表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オルゴールと銀の弾丸  作者: 緑野くま
第二章  始まりの歯車
13/37

Elfの心層

全く、してやられたわ。

さっきも声に出して言ったけど、あんなガキ共に負けるなんて思ってもいなかった。もう少し本気出した方が良かったかしら。魔法でも使って。

でも、結果は結果ね。今はこうやって大人しくしなければいけないのだから。もし『あの方』に会って負けたなんて言ったら、「自然王の名も廃れたな。」なんて大笑いされると思うわ。それだけが恥ずかしい限りな訳だし。

それにしても…あの行動には驚かされた。あの弟くん…死ぬ気でやった事のようにしか思えなかったわ。自分の身なんてどうでもいいとでも…?あの年にしては考えられないわね。

でも…もっと驚かされたのは、この咲子とかいう少女。私を殺しにかかった理由が、弟くんの(かたき)…(結局、生きてたけど)。そして、あの変な建物に向かっている途中でも、襲い掛かる魔物に容赦無かったような気がしたわ。

あのセリフ、「もちろんだよ。私達が、お前達を守ってみせる。」…なんて、最初はイタいかクサいものにしか思えなかったけど、本当にやり通せるとはね…。

他の人間も同様だったけど、やはりあの姉弟…特に咲子は、あなどらない方が良いかも。

『あの方』が前に言ってたこと…「人間なんていうのは所詮、私利私欲の塊だ。目的の為ならば容赦がない。」って言ってた。…けど、この子の場合は、『他人を守る為』に行動を成している。こういうのを、お人好しって言うのかしらね。

…考えてみれば、この子と一緒にいるのも悪くない。むしろ何か衝撃的な事も起きそうな予感がするわ。もしもの事があったら、私が力を貸してあげるし。

いや待て、衝撃的な事ならすでに起きているわね。アイツの魔力を感じる…。行動し始めたか。


さて、次に貴女はどんな事をするのかしら?楽しみね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ