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自称女神と異世界生活  作者: 水野清一
第1章 出逢い
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第10話 登録

「そう言えば、兄ちゃん達ステータスリングしてねぇんだな?」


「「ステータスリング?」」


「コイツだよ」


 そう言っておっさんは自分の腕を上げて5㎝程の幅の鉄板で作られた腕輪を見せた。


「自分のステータスを見るだけなら頭で考えればわかるんだがな」


「?なら、何で言ってきたんだ?」


「簡単な話しさ、身分証明の為に他人に見せるからだよ」


 ステータスを他人に見せる。

その行為に何の意味が有るのだろうか?よく分からなかった。


「昔ハンターを名乗る盗賊どもが色々と事件を起こしやがって俺達まで疑われる事態にまでなっちまったんだよ。んで、俺達が本物のハンターだって証明する為にステータスリングを使ったんだ。そんで今後も同じ事が起きないように国がハンターはリングを着用して依頼人に本物である証明する為にステータスを見せるのが義務化されたんだ。まぁ、そうじゃなくてもステータスを他人に見せるのは相手を信頼している証明になんだよ。他にもハンターの称号には魔物図鑑っうスキルがあってよそこにどんな魔物を討伐したとか何匹倒したとか色々便利な機能が有るんだぜ。まぁ、今言った機能は殆どギルドで使うんだがよ」


「俺達はそいつを持ってないんだがどこに行けば貰えるんだ?」


「そんなら、ギルドにある奴をやるよ。持ってねぇ新人にはタダで渡してるからよ。ただし、無くしてもう一つって時は小銀貨6枚で買って貰うがな(笑)」


 仕事を受けるにはリングによる証明が必要で。

もし、リングをなくせば仕事が出来ないから小銀貨6枚を出しても買わなければならない、上手くできている


「貰えるのは有難いんだが、使い方を教えて貰えないか?」


「いいぜ、っても使い方なんて言うほど大したもんじゃないぜ。ただ腕にはめて触れるだけだしよ」


 そう言っておっさんは自分が付けているリングに触れた。

次の瞬間リングが光ったその光が収まったときおっさんの手に薄い紙でできたスクロールが握られていた。


「これが、ステータススクロールってリングを使った奴のステータスが書かれて出てくる紙だ。んで、こいつは10分経つと勝手に消える」


 ステータスリング。

この世界で一部の例外以外は殆ど全ての人が持っている腕輪である。

その効果は単純、だだステータスを表示した紙・ステータススクロールを手元に出すだけのマジックアイテムなのだ。

だだし、スクロールは他にも意味があり身分証明書としても使えるらしい。

ステータスは本来信頼した相手にしか見せないものなのだ。

なぜなら、ステータスが相手に分かってしまえば能力やスキルの対策をたてられ襲われる可能性があるからだ。

だからこそ、ステータスを相手に見せる行為は身分証明として効力があるのだ。


「他には一年毎に使う記録水晶っうのが有る。城に一つあって住民登録やその他の管理に使われてる。後は俺達の所と商人組合それから治療院にある。ちなみに俺達所の使い方はギルドの所属証明に使ってる」


 ステータス証明は様々な場所で使われる。

国には戸籍として、ハンターギルドはハンターとしての成果を記録しその成果に基づきランク昇格試験への資格や受けられるクエストの査定様々な用途で使われる。

商人組合はギルドと同じ使い方の他に顧客名簿としても使われている。

治療院は治療記録やカルテとして使われる。


「リングは直ぐに用意しとくからその間にギルドの記録水晶に登録をしておこう。ラナ、リングの用意を頼む。それと、Cランクの国への手続きも頼む」


「はい、わかりました。他に用意する物はありますか?」


「そうだな…回服薬も用意しといてくれ」


「回服薬ですね、わかりました」


 職員の女性…ラナはそう言って試験場から出ていった。

こうして、色々と話してはいたがそもそも一樹はキマイラを倒した直後でいまだに体はボロボロの傷だらけなのだ。

そんな状態でよく話していたと感心していたのだが。

傍らに居たアテナが労りながら一樹の体に触れて来た。


「気休め程度ですが・・・、かの者の傷を癒やしたまえ…レッサーキュア!」


 アテナの手のひらに光の粒が集まって来た。

その光は一樹に触れている部分から彼に広がっていった。

その光に包まれた体がほんの少しだけだが傷が癒され体が楽になった。


「ほぉ、回復魔法を使えるのか…。嬢ちゃんの方もただもんじゃ無いみたいだな」


「今の私ではこの程度しか使えないのですが…」


 初級の回復魔法しか使えない事に悔しそうにしながら、それでいて一樹の役に立てた事に笑い一樹を見つめた。

初級程度での回復は簡単な切り傷程度なら治せるが骨折までは治せないその程度の魔法なのだ。


「…すまない、助かった」


 アテナはその言葉を聞きまるで花が咲いたかの様に満面の笑顔で「ハイ!」と返事をかえした。


「あぁ・・・、そろそろ記録水晶の所に行きてぇんだが・・・」


 おっさんはあきれながら二人にそう言って行動を促し入り口の方へと動き出した。


「・・・・・・」


 二人してばつの悪い顔でお互いを見て笑いながら立ち上がっておっさんの後を追いかけた。

試験場の入り口から左に進み突き当たりの扉へと入っていった。


「コイツが記録水晶だ」


 そこには、バスケットボール位の大きさの水晶が置いてあった。


「ソイツに触れると後は勝手にステータスが表示されて終わりだ。さて、どっちから始める?」


「最初は俺がやる」


 アテナが何か言いたげにしていたが唇の端を持ち上げながら「大丈夫」と言って水晶に近付きそのまま水晶に触れた。

すると、水晶が光を発し文字が浮かび出した。


《神代一樹 Lv16(9+7) 年齢 21歳 性別 男 職業 考古学者Lv9


HP :38/202(92+9×2)

MP :80/80(40×2)

攻撃力 :236(80+35+3×2)

防御力 :68(31+3×2)

魔法力 :54(27×2)

魔法防御力 :54(27×2)

敏捷 :88(40+4×2)


ボーナスポイント :19


所持職業 考古学者Lv9 戦士Lv1 剣士Lv1 ハンターLv1(ランクC) 


称号 異世界人Lv4 魔物狩りLv1 強者Lv1 考える者Lv1


スキル 警戒Lv1 入手経験値上昇Lv4(微小) 言語理解Lv6 装備強化Lv1(微小) 職業変更 ステータス表示 体力強化Lv1(微小) 敏捷強化Lv1(微小) 並列思考Lv1 防御力強化Lv1(微小) ボーナスポイント振り分け 魔物図鑑 文字解読Lv3 女神の加護Lv1》


「・・・・・いや、まぁ、色々聞きてぇ事があるんたが、・・・取り敢えず、兄ちゃん…いってぇ何者なんだ?」


(それは俺が言いたい!?なんだよコレ!?数字の横に()で書かれてる数式がスキル補正とかの数字ならall×2って意味わかんないんだけど!?他にも入手経験値上昇とかボーナスポイントとか女神の加護とかワケわかんないんだけど!?)


「次は私の番ですね」


 こちらの混乱を無視してアテナはそのまま水晶に触れた。


《アテナ Lv4(2+2) 年齢 ???歳 性別 女 職業 ????Lv2


HP :135/135(35+100)

MP :122/130(30+100)

攻撃力 :130(10+20+100)

防御力 :140(15+20+5+100)

魔法力 :110(10+100)

魔法防御力 :140(15+20+5+100)

敏捷 :110(10+100)


ボーナスポイント :4


所持職業 ハンターLv1(ランクF) ????Lv2


称号 魔物狩りLv1 ????Lv1


スキル 警戒Lv1 言語理解Lv10☆ 初級回復魔法Lv2 初級攻撃魔法Lv1 職業変更 ステータス表示 並列思考Lv1 防御力強化Lv1(微小) 補助魔法Lv1 ボーナスポイント振り分け 魔法防御力強化Lv1(微小) 魔物図鑑 文字解読Lv10☆ ???の力Lv2》


「・・・はは、何っうかもうアレだお前さんらよくわからん」


 乾いた笑みを浮かべながらおっさんは言ってきた。

気持ちはわからないでもない。

ただださえ能力値のとんでも補正や異世界人だとか女神の加護だとか訳のわからない称号やスキルを見てしまい混乱していたのだ。

そこに追い討ちとしてアテナの年齢・職業・称号・スキル全てに???などという表示がされているのだ。

おっさんのこの反応は正常と言えよう。


「それで、俺達のハンター登録はどうなんだ?」


「それについちゃぁ異論はねぇ。たとえ何か秘密があろうと出身がどこでもオレらは実力主義だ強けりゃ何だって良い。それがハンターって奴さ(笑)」


 実力至上主義、それは強さこそが正義。

その言葉は都合の良い物に聞こえるが実際にはとんでもなく危険な言葉なのだ。

要は強ければ犯罪者であろうが異世界人であろうが何でも良い、そんな言葉なのだ。

勿論、ある程度のルールは存在する。

そのルールを守っていればギルドはどこの誰とも知れない者でも擁護するのだ。


「良いのかよ…それで」


「かまはねぇさ。それに、今は一人でも強ぇ奴が必要なのさ」


「どう言う事だ?」


「最近、この辺りの魔物が活発に活動しててな。そのせいなのか村が襲われたりして被害が多いいんだ。しかも、この辺りでは考えられない強い魔物が出てきてる。国も原因の調査をしてるんだがいまだに解らずじまいでよ。終いには強い魔物の被害を減らすためにBランク以上のハンターに国が防衛任務を発行したもんだから魔物討伐の手が足りてねぇんだ。だから一人でも多く強い奴が必要なのさ。そもそもこの辺りの魔物は強い個体が多くて討伐はBランク以上のハンターが受けていたっうのによ。あいつらのせいでこちとら手が足りねぇっうの!ったく!」


 説明してる内に頭に来ていたのだろう、後半は愚痴の様になっていた。

恐らく、国の防衛任務に強いハンターが使われてるしまった為に強い魔物を討伐出来ず終いには被害が減らないのはハンターが魔物を討伐していないからだとか言われたのだろう。

(やはり此方の世界もあっちと変わらないな)と一樹はおっさんに同情した。

そして、そんなやり取りを聞いていたアテナはうつ向いて悲しそうな表情で何かを考えていた。

そんなアテナに「どうした?」と尋ねたのだが。

アテナは「…何でもありません」と返してくるだけだった。

そんなアテナの様子が気になったが今は話してくれそうもないなと察し近い内に尋ねてみようと考えて今はそっとしておく事にした。


「まっ、とにかく。オレ達はお前さんらを歓迎する。ようこそ、ハンターギルドへ」


 こうして色々と爆弾を抱えてはいるが、二人はハンターになった。

お待たせしました。

風邪で少し遅くなってしまいましたが。

第10話完成しました。


今後も、色々とあるとは思いますが最後までお付き合い頂けると嬉しいです。


修正:一部のステータスを修正しました。

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