自殺論 ー勇気への賞賛ー
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
突然ですが、あなたは「自殺をしようとしている人」に、なんと声をかけますか。
近年、日本の自殺者数は減少傾向にあります。
しかし、世界的に見れば依然として高い水準です。
おそらく今も、自殺を考えざるを得ない状況にいる人が、どこかにいるでしょう。
では、もしそんな人があなたの目の前にいたら——どんな言葉をかけますか。
いろんな意見があると思いますが、最も多いのはこうでしょう。
「生きていればいいことある」
優しい言葉に聞こえます。
しかし、これは時に相手に絶望を与える言葉にもなります。
なぜなら、その言葉をかける者と受け取る者では、立っている土俵が根本的に違うからです。
生き続けてきた人間は、大きく二つに分かれます。
ひとつは、どれほどの苦難も自力で乗り越えられた人間。
けれどそんな人はほんの一握り。天才か、あるいは異常者のどちらかでしょう。
もうひとつは、その苦難の中で“誰か”に支えられた人間です。
多くの人はおそらくこちらに分類されます。
家族、友人、恋人、教師——誰かがいたからこそ、彼らは立ち直り、
辛い過去を“思い出”に変え、前へ進むことができた。
では、“誰にも頼れなかった者”はどうなるのか。
彼らは自分では解決できず、人にも頼れず、ただ押しつぶされていく。
最後の支えとなるはずの家族、特に“親”に助けを求めようとしても、
その親が不在であったり、あるいは敵となっていたなら——
頼る先はどこにもありません。
迫る苦難のすべてが、自分ひとりに牙を剥くことになるのです。
そうして追い詰められた末に、彼らは“自殺”という選択肢に辿り着く。
だが、その決断は想像以上に重い。
ニュースや記事では、わずか一文で片づけられてしまう。
場合によっては、世間に知られることすらない。
けれど、自らの手で生命を絶つというのは、何よりも難しい行為です。
自分の胸に手を当ててみてください。
その鼓動を自ら止めるというのは、生きている限り、これ以上の勇気を要することはない。
ゆえに私は思います。
その決断は——勇気そのものだと。
もちろん、自殺を肯定するつもりはありません。
けれど、その“勇気”がほんの少しだけ向きを変えて、
「誰かに助けを求める勇気」になれば——
きっとその一歩が、彼らを救うことができるでしょう。
だから私は、自殺を考える人にこう伝えたい。
それは寄り添いでも、励ましでも、否定でもなく。
贈るのは——勇気への賞賛。
「君は、すごい」
ここまで生きてきたこと。
それだけで、もう十分すごいのです。
ただ、これも私の持論にすぎません。
この言葉が“自殺”という勇気にどう影響を与えるかは、誰にもわからない。
掛ける言葉に正解など、きっとないのです。
ただひとつ、やるべきことがあるとすれば、
これまでの彼らを、そしてこれからの彼らを、決して“否定しない”ことです。
最初に述べた「生きていればいいことある」という言葉。
それは、これまで“いいことがなかった人生”を否定する言葉でもあります。
ネガティブだと思うかもしれません。
けれど、彼らには世界のすべてが敵に見えている。
言葉は自然と、否定として響いてしまうのです。
だからこそ、かける言葉は——
ただ、真っ直ぐに伝えることが大切なのです。
~~周りに自殺を考えている人がいる方へ~~
その相手は、友人、家族、恋人。
たとえ他人であっても、どうかこれまでの彼らと向き合ってあげてください。
彼らにとって、あなた方は”止めようとする敵”に見えるかもしれません。
否定的な言葉を浴びせられるかもしれません。
それでも、どうか我慢してください。
彼らはただ、吐き出す場所を求めているのです。
誰にも頼れなかったからこそ、自分の中に溜め込み、今まさに爆発しようとしている。
その想いをすべて出し切るまで、待ってあげてください。
出し切ったあと、きっと本当の彼らの姿が見えるはずです。
仮に止められなかったとしても、あなた方は悪くありません。
それだけ、彼らの勇気が重かったということだから。
”自殺という勇気”を選んだ彼らと同じように、
それを止めようとするあなた方の勇気も、賞賛に値します。
そんな自分をどうか誇ってください。
そしてその勇気を、いつか誰かに分け与えられたとき、
それはきっと、あなた方の人生にとっても大きな意味を持つでしょう。
~~自殺を考えている方へ~~
人を頼るのは、想像以上に難しいでしょう。
自分の弱さを晒すのは、怖いでしょう。
たとえ誰であっても、敵に見えてしまうことがあるのだから。
一度や二度、頼ろうとしたのに否定された。
「助けて」と叫んでも、誰も助けてくれなかった。
そんな経験を重ねれば、訪れるのは「諦め」かもしれません。
そして最後に辿り着いたのが、「自殺」という選択。
でもそこまで来るまでに、君たちは本当によく耐えてきた。
その忍耐と、振り絞った勇気は、何よりも価値があります。
だからどうか、その勇気の向きを少しだけ変えてみてください。
今までやりたかったこと、やり残したこと、
勇気が出ずにできなかったこと。
その勇気を、今こそ使ってみてください。
自殺の勇気を持つ君たちなら、きっと何だってできる。
行きたかった場所に、一人で行ってもいい。
全く知らない誰かに相談してもいい。
嫌な人たちとの縁を、思いきって切ってもいい。
背負ってきたものを、今だけでも少し置いてみましょう。
そのまま自由になって走り出せるかもしれない。
無理なら、またここに戻ってきてもいい。
少しだけでも、軽くなっているかもしれません。
死ぬ気のある君たちなら、”死ぬ気で”生き抜くことができる。
どうか明日だけでも胸を張って、夜明けの光を浴びてください。
私は、あなたがその光を感じられることを心から願っています。
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「光は闇の中で最も輝く。今の闇を否定せず受け入れてください。
小さな光だったとしても、それは闇の中で最も輝くものになるから」




