第13話 どうしてこうなった…………
国王達がでで行き部屋には受付嬢とギルドマスターのガリウスそれと一樹とアテナが残った。
「…悪かったな。説明のために呼んどいて結局別件で巻き込んじまった」
「別に構わない…それよりも、良いのか?なんか流れで俺達が捜索依頼を受ける事になったんだが?」
恐らくは依頼を受けない等は出来ないだろうが一応聞いてみた。
「問題ねぇよ。ってか陛下がお前らに任せるって言ってたんだから何も問題ねぇ。それに、俺もお前らなら適任だと思ってる」
(あれ!!?知り合ってまだ数時間なのにナニコノ信頼感!!?何でこんなに信頼されてるの!)
「それに、何かあってもお前らの責任でギルド(俺ら)は関係ないしな」
(あぁ………コレ、シンライジャナクテミステテルンダ…………………って、おい!!!ギルド!!!何かあったら普通助けてくれるんじゃ無いのかよ!!!)
「そりゃぁ多少の事なら助けるけどよ…陛下の勅命だぜ…俺らに何とか出来ると思ってるのか?出来るわけ無いだろ(笑)国家権力にゃぁ逆らえん!」
(確かにそうだけどさ!威張って言うなよ!!って言うかなんで心の声に答えられるんだよ!読心術か!!?それともエスパーか!!?エスパーなのか!!?)
そんな感じで心の中でツッコミをいれていたのだが………
「ハッハッハッそんなスキル持っていないぞ!欲しいと思って努力はしている!」
(イヤッ!努力の必要無いよ!!!寧ろ現在進行形で俺の心の声と会話してるよね!!!)
「マスターならいずれ覚えられますよ。それにお二人ならどんな以来でも大丈夫ですよ!キマイラだってあんなに簡単に倒して仕舞うんですから!」
受付嬢のラナが瞳をキラキラと輝かせながらまるで憧れのアイドルが目の前に居るかのような顔で無責任に大丈夫と何の根拠もなく言って来た。
(だから信頼が重い!!!って言うか何でこんなに信頼されてるの!!?)
またしても心の中でツッコミをしついでに疑問も心の中で叫んでみた。
「そんな重くないですよ(笑)ちなみに恥ずかしいんですけど何で私が一樹様をこんなにも信頼しているのかと言うと…あんなにも強く危険なキマイラを格好良く倒されたのを見てファンになりました。ですから、一樹様を信頼しております」
どうやら、おかしいのはガリウスだけでは無いようだ。
「受付嬢…君もかよ!!?何かもう心の中で叫んでる意味が無いんだけど!!!何でみんなして俺の心の声が解るわけ!!!」
「「……………………………………………勘?」」
ラナとガリウスがお互いの顔を見合せて一言言った言葉が勘だった。
しかも……………
「何で疑問系!!?しかも問いの答えが勘かよ!!!」
一樹がツッコんでいるとアテナがおずおずとておあげた。
「あの…、私にも聞こえているのですが?」
「お前もか!もう何なんだよ!俺の人権どこ行った!!?頼むからどうにかしてくんない!!!」
そんな心からの叫びを絶叫していると頭の中に声が聞こえた。
『神代一樹から要請がありました。要請内容、相手との念話の制御。要請を受諾。対応を開始します。……………対応完了。神代一樹はスキル【念話Lv1】を手に入れた』
「…………………………………………………はぁっ!!!?」
思わず叫んでしまった…。
その声にガリウスとラナは驚いていたが直ぐに神託によって何らかのスキルを得たのだろうと察して話始めていた。
しかし、スキルを得て叫んでしまう。
それは仕方の無いことだろう。
何せいきなり異世界ファンタジーの王道とも言うべきスキル【念話】をてに入れたのだから。
それも、普通の手に入れ方ではない。
自分の現状に対しツッコミを入れただ心の声を叫んだだけなのだが…。
しかし、これはまだ始まりでしかなかった…。
『女神アテナ様からの要請を受信しました。受信内容を確認…………要請内容受理。処理を開始します。……………処理中………処理中……………処理中……………処理中……………処理中……………処理中……………処理中……………処理中……………処理中……………処理中……………処理中』
……………十分後。
(ながいよ!!!)
何を要請したのかは分からないが処理に物凄く時間が掛かっている。
何せ未だに『…………処理中』が続いていた。
さて、十分間もお前は何をしていたのかだって?。
さっきからずっとガリウスの国王や宰相それに騎士団長への愚痴を聞かされていたよ……………。
(しかし、何時になったら終わるんだ………。
どっちがって?どっちもだよ!!!)
誰に対して突っ込んでいるのかは分からないが想像してみて欲しい。
処理速度の遅いパソコンでようやく書類を書き終えてデータを保存しようとして操作したものの保存中にパソコンがフリーズ。
マジかよって思っていたらそこに不機嫌な上司が現れて他の上司への愚痴を語り始める。
どちらかでも良いから早く終わって欲しいのにパソコンは未だにフリーズ、上司の愚痴も壊れたラジオの様に永遠と同じ事を繰り返し続ける。
何時終わるかも分からないこの状況、苦痛以外の何者でもない。
(でも、本当に何時まで続くんだろ…?)
その思いが通じたのか分からないが変化が訪れた。
『処理中…………処理を中断します。現状女神アテナ様の要請を実行するには神代一樹のステータスが足りません。現在のステータスで可能な処理を行います。……………処理を完了しました。神代一樹様は称号【神人】を手に入れた。神代一樹様は称号【神人】を手に入れた事により種族【神(神人)Lv1】になりました。神代一樹様は種族【神(神人)】になられた事により職業【神(神人)Lv1】を手に入れました。スキル【看破Lv1】【詳細情報閲覧】を手に入れました。更に特殊スキル【神の力Lv1】【加護Lv1】【秘匿Lv1】【魔法作成Lv1】【スキル作成Lv1】【スキル譲渡Lv1】【スキル剥奪Lv1】【ボーナスポイント変換Lv1】を手に入れました。』
「……………………………………………………………………なんじゃそりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
気が付いたら本日二度目の叫びを上げていた。
それを聞いたアテナ以外の二人は再び上げられた叫び声を聞きビクッと驚いてから一樹を見た。
ガリウスはまたかと言わんばかりにため息をつき「そう言えばちょっとした事でレベルが上がったりスキルを手に入れたりする奴いたな」と呟いていた。
(いきなり何だよコレは!アテナからの要請!種族【神人】って何だよ!神なのか!俺、人間なのに!しかも!ステータスが足りませんって!足りてたらもっと凄いのかよ!ってか種族が【神(神人)】になった途端呼び捨てだったのがいきなり様呼び!【看破】って何を見抜けと!【詳細情報閲覧】ってべんりそうだね!特殊スキルって!ってか種族一つで手に入れた数多!【神の力】ってどんな力だよ!【加護】ってあれか!神のご加護をって奴か!作成!譲渡!剥奪!変換!意味分かんねぇよ!しかも殆どのスキルにLvが有るって何!!?只でさえそのままでも凄そうなスキルばっかりなのにLvが上がったらもっと凄いのになるのかよ!っうか!ため息!俺か!俺が悪いのか!!?もう、ツッコミ所多過ぎだ!)
そんな感じで心の中で叫びながら憤っていたのだがふと違和感を感じてラナの方を見ると何故か神に祈りを捧げるかの様に膝ま付き俺に祈りを捧げていた。
(え!!何?一体どうしたの!!?まるで神に祈りを捧げるみたいに……………ってか俺!神じゃん!)
リングを使った種族の確認もしていないのに自分の種族が【神】になっている事に既に疑問を持っていない………。
まるで、中二病だ。
いきなり叫んで静かになった俺を奇妙な物を見る様な目で見てやはり違和感を感じたのだろうガリウスもラナを見た。
ラナを見て何してんだコイツ?みたいな顔をして首をかしげていたのだがラナの奇行に何か心当たりが有りそこに思い至ったのだろう。
驚きの表情を浮かべて呟いた。
「ラナ?……もしかして?」
何がもしかしてなのかは分からないがやはりガリウスには心当たりが有るらしい。
驚いたり困惑したりしながらガリウスとラナを交互に見ていたのだが突然スッとラナが立ち上がった。
「ギルマス…いえ、ガリウスさん今までお世話になりました。私は私の成すべき事を成す為に元の私に戻ります」
突然の事で何が何やらさっぱり分からないがラナが何かを決意したらしい。
「そうか…やはりか、しかし、彼が?」
一体何が「そうか…やはりか」なのかはさっぱり分からないが…どうやらラナの決意には一樹が関係してる様だ。
(……………それにしても、何か色々ありすぎてさっぱり分からん…【念話】のスキルを手に入れたからか皆にも考えが届いて無いっぽいし。…いや、もしかして…【念話】を手に入れる兆しだったのか?。…………はぁ、にしても…俺随分冷静だなぁ……………まさか…………)
『神代一樹様は称号【冷静沈着】を手に入れました。称号を手に入れた事によりスキル【混乱耐性Lv1】【恐怖耐性Lv1】【魅了耐性Lv1】を手に入れました』
(あ、はい、ヤッパリデスカ。それにしても、いちいちフルネームで呼ばなくても…)
『名称呼びを変更可能です。変更しますか?』
(……………とうとう神託と会話可能かぁ。ってか、もう何でも有りかよ。)
『会話が可能になったのは神代一樹様が【神(神人)】に成られて特殊スキル【神の力】を手に入れられたからです』
【神の力】何でも有りかよ!とツッコミたくなったがそこは我慢して取り敢えず呼び方を変えてもらうことにした。
(一応名称変更って候補とかあるの?)
『はい、有ります。ご覧になられますか?』
(それじゃあ、見してくれ)
候補のリストが有るならいちいち考えたりせずに楽だし今後フルネーフで呼ばれる面倒が短縮されて少しは落ち着けるだろうと思い取り敢えず表示してもらう事にした。
『分かりました。こちらが、候補になります。神代一樹様・神代様・一樹様………』
幾つかの候補を挙げていってもらったが普通そうでよかった……………ここまでは。
『神様・代様・一様・樹様・カミシーロ様・カーズキ様…』
(ちょっと待て!何で伸ばした!!?)
『伸ばす場所は変更可能です』
そう言う事を言っているのでは無いのだが何を勘違いしたのかそう答えてきた。
『続けます…。ヒューマ様・テオス様・テオスバシレウス様…』
(イヤイヤイヤ何か神様呼びが多くないか!確かヒューマは人って訳したよな?それからテオスって訳すと神だったけ?それに、バシレウスは確か王だったはずつまりあれか?神の王とか神王ってことなのか!!?)
『何か不味かったでしょうか?』
(不味いと言うか意味が分からん!何でいきなり神王とか呼ばれなきゃいかんのよ!!?兎に角神様って呼ぶんだったら一樹で頼む)
『………………分かりました。一樹様とお呼びします。それと神名を決めてください』
(本当は敬称もいらないんだけども…………所で神名って?神としての名前って事か?)
一応確認の為に聞いてみた。
出来れば違って欲しかったのだ。
只でさえ隣にいる自称女神のアテナの頼みか何かで強制的に神にさせられたのだ余り面倒な事は避けたかったのだ。
だが、その願いはどうやら叶わない様だ。
『はい、一応言っておきます本名をそのまま御使いになるのはオススメしません。地上の人間に神である事がバレた場合色々と面倒な事になります』
何か物騒な事をいい始めた…………。
(一応聞いておきたいこの世界でバレた場合どうなる?)
『高い確率で神殿に使える神官達に政治的利用をされて奴隷にされて死ぬまで捕らえられます。他には確率は低くなりますが軍事利用され強力な魔法を使わされるか拷問などによる兵の強化や神にしろなどの酷い仕打ちをされると思われます。ちなみに概算ですが政治的利用は90%…兵器利用が70%…兵士強化が同じく70%…神化が60%…その他の確率が40%になります』
(その他の利用って?)
『兵器開発やスキルの開発一樹様の世界の現代科学開発等細かく挙げると際限が無い程様々な内容です』
(…………………………分かった真面目に考えてみる)
そう伝えて考え出した。
あんな脅し方されて真剣に考えないのは何も考えてないバカか誰も手出し出来ない最強の存在のどちらかである。
(……………ゼクス…それで頼む)
『ゼクス様ですね。お呼びする際もこちらにしますか?それとも先程のままで?』
(一樹の方で頼む…出来れば敬称もいらな…)
『敬称無し何てダメです!!』
言い終わる前に断られた。
どうやら彼女?にとってそこは曲げられない事のようだ。
さっきまで敬称無しで呼び捨てだったじゃないかなんて少しも思ってない………思ってないったら思ってない…。
(しかし、どうしてこうなった……………?)
疑問に思っても仕方がないだろう。
何せ、異世界に来て半日で彼は人から神になってしまったのだから…………。




