回し中に居た人達の顔を見た。

そこにはギルドの職員の人やギルドマスターであるおっさんが居た。

他の人は見た事の無い人が多かったが恐らくこのギルドの関係者だと思われ…………おい!何で露店で武器を売っていたおっさんが居るんだ!ギルマスであるガリウスがおっさんじゃ無かったのか!双子か!双子なのか!!?。

っんっ!っんん!ま、まぁ、良いそこは後で聞けば良いんだ………しかし、何でここにあの人が居るんだ?。


「おう!待っていたぞ!………所で何でお前らが居るんだ?」


 ガリウスがこっちを見てそう聞いて来た。

これ俺に聞いてるのか?そうだったら俺が答えた方が良いんだよな?。

どっちでも良いか………どちらにせよこの後話す事になるんだから。


「俺達は今回のゴブリンキングの討伐に関して提案が有るのと俺達からのお願いをする為にラナに参加をお願いしました」


「提案とお願い?一体どんなだ?」


「それは簡単なモノです………まず提案は防衛と討伐の2つの部隊に分けて欲しいんです」


「………?討伐と防衛に部隊を分けるのは普通だろうが?何でんな事言ってんだ?」


「そうですね………だけどここからが俺達のお願いに関わる所なんです」


「それはどんなんだ?」


 ガリウスは少し目を細めてじっと俺を見てきた………って言うか!その目地味に怖ぇよ!俺何か不快になる様な事言ったか!これから言う事の方がどっちかって言うと不快になると思うんだけど!。

何にせよ言わないと言う選択肢は無いのだとっとと話してしまおう………。


「……………部隊の編成は討伐組を俺と俺の部下?いや、仲間達だけで行いそれ以外のこの国の戦力は防衛に割り振る事です」


「なにっ!!?」


「………坊主幾ら何でもそいつは」


「………先輩」


 俺の発言は普通じゃないのは分かっている。

それでもこれが一番被害が少なくなる方法だと思うが………。

さて、この雰囲気の中どう説得しようか。

俺は眼を閉じて考える事にした。




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