第24話 アリエスチート2
お久し振りです。
長ったらしい事を書くのは苦手なのでこれだけ………生きてましたよ!。
あの後俺はアリエスを正座させ30分程叱り着けたのだが………。
叱られているのに嬉しそうにしていた………ここには変態しかいないのか?。
だが、叱った事は間違いでは無かった。
叱り着けた内容は簡単だが。
ちなみに内容はこうだ。
1・俺からの指示が有る時以外勝手に俺の思考を読まない事(非常時は可)
2・俺の指示が無い限り勝手に飛ばない事(非常時には指示が無くとも飛ぶ事を許可する)
3・着いて来るのは良いが一声掛ける事
4・着いて来る際は1m半は間を開ける事
5・指示が無い限り勝手に全力を出さない事(但し、命の危険や非常時に必要と判断した場合全力を出す事を許可する)
6・緊急時、連絡が取れない場合自己判断で戦闘・殺傷を許可
7・これは俺の管理下にある姉妹全員に強制する
と、言った所だ。
他にも非常時可能なら連絡を入れるだとか1日に3回定時連絡をするだとか細かいルールを作った。
はっきり言ってこれ位は常識的だと思うが言わないと自己判断でと言うのを好きにやれ!と曲解して何処までもやって仕舞いそうだから命令として強制した。
そんな感じで説教をして俺は今食堂でフィリア達を待っていた。
「アリエスに迎えに行かせたけど遅いな………」
「女性ですからね。身支度に時間が掛かるのは仕方ないですよ」
アリエスを迎えに行かせてから1時間は経っているのだが?。
俺の感覚が異世界人だからかそう感じるのだろうか?もしくは時計の無い世界だとこれが普通なのか?。
単純に俺が男だからかも知れないが………。
「お待たせしました!すみません!彼女に合う服がなかなか見つからなくって………」
そう言いながらフィリアは食堂に入って来たのだが………あれ?アリエスとリーゼは?。
「フィリア?他の2人は?」
「え?2人なら後ろに………あれ?」
フィリアは振り替えって後ろを見たのだがそこに居るはずの2人は居なかった為首を傾げていた。
そう2人で首を傾げながら話していたら入り口の方から話し声が聞こえて来た。
「うぅぅ……ホントにこの格好で行かなきゃダメですか?」
「はい、その服しか着れるサイズが無かったんですから我慢して下さい。それに予定時刻より長くカズキ様をお待たせしているのですいい加減諦めて下さい!」
そんな事を言いながらアリエスは食堂へと入って来て………。
「カズキ様……大変お待たせ致しました。エレナリーゼが手間取ったばかりかこんなに時間を掛けて仕舞いました………そのお怒りは全て無能なるこの私にぶつけて下さい………」
そう言って彼女は俺の前に来て片膝を付いて………何かハァハァ言ってるけど。
俺そこまで怒ってる様に見えるのかなぁ………まぁ何となくコイツがただ変態なだけだろうけど。
そんな感じでアリエスに意識を持って逝かれていたのだがいつの間にか入り口から顔だけを出してリーゼがこちらを見て唸っていた。
「うぅぅ………」
「………?そんな所で顔だけ出して何してるんだ?」
「………え、え~と………その~………」
なんだかとても良い辛そうにしている………っ!まさか!!?。
「………っ!リーゼ!まさか!呪いが再発したのか!?くそ!やはりあの程度では解けない呪いだったのか!!?」
「い、いえ!違います!呪いは解けてます!そうじゃなくて!そのぉ………」
言い淀んでいるリーゼに視線を向け、彼女の言いたい事を汲み取ろうと首を傾げて居たのだが………。
先に彼女の決心の方が固まった様で「………んっ!」と声を出しながら食堂へと入って来た。
そこで要約彼女が躊躇っていた理由に思い至った。
「…………、これは……アリエス他に無かったのか?」
「………はい、あれが唯一入った服でした」
リーゼを見て言える事は1つだけしか無いと思った。
何と言うか……もうパッツンパッツンだった。
明かにサイズが合って居なかった。
表現するなら小さな子供の服を大きな大人が無理やり来ている………そんな感じだ。
………とっ言うか、こんなにパッツンパッツンとは言え服を着てる方が恥ずかしいのかよ………どんだけ変態なんだよ。
「申し訳ございません。フィリア様のお持ちの服ではあれが限界でして………」
「無かったんだったら仕方ないだろ。フィリアのじゃサイズが合わない「私は小さく有りません!」のは当たり前だ………ってフィリア、別にお前が小さいとか言ってる訳じゃ無いから」
フィリアとリーゼの服のサイズが合わないのは明白だった。
その事に気付けずスルーしてしまった所為だと言おうとしたのだがフィリアが「サイズが合わない」発言に反応して「私は小さく有りません!」と吠えて来た。
別にフィリアのが小さい訳じゃない。
単純にリーゼが大き過ぎるだけなのだ………っと、それよりも。
「取り敢えず、リーゼに俺の服を渡すからそれを着てくれ。俺の服だからお洒落では無いけど………リーゼには一時的にそれを着て貰って後でリーゼの服を買おう。着替えたら直ぐに買い物に出かけるぞ」
そう言って俺は立ち上がり自分の服を取りに部屋へ向かおうとしたのだが………。
「あ、お荷物ならこちらに………」
アリエスがそう言いながら何もない空間に手を伸ばした。
するとアリエスが手を伸ばした空間がグニャっと捻れた様に動きアリエスの腕が二の腕辺りまでその空間に入った。
「え!何だ!それ!!?」
思わず声に出して驚いてしまった。
何も無い空間からいきなり俺の荷物が出て来てそれをアリエスが持っているのだから………。
「コレですか?ストレージですが?ご存じでは無いのですか?」
いやいや!ストレージですが?って何!?知ってて当然なのに知らないんですか?見たいに首を捻られても!?。
「そう言えば……カズキ様は魔法等は使えない世界の出身なのでしたね。失念しておりました……申し訳御座いません」
「いや、謝る必要は無い………そもそもは俺が異世界の出身でこの世界の常識とか知識を知らないのが原因の1つだからな。………お互い様だ。だからこれからはそう言った事を教えてくれ」
「っ!!?………何と、何と慈悲深いお言葉………分かりました、このアリエス全身全霊をとしてカズキ様の為に働かせて頂きます!」
アリエスはその場で膝不味きキラキラとした目で俺を見上げて居た。
その表情は正に喜びに道溢れて居た。
しかし、そんな俺達を見て。
「………あの、ストレージのスキルは使える者が少なく。………一般的では無いんですが」
………っと、冷静なツッコミをフィリアに落とされたのだった。
如何でしたでしょうか?。
少し短めですが出しました。
今後も更新は不定期になります………どうか、見捨てないでまた見て下さい。
それでは、また次回をお待ち下さい。