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イチゴの時間

本日の授業は全て終了。下校の時間です。



「みおみお、帰ろー!ついでにクレープ食べて帰ろう!」


「いいですよ!久々ですしね!」



日本は本当に甘いものが充実してます。前はケーキ、パイなどと高カロリーなものばかりでした。乙女の敵ですね!何度貴族たちのでっぷりとした腹を見て明日は我が身かと考えていたことか…。体重計が無いことで危機感が低かったことも原因の一つでしょう。


椿と並んで下校します。二人とも部活はしていないのですぐに家に帰るのです。帰宅部のエースとなってやります!


閑話休題、椿と並んで下校すると身長の差が明確となります。椿は167㎝、私は152㎝。椿との差は15㎝。あと5㎝でいい。下さい。先ほどの授業ではありませんが私の身長、アロマロカリスくらい。泣けます。



「みおみお、身長をどうせ気にしてるんだろ?大丈夫だって!例え、幼稚園年少さんから高校二年生の現在までの14年間1番前を更新してるからって考えたって無駄無駄だぜ!」



グサッグサッグサッ!

言葉って鋭いですね…。心が痛いですよ…



「拗ねるなって!おっクレープ屋さん着いたぜ。なに頼む?」


「別に拗ねてませんよ!イチゴバニラアイスクレープ下さい!」


「いつもそれだな。じゃああたしは、チョコフルーツパフェクレープ下さい!」


「あいよ!お姉ちゃんたち可愛いいからオマケね!」



クレープ屋さんのおじちゃんは気前がいい人なので誉めてくれたり、オマケをつけてくれたりします。ちなみにオマケはフルーツの増量。イチゴが沢山です!


クレープを受け取って椿と食べ歩きしながら帰ります。本当に美味しいです。



「ねぇねぇ、君たち。これから時間ない?」



見るからにチャラそうな人が話かけて来ました。イチゴタイムを邪魔するなんて…!



「うるさいな、時間はないから話かけないで!」



椿が肩に置かれた手を払いながらチャラ男たちに言い返します。



「君、立場わかってんの?ここ裏道。俺ら5人。君ら2人。ねぇ、大人しくついて来なよ。」



チャラ男が黙々とクレープを食べてた私の顎をくいっとあげて顔を近付けて凄んできます。私からイチゴタイムを取り上げたうえに顎クイだって!誰が貴方のような男にされて喜ぶと思うのです!



「椿、クレープお願いします。」


「うわぁ、怒らせちゃった。バカな男だね。」



椿にクレープを渡してチャラ男たちを見ます。ニヤニヤ笑って気持ち悪い。



「ほら、こっちこいよ。いいことしようぜ。」



手をつかんで来たのでそのまま一本背負いで落とします。他の男たちも蹴りやら何やらで意識を刈り取ります。無駄に影としての教育を受けてきたわけではありません!



「さっ!邪魔な者たちはほっておいてイチゴタイムしながら帰りましょう!」


「相変わらず、容赦ないな。」



椿は苦笑しながら言いますがイチゴタイムの邪魔はさせません!さっ、帰途につきましょう。






ありがとうございました!

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