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1-1 転生

無機質でどこまでも真っ白く、地球の果てまで続いてるかのようなその世界。

俺はここがどのような場所かを知っている。


『また、ここに来ちゃうとはな、、』


だだっぴろいこの世界に1人ぽつんと立っている男がいる。

それが俺、元の名を名屋なや 香河こうが

異世界の名をルイウス・ソリュート


《異世界から召喚されし者よ、そなたは世界を救う勇者として生まれ変わるのだ》


頭の中に直接響き渡るようなこの声。

本当にまた来てしまったんだ、俺は胸の高鳴りを抑えるようにしてそっと腰を下ろした。


『ルシア、久しぶりに会ったんだからそんなお堅い挨拶はなしにしようぜ』


しばらくの沈黙の後、さっきまでの声とはうってかわって甲高い声で頭の中に直接声が届いた。


《え、そんなまさか、またあなたが次の召喚者なの!?》


そうすると同時に、目の前に銀色の髪をなびかせたいかにも女神と言わんばかりの女性が現れた。


彼女は俺たちの世界と異世界を繋ぐいわば仲介人みたいな者だ。

前回、異世界から元の世界に戻るとき、次元の歪みのせいで、何ヶ月か元の世界に戻れない事があった。

その際彼女にはかなり世話になったのだ。


異世界を繋ぐ女神と仲良くなること自体がおかしいとは思うが、召喚自体が馬鹿げている事なのでそこは気にしないでおこう。


《あなたが来るなら、もっとオシャレをしてきたのに!もうお父様ったら》


彼女のお父様とゆうのはこの全ての世界をたばねる正真正銘の神様みたい存在らしい。

会ったことはないが、話を聞かされていたのである程度は認識している。


『まあまあ、色々大人の事情があるんだよきっと。』


『ところでルシア、さっそくなんだが次に召喚される世界はどんな世界なんだ?イリオスの世界は魔物もいなくなって平和になっているはずだよな』


彼女は人差し指を上空に向け、円を描いた。


《これをみて欲しいの》


そこには、大量の魔物や魔人が溢れている、イリオスの世界が写っていた。


俺がかつてイリオスの世界に召喚され、[魔王 ラシーガ]を倒し、世界からは魔物が完全に消滅をしているはずだ。


『これはいったいどうゆうことなんだ、ルシア

魔王は完全に俺たちが倒したはずだ!』


いつもは冷静沈着な俺でもさすがにこれは焦る。

[魔王 ラシーガ]こいつは異世界から召喚されたチート能力を持つ俺でも聖剣、聖獣、その世界で最強と呼ばれる者たちの力を借りて、ようやく倒した相手だったからだ。


《落ち着いて、たしかにあのときあなたは完全にラシーガを倒し、世界に平和をもたらしたわ。

でもラシーガは保険をかけていたのよ。体のほんの一部を魔界に封印し、徐々にそこから体を再生していたのよ。』


『そして長い年月をかけ、あと少しで完全復活の所まで来ているの』


長い年月、、そうこの世界と俺の世界とは時間軸が異なっており、元の世界での一年がイリオスの世界では10年となる。

実際俺が元の世界に戻ってから10年が経過している。

つまりイリオスの世界では100年が、経過していることになるのだ。


《あなたにとってはまた辛くて厳しい戦いになるかもしれない。無理にとは言わないわ あなたは一度世界を救っているのだから。》


俺の答えはもちろん決まっていた。

10年前、15歳の時に俺はイリオスの世界に召喚され世界を救った。

それから元の世界に戻ったものの退屈の日々を、過ごしていた。

元の世界では、イリオスの世界で味わった興奮、経験など味わえるわけがなく何度もこの世界に、戻りたいと願っていた。

10年経った今、再びあの世界に戻れる。

こんなに願ったことはない。


『ルシア 答えは決まっているよ、もう一度イリオスの世界を救うよ。

久しぶりの再会をもっと楽しみたいがもたもたしている場合でもないだろう。召喚の準備をしてくれ』


《そうね、私が知っているあなたはそうゆうと思っていたわ》


ルシアは笑顔を見せていたが少しだけ、悲しそうな顔をしていた。

ルシアは両手を天に掲げ呪文を唱え始めた。

そうすると巨大な魔方陣が現れ、俺の体に合うように縮小をしていった。


『あ、そうだルシア!俺のステータスなんだが前回のは引き継がずにレベル1に戻しといてくれ!

あとスキルもレベルが上がるたびに習得するようにしてくれたら助かる』


なぜ、チートレベルの能力を習得しているのにもかかわらず自ら能力値を下げているかとゆうと、前回の転生時に、最初から能力値が高すぎて魔王のスパイだと勘違いされて散々な目にあったからだ。


《分かったわ、調整しておくわ。今回は前回よりさらに、おまけをつけているから召喚後楽しみにしといてね。》


おまけか、前回もかなりおまけをつけてもらって召喚時から、世界で5本の指に入る剣士と渡り合ったんだが、さらにおまけか、、


『ありがとう、助かるよ』


《それじゃあ気をつけてね、またここで会うことを願っているわ。》


『ああ、行ってくるよ』


その返事がルシアに届くか届かないかとゆう直前で俺はまばゆい光に包まれ魔方陣の中に消えて行った。







いかがだったでしょうか、まだまだいたらぬところばかりですがこれから頑張っていこうと思いますので応援よろしくお願いします!


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