2話
2話です。
さて、ステータスの確認だけど、ぱっと見で分からないものを見ていこう。
まずはこのユニークスキルってのからやっていこうかな。
【常闇の王】:太陽光に当たっていない時、全ての能力を倍増させる。また、太陽光に当たっている時は全ての能力が少し減少する。
「え?ナニコレ強くない?」
いやいや、倍増って何!?
しかもデメリットは全能力が少し減るって、ローリスクハイリターンすぎない!?
あ、待って、太陽光に当たってない時ってことは今も能力倍増中?
確かスキルに【痛覚遮断】っていうのがあったし、痛くないなら手頃な岩でも殴ってみようかな…?
「すぅーはー、えい!」
ドゴーン!!!パラパラ…
成人男性並みの大きさをした岩が粉々に砕け、辺りに飛んで行った。
「もしかして、ボクって結構強い…?」
いや、弱いわけないよね?
こんな、全力で殴ったら生き物みんなを真っ赤な花にできちゃうのが弱い方だったらボク泣くよ?
よ、よし次のスキルだ。次はこの【血液魔法】ってやつだな。
ついにボクも魔法が使えるようになるんだ!
【血液魔法】:魔力を消費して周囲に存在する血液を操る。
「…血を操るって吸血鬼っぽいしかっこいいけど強いのかな?」
うーん、とりあえずやってみるかー
でも周りに血なんてないしなぁ
自分の血を使うしかないのか…
「ま、まぁさっき岩殴っても痛くなかったし、【高速再生】ってスキルもあるし大丈夫だよね?」
でも何で切ろうかな、石とかじゃ不潔そうだしなぁ…噛みちぎる?
うゎー嫌だなー
痛くないだろうけど、肉が口に残ったりしたら最悪だ。
でも、下手に石で切って膿んだりしたら嫌だし覚悟を決めるか。
ブチッ
うぇぇ、やっぱり口に残った…
でも痛くないだけマシかな。
口に残った肉片を出して、指を確認する。
すると、そこには血の跡はあったけれど傷はなかった。
「もう治ってる!高速再生っていうだけのことはあるなぁ。」
さて、少量だけど血は確保できた。だけど、どうやって動かせばいいんだろう?
念じてみるか?
動けー動けー
あれ?今少し動かなかった?
このままいけるんじゃない?
浮けー浮けー
…おぉ!浮いた!
これでボクも立派(?)な魔法使いだよ!!!
とりあえず、もっとスムーズに動かせるようになるまで特訓だ!
◆◆◆◆◆
よしよし、思い通りに動かせられるようになったぞ!
小一時間程度でここまで出来るようになるってもしかしてボクって天才!?
ごほん、少しテンションが上がっちゃった。
まぁ、動かせられるようになったのはいいとして問題は威力だ。
これで威力が弱かったら身を守れないからね。
今動かしてる血は少ないし岩を砕けるなんて贅沢は言わないから、最低でも牽制に使える程度だといいなぁ。
よし、やるぞ。
あの大きな岩に飛んでいけ!
ドン!
「おぅ…」
1センチ程度の大きさの血の球が大岩に穴空けちゃったよ…
思わず変な声だしちゃった…
「威力が強いことは悪いことじゃない。むしろ良いことだよ、うん。」
よし、最後のスキルを確認しよう。
【魔纏】:魔力を身に纏うことにより身体能力を増大させる。また、魔力に対する防御も少し上昇する。
これ以上身体能力上げてどうすんのさ。
まぁいつか使うことになるでしょ。
「さて、確認も終わったことだし今後の目標を立てよう」
まず第一目標は、この洞窟から出て人里を見つけること。
第二目標は、仕事を探すこと、お金がないと暮らせないもんね。
とりあえずはこんなものかな。
よし、ずっとここにいてもしょうがないしそろそろ出発しますか!
なんと、ブックマークをしてくれた方がいました!有り難うございます!(´∀`)
ものすごく嬉しいです。
もっとたくさんの方にブックマークをしてもらえるように頑張ろうと思いました。
感想も待ってます|ω・`)チラ
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