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ナイト・ラスト  作者: 伊藤 おさむ
第一章
24/32

偽者 4

 

 俺は森の中を全力で進む。


「この方角からして、場所は遺跡か?」


 考えてみると野営ポイントを選んだのも、道中の魔獣を全部狩って進んでいこうと提案したのもライだ。


 すべてはここを通る旨味を無くして人を寄せ付けず、王女さまを運びやすくする為といったところだろうか。


 それに昨日、ルーカスのハイオークを遺跡に誘い出す案を蹴って、遺跡に俺たちが向かうのを嫌った節がある。


 遺跡に何かあるのか?何かマズい物があるのなら納得だな。


 目的地を遺跡だと断定して、俺はスピードを上げる。


 攫われたのが何時なのかは分からないが、俺が寝て起きた間と考えると最悪三時間は経っていると考えよう。


 出来るだけ急がないと。


 スキルの肉体強化まで使って五分程全力で飛ばして、ようやく遺跡にたどり着いた。


「なんだ?ここの魔力は?」


 明らかに普通ではない雰囲気を感じる。


 漂う魔力も不吉な物を感じる。


 ひとまず、ルイスの鷹を飛ばすか。


「頼んだ。」


「キューー!」


 鷹は肩から飛び立ち、空で一度旋回してルイスの元へ向かった。


 それを確認して遺跡の入り口へ向かう。


 この半壊した遺跡と魔力の醸し出す雰囲気のせいか、昔の記憶がフラッシュバックする。


 同時に真っ赤に染まっていく右手。


「ッ・・・だめだ。切り替えないと。」


 俺は幻視を振り払うように頬を両手で叩き、気合を入れなおして遺跡の中に踏み入る。


 もしものために偽造の指輪も外しておく。これには力に制限を掛ける効果もあるからだ。


 中に入るとそこには、スケルトンやアンデットがあちこちにひしめいていた。


「とりあえず、進むしかないな。」


 はやる気持ちを抑え、慎重に進んでいく。


 アンデットたちも俺を見つけると普通に攻撃をしてきた。


 それらをバサバサと切り、倒しながら奥へすすむ。


「スーッ」


「どうした?」


 何個も角を曲がりながら進んでいると、真っすぐな道にでた所で蛇が遺跡の壁目掛けて鳴きだした。


「この先に王女さまがいるのか。」


 頷く蛇。


 普通の壁に見えるが、ここに隠し通路でもあるのだろうか。


「『魔力吸収』」


 手を壁に添えてスキルを発動すると、その壁は透過していき、下へ続く階段が現れた。


「うっ?!」


 階段が現れたとたん、禍々しい魔力を一層濃く感じた。


 俺は深呼吸をして落ち着いて、今まで以上に警戒しながら階段を進む。








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