私の ト モ ダ チ
私には トモダチが いない。
もともとトモダチなんてきれいごとの塊だ。
そんなもの 壊してしまえばいい。
私は今日も、学校で一人本を読んでいた。
バシャッ! バリーン!
突然、机の上に花瓶がおちてきた。
「先生!こいつが花瓶割りましたー」
梨乃は、笑いながら言っていた。 私は
お こ ら れ た。
なんで?なんで私なの私がなにかわるいことしたのしてないよなんでなんでなんでなんで?
子供っぽいかもしれない ばかかもしれない
ガキかもしない
でも
ゆ る さ な い。 グサッ 「ぐぁぁぁ」
グサッ ぐしゃっ バリッ グチュ…
血まみれになった指をなめて、カッターナイフ チキチキと刃をしまう。
私はひとを殺した。 楽しかった。 心地よかった。 この気持ちを誰かに伝えたかった。
怜美だ。 私と学校が変わってしまった。 親友だ
ガラっ
怜美の教室はわかってた。 怜美のことならなんでもわかる。
どこにいたとしても。
「っ…ぁ・・・あんた…」 みんなざわついてる。 心地いい。
これからみんなが血まみれになると思うとワクワクした。
「久しぶり、怜美」 「え…?」 「親友だよ。わすれちゃったの?」
怜美は不思議がってる。 あはは。とぼけちゃって。
グサッ!! 「ううっ・・・」
「怜美ィ。私のことワスレチャッタノ?シンユウナノニ・・・」 怜美は、叫び続けていた。
いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいい
そういう風に。 私もさけんでいた。
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!
うれしくてたまらない。
楽しい楽しい楽しい。 ちょー楽しい。 わぁぁ楽しい。
わああああああああああああああああああああああああああああああああ。
血まみれだ。
私は トモダチを見つけるまで邪魔者は消し続ける。
いつまでも。