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拾った

ぼくの名前は星野天使ほしのてんし

その名の通り本物の天使です。それ以外の何者でもありません。


現在、ぼくはとても困っています。

それは先ほどからぼくの傍から離れようとしない仔猫の存在です。

白くてとても可愛らしい仔猫なのですが、ぼくは育てられる余裕がありません。

天使としてはどうかとは思いますが、ここは誰か他の猫好きな人に買ってもらうのが1番でしょう。

「……これで60件目……」

ぼくはその後60件もの家から断られてしまいました。

時刻はすっかり日も落ちて夕方になりかけています。

ぼくも仔猫もおなかがペコペコで倒れそうです。

「――仕方ありませんね」

覚悟を決めたぼくはペットフード専門店に行き、キャットフードを買いました。

おなかがくぅくぅ鳴っていますが、今日の夕ご飯はお金を全てキャットフードを買う代金に変えてしまったので抜きです。辛いところですが、天使には忍耐も必要ですから我慢するしかありません。

「にゃんっ」

仔猫は可愛らしい声で鳴き、ぼくの手をペロペロと舐めまわします。

あんまり愛くるしいので思わず仔猫を抱きしめて頭を撫でて言いました。

「ぼく達は今日から家族ですよ。仔猫ちゃん」

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