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笑ってみよう

ぼくの名前は星野天使ほしのてんし

その名の通り本物の天使です。それ以外の何者でもありません。

天使の仕事は人を助けることです。


「『天使にとって大切なものその1、外見』」

今日は仕事を休んで天使の学校で習ったことを教科書を読んで復習しています。

天使にとって大切なものの1つ目は外見だそうですが、ぼくの場合はどうなのでしょうか。全身鏡の前に立ち、自分の外見をチェックします。

「よくもなく、悪くもない外見ですね」

誰も評価してくれる人がいないので、自分で評価するしかありません。

ですが、それでは自分に甘く採点を付けているかもしれませんので、仔猫に訊いてみましょう。

「きみはぼくの容姿を見て、どう思いますか?」

「ニャー」

「そうですか」

本当は猫ちゃんがなんと言ったのか意味は分かりませんでしたが、「ニャー」と言ったことだけは確かです。

取りあえず、容姿はクリアということにしておきましょう。

「『2番目に大切なもの、笑顔』」

鏡を見て、にっこりと微笑もうとしますが、

「笑えませんね……」

いつまで経っても変わらない表情を見るのに耐えられなくなったぼくは、こう結論づけました。

「面白くないのに、笑える訳ありませんね」

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