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自称女神と異世界生活  作者: 水野清一
第2章 最初の…
15/34

第15話……いったい何者?

半月ぶりです。

楽しみにお待ちいただいた方々お待たせしました。

新規の読者さま方どちらもどうぞお楽しみ下さい。

ちなみに少し短めです。

それでは、どうぞ!。

 ラナに押し切られる形で応接室から出てギルドの1階へと降りてきた。

結構な人数のハンターがいた筈だが今は数名のグループが二つ居るだけだ。

だがそれよりも先程からギルドに居る人達から睨まれていた。


(って、いきなり雰囲気悪くないか?)


 そんな風に疑問に思っていたのだがギルマスであるガリウスがこちらに来て言った事で何故こんな雰囲気になったのかが分かった。


「おう!ウルセェ奴等を片しといたからよ!」


「この雰囲気アンタのせいかよ!!!」


 おもっいきり被害者だった。

何をどうやったのかは分からないがろくでもない方法で説得した様だ。

俺の叫びを聞きギルドに居た他の人達は皆溜め息を吐いて「お前も被害者か………」とそんな意味を込めた同情の眼差しを向けていた。

しかし、次の瞬間ラナが放った言葉で雰囲気がまた変わった。


「ギルマス……もちろん再起不能にしたのですよね?まさかとは思いますが一樹様の手を煩わせる様な事はしてないですよね?もし一樹様に迷惑を掛けるのなら

…………………………殺しますよ?」


 彼女から物凄い殺気が放たれた。

ある者はその気配に反応し冷や汗を滴ながら武器に触れ。

ある者は立ち上がろうとして足に力が入らず椅子から転げ落ち。

ある者はそのままの姿勢でガタガタと震え出し。

ある者は恐怖の余りその場で気絶していた。


そして、その場で最もその気配に晒されていたギルマスは青い顔でガタガタと震えていた。

一樹も背後から放られる気配に晒され冷や汗が止まらなかった。

何とかしなくては………そんな本能的な反応でラナに声を掛ける為に振り返った。

そして、見てしまった。

ラナの表情が一切の感情を消しただただ殺気を放っている姿を。

そこに在ったのは〔死〕の一文字……誰にでも訪れる最後……その存在が今、目の前に在った。

一樹は必死に現状を変える為に戦闘している時と同等の集中力を発揮していた。


(この状況を打開するには!どうすれば良い!!?彼女と戦う?いや!ダメだ!!?そもそも彼女のこの状態は俺の為に怒った事にある!なら怒りが収まるのを待つか?だがいつまで?このままこの気配に晒され続けていれば良い?このまま晒され続けていればいずれ誰かが倒れる!気絶するだけならまだマシだ!下手をすると恐怖によって死人が出るぞ!!?なら原因である俺が彼女を止めるしかない!だけどどうする?声を掛けるにしても何を言えば良い?それ以前に声が出るのか?体も恐怖の所為で動かしたくても動かせない!どうすれば良い!!?)


 抗い切れない彼女から発せられる圧倒的な〔死〕にどう対処すれば良いのか分からずただ時間だけが過ぎていきそれでも懸命に目だけは反らさずにいたのだが……ふと、一瞬だが圧力が弱まり彼女の瞳の奥に温かい光が見えた。

その光を見た瞬間それまでの恐怖が嘘の様に彼には感じられなくなった。

相変わらず周りは〔死〕の感覚が振り撒かれているのだろう皆変わらず恐怖に晒されていた。

しかし、一樹は気付いた彼女の瞳に現れた光がとても優しかった事に。


(あぁ、何だ…怯える必要なんて無かったじゃないか……なら何も問題ないな)


 さっきまであれだけ彼女から与えられる〔死〕に晒され怯えていたとは思えない程に今は落ち着いていた。

なぜなら殺気は出ているが殺しの気配はないからだ。

一樹は神代流の心得がある。

その経験で知っていた人が人を殺す時に出す気配を………。

だから落ち着く事が出来た。

その為先程までは気付かなかった事に色々と気付いた………気付いてしまった。

アテナは応接室を出てからずっとラナの右横を歩いていたのだ。

そして、彼女があの気配を発し始めた時もアテナは彼女の横に居たのだ。

そして、見てしまったのだ………現在進行形で〔死〕に晒されているアテナの姿を………。

ハッキリ言おうその姿は恋人でも普通見て良いものでは無かった。

彼女はうつ伏せに突っ伏す様な格好で尻を持ち上げ時折その姿勢のまま痙攣する。

そんな状態で気絶していた。

そんな姿から視線を反らす様に顔を見たのだがこちらも酷い状態だった。

余りの恐怖に白目を向き口を半開きにし口からはよだれが垂れ涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔をしていた。

残念系自称女神とは言え年頃の少女が見られたい顔ではない。

ただ、彼女にとっての救いはこの場にいる一樹とラナ以外の全員がそれどころでは無く彼女の惨状を見ているのが一樹のみと言う事だろう。


(いくら残念系でもこのまま放っとくわけにはいかないな………ラナを正気に戻して他の奴等に見られる前に起こしてやらないとな………後でからかってみよ♪)


 そんな事考える余裕があるなら早く何とかしてやれよと思う。

どうやら一樹はSぽい所があるようだ………本人が自覚してるかはともかく。

何はともあれ早く何とかしないと死人が出てもおかしくない………。

少し意地の悪いことを考えながら一樹はラナに声を掛けた。


「えっと、ラナ………俺は大丈夫だから。それに俺に迷惑が掛かるような事が起きたらギルマスのおっさんが責任を取ってくれると思うぞ?なぁ、そうだよな?」


 そうラナに良いながらガリウスを見た。

いまだに恐怖に縛られたままのガリウスたが一樹が言った事を聞き「なんて事を言いやがる………」と言いたげな表情を恐怖の表情に混ぜつつ一樹を見ていた………以外と器用な男である。

それでも何とか自分に向かいつつあるラナの矛先を反らそうとして………。


「……え、いや、ちょっ………」と一樹を見ながら言っていた。

(そんな責任取れるかよ!)とか考えていそうだ。

だから一樹はガリウスに止めだ!とばかりに現実を突き付けた。


「責任……取って……くれるよな?」


 もう、殆ど脅迫である。

だがこんな事態を引き起こした張本人である責任の所在は明らかだ。

これも全て適当な対応で問題を解決しようとしたガリウスが悪いのだから。

………ただ、まぁ、何かあったときにこの惨状を引き起こした恐怖を今後ガリウス一人で受けなければならないと思うと少し同情しないわけでは無いので何かあった時は出来るだけ自分で対処しようそう心の中で密かに誓いをたてたSっぽい所がある一樹だが優しい奴である。

そんな一樹を後押しする為なのかラナはガリウスに向けて殺気を振り撒いている………周りにも被害がでているのだが………。

ともかくこのままではらちが明かないとガリウスの肩を叩きながら「諦めろ………」と一言呟いた。

どうしようも無いと悟ったのだろう、ガリウスは肩を落として頷いた。

ようやく納得出来たのだろうラナから発せられていた恐怖が一気に消えた。

その圧力から解放された面々が呟いているのが聞こえた。


「はぁ、はぁ、お、終わったのか?」

まだ終わった事が信じられない者。

「た、助かった!!?私達助かったのね!」

〔死〕から解放されて生きている事を喜ぶ者。

「さ、流石だ。王国内最強の受付嬢だけはある」

ラナが凄い事を誉める者。

「ふひっ、ふひひ」

恐怖で壊れたのかトリップしながら笑ってる者等様々だ。

それこそ大戦おおいくさの後の生き残りの様な有り様だ。


だが、それ以上の惨状が他にあった。

それは気絶している者達だ。

全員殺気が消えた後も目覚めていない、起こそうと近付く者達もいない。

そこまでの余裕がまだ戻ってないのもあるが恐らく無意識である。

なぜならビクッビクッと痙攣する様と彼等から独特の臭いが漂って来ているからだ。

恐らく………いや、確実に失禁しているか口に出したくない状態になっている者がいる。

それが分かっているからなのか側に居ながらも全員が彼等を見ないようにしている。


(優しいな………けどその気持ちは分かるが起こしてやった方が良い………あのままだと気持ち悪いだろうし………まぁ、起きたらそれ所じゃ無いんだろうけど……俺だったら恥ずかし過ぎて死にたくなる……)


 一部の特殊性癖を持つ者以外、どんなに剛胆な戦士でも恥ずかしいものは恥ずかしい……。

そしてアテナもそんな彼等と同じだった。

取り敢えず、アテナを起こしてやろう……そう思って動きを止めた。


(アテナは女性だ。異性である俺よりも少なくとも同姓であるラナの方がマシだよな………。よし、ラナに任せよう。起きたら恐怖でまた気絶するかもしれないけど………)


 と、一樹はそう考えラナに頼んだ。


「…えっと、ラナ。すまないがアテナを起こすの頼めるか?」


「任せて下さい!」


 凄く気合いが入った声で躊躇い無く答えそのままアテナを担いで階段下にある通路へと入っていった。

恐らく更衣室あたりがあるのだろう。


(アテナ……変に怯えなきゃ良いけど………まぁ、そこはラナに期待しとくしかないか………。さてと、それじゃぁ、俺は………)


 アテナの事を少し心配しながら一樹は再度ガリウスの肩を叩き一言呟いた。


「頑張れ!」


「ちくしょぉぉぉぉぉ!!!」


 ガリウスの魂の叫びを笑顔で聞きながらアテナの帰りをまった………。

一樹はやはり、S……いやドが着くSの方だろう。



 アテナとラナが戻ってくるのを待ち始めてから30分位たっただろうか……他の気絶していたハンター達が目を覚ましてガリウスに怨嗟を撒き散らし始めた頃アテナを連れてラナが戻ってきた。

ラナを見て一瞬静かになり直ぐさま元の騒がしさに戻った。

まるで恐怖を忘れようとするかの様に………。

アテナの服装が若干変わっていたが彼女の名誉の為にも触れないで置こう。


「もう、大丈夫か?」


 敢えてアテナではなくラナに声を掛けた。

普通は何か言った方が良いのだろうが何を言ってもアテナを傷付ける結果になりそうなので、今はそっとして置こうと言う一樹の優しさだ。


「はい、準備は出来てます。直ぐに向かいますか?」


 一応ラナに対してのアテナの様子を見てから(大丈夫そうだな……)と判断した。


「それじゃ、案内……頼めるか?」


「はい、お任せください!」


 ラナの言葉を聞いてギルドに居た面々は一斉に「ほっ」とため息を吐き出した。

やはり恐怖の根は相当に深い様だ……。

そんな空気の中平然と歩くラナは相当なものだと思う。

しかし、先程からアテナが静かだ……。

(もしかして、まだ恐怖から立ち直れて無いのか?。それとも、アレが原因か?)そんな風に思ってアテナが持つふくろを見て考えてしまう位静かだ。


「………アテナ、大丈夫か?」


「はい?、何がですか?」


「………?」


 大丈夫ってなんの事ですか?そう言いたそうな態度だ。


(えっ?何だ?どうなってる?まさか?壊れたか?それとも?………)


 本来は蒸し返さない方が良いのだろうが………。

今後の事を考えると色々と無視は出来ない。

(後で確かめてみよう……)そう決意しラナに続きその場に居た者達の熱い視線を受けながらギルドを後にした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「さぁ、着きましたよ!。ここがお二人に紹介する宿屋青い林檎亭です!」


 そんな言葉で紹介された場所はハンターギルドを出て広場とは反対方向に歩き出し15分程度歩いた場所だ。

そこに宿屋……青い林檎亭はあった。

建物は木造造りの建物で二階建ての横に長いタイプだ。

造り事態は対して他の建物と変わらない日本にもありそうなごく普通の宿屋だ。

ギルドの造りが西洋風だったから宿屋もそんな感じの造りなのかな?と期待していたのだが本当に普通だ。


(まぁ、変に凝った造りじゃなくて良かった)


「さぁ、入りましょう!」


 そうラナが宣言して中に入っていった。

一樹達もその後に続いて入ろうとして入り口を開けて中を見て「あら、いらっしゃい♪」と声を掛けられた瞬間に扉を閉めた。


(……な、……何か見てはいけない者が見えた様な?……………………よし!)


 気合いを入れ直し再度扉を開けて「いらっしゃい♪」と先程と同じ声で体をくねらせながら声を掛けられやはり同じ様に閉めた。


(………目の錯覚に違いない!そうだ!そうに違いない!あんなおぞましい者がいる訳が無い!)


 再度覚悟し扉を開けた「いら………」バタン今度は最後まで言わせずに閉めた。


(いくらなんでも失礼だとは思うが!あれはダメだ!ラナには悪いが今から他の宿屋を探しに………)


 一樹がそう考えて振り返ろうとした瞬間勢いよく扉が開け放たれて………。


「いい加減にしろや!ゴラァ!!!」


「ぎぃやぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっ」


 出てきたのはオカマだったそれもムキムキマッチョの………。

しかし、ただのオカマ程度だったら一樹は気にしなかった……。

だがそのオカマは普通ではなかった……なぜなら………そのオカマは全裸で裸エプロンののオカマだったのだから………。



どうでしたか?今回はタイトル道理に(いったい何者なの?と色々な怖さ)をテーマに書いてみました。

まだまだ手探りで書いている感じですがいろんな人が楽しんで頂ける物を目指します。

次回もアップ日に関しては活動報告の方に書かせて頂きます。

宜しくお願いします。

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