表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/34

モテるけど

ぼくの名前は星野天使ほしのてんし

その名の通り本物の天使です。それ以外の何者でもありません。

天使の仕事は人を助けること。

困った人を助けるため、今日もぼくはそんな人を探しています。


「あー、俺も女の子にモテてぇなぁ」

勉強机に突っ伏して何やら考え事をしているひとりの男の子。

彼の名は、高校生のM君。彼は女の子にモテないと愚痴っていました。

ぼくからしてみればモテモテになるのはあまり嬉しいことではないのですが、彼にとってはそれが願望だそうです。

「そんなに女の子にモテたいですか」

背後から声をかけますと、彼はまるでばね仕掛けの人形のようにぴょんと飛び上がり、振りむいてぼくを目をぱちくりさせながら見ました。

「驚かせてごめんなさい。ぼくは星野天使と言います。その名の通り天使です。もしよかったらあなたの願いを無料で叶えてあげますが、どうですか」

「マジで!?」

「マジです。天使は嘘をつきません」

「よし、それじゃあ俺を学校で一番のモテ男にしてくれ。できるか?」

「できますよ。でも、本当にいいんですか」

「それはどういう意味だ?」

「後悔しないかという意味です」

「後悔なんかしねぇよ」

「分かりました」

ぼくは彼を天使の力で学校一のモテ男にさせてあげました。

彼はとても感謝してくれましたので、天国からお金がたくさん支払われ、ぼくも満足です。これで久しぶりに野草や虫ではなく、まともな食事にありつくことができます。ルンルン気分でマンションに帰り、この日は大好物のカレーパンとカレーライスを食べ、猫ちゃんには普段絶対にありつけないお刺身をご馳走してあげました。その後、高校生の男の子は「モテはやされるだけで愛されない」という現実に気づいたそうですが、自業自得という他ありませんね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ