卒業
卒業。
私は、毎年2月を過ぎると、またこの時期が訪れたかと少しさみしい気持ちになる。
それは自分が卒業する年も、そうでない年も同じだ。
これまでの日々を振り返り、良いことも悪いことも、全てが思い出として頭の中に浮かんでくる。
改めて日々を振り返ることは日頃の生活であまりない。
その分、こうして振り返る時は様々な思いが一気にこみ上げてくる。
そういう時涙を流す人が多くいるのだと思うが、私の場合は泣かないのだ。
これまで自分が卒業する年は、卒業しない時に比べて、勿論さみしい気持ちは強かった。
しかしながら、皆が泣いていたとしても、堪えてしまうのだ。
どんなにさみしくても、絶対に泣かなかった。
それは、普段からの強がりの性格のせいだった。
私が泣くわけないなんて思っていたりもする。
そして、いつもいつも歯を食いしばっていた。
そんな私を、冷めているとか、さみしくないのだろうと思う人もいたと思う。
しかし、私はちゃんとさみしかった。
卒業したくないと思う時もあった。
本当は泣きたかった。
今、この時期が訪れる度に思う。
私と関わって、沢山の思い出を一緒に作ってくれた皆、本当にありがとう。