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オルゴールと銀の弾丸  作者: 緑野くま
第三章  欲望の行く末
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Unicornの心層

ああ、本当に間一髪だったな。こんな事になるなんて、思ってもいなかったよ…。

アーカム・ユヴィスト連行の後、咲子さんが倒れてしまって一回もの凄い騒ぎになったけど、単なる疲労だったみたい。それを知ると、その場に居合わせた皆が大きなため息を吐いていたな。でも、大事に至らなくて本当に良かった。

ああそれと、あの後『Elf』にこっ酷く怒られた。「アンタはもうちょっと危機感持ってよね!!」ていう感じで。何回か同じ事言われたことあるけど、あんまり気にしていなかったからなぁ…。今回のこの経験が生かせればと思う。

咲子さんは、まだ眠っている。そういえば、咲子さんの叔父さんが、「しばらく任務には出さない方がいいな…。」なんて言っていたような。というのも、咲子さんは任務から帰って来た直後も、すぐに訓練を始めるから、身体に疲労が溜まっている状態らしい。

でも、努力する事はいいと思うんだけどな。ただ咲子さんは少し無理し過ぎなのかもしれない。僕も何か手伝える事があればしよう。

あ…咲子さんの事で少し思い出した。

初めて会った時からそうだったけど、あの喋り方、何だかとても懐かしいって感じるなあ…。少し男勝りな感じで、強気な口調。誰かがそんな感じで喋っていたような気がするけど…ええと、誰だったっけ?忘れちゃった。

まあいいや。ゆっくり思い出していこう。あれ、これじゃまるで本当に咲子さんみたいだな。記憶喪失になった訳じゃないのに。何でだろ?

あ、何でっていえば、『Elf』と『Ghost』の事もそうだ。

僕は『あの人』の配下に就いてからまだ日は浅いけど、あの二人は人間に対してあんな風に接していなかったはずだ。それなのに、今は咲子さんだけじゃなくて、咲夜さんや他の人間の人達とも楽しそうに話をしている…。

二人の中で、何か思うことがあるのかな?僕にはよく分からないけれど、でも二人がここにいるって事は、僕がここにいるのも何か意味があるんだろうな。

とにかく、僕も咲子さんと一緒に戦おう。今できる事はそれしかないから。

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