俺の青春?はBADENDにつながる
遅くなっちゃいました。すいません。
この小説を見てくれている皆さんに感謝です!!
青春とは「悪」だ。
ぼっちは皆一様にそう思っているはずだ。
青春とは人間をおかしくしてしまうのだ。ここ最近のことで例をあげよう。
俺が幸村と試合したであろうその時、幸村はファイナルゲームで
俺に一点もとれず敗北した。なのに青春を謳歌している奴らは、
どんな惨めな敗北も、なにか学校でミスをおかしてもそれらすべて、
青春の一ページ(笑)にして自分達の思い出にする。
彼らは自分達の環境を、青春だとかいってすべてを肯定的にとる。
「学校とは学習の場であり、遊びに来ているんじゃない」これは
中学校での教師がいった台詞だ。まさにそのとおりなのである。
学校とは決して友達と遊んだり、青春を謳歌したりする場ではない。
なのに頭の悪いサル共は試験で赤点をとると、
「学校は勉強するだけの場じゃない」といって勉強を否定し、
青春という逃げ場に逃げ隠れて、現実を見ない。
彼らにかかれば青春という言葉だけのものを利用し、
嘘も秘密も敗北も罪も失敗も、すべて青春の調味料に変えてしまう。
悪いことも全部、青春といえば片付いてしまう。そんなものは
「悪」だ。「嘘」だ。あってはならない。
ならば逆にだ。俺のようなぼっち、青春を謳歌しない(できない)
者たちの方が正義であるのではないだろうか?この世に存在しては
いけないものは、「ぼっち」ではなく、「青春を謳歌する者」なんだろう。
つまり、リア充は爆発しなければならない。リア充爆発しろ。
そしてみんなぼっちになればいい。平和だしみんな幸せになれる。
以上が、ぼっちを代表して青春は悪であることと、リア充は爆発しなくては
ならないという意見を演説させていただきました。ぼっち代表、榊龍紀です。
「部活の名前を変えることにした」
家庭科室に行く途中である俺たちの前に突如出現したのは、
樋口杏先生である。あれ? 俺の前置きはなんだったの?
「なぜ唐突に部活名を変えると? その前に部活名を途中から変えて
いいんですか?」
とりあえず質問してみた。本当は無理だけど樋口先生が無理を言って、
変えてもいいようになったんだろう。
「さっしがいいな榊。普通は変えれないのだが、無理を言った。
まあ運動部でもないし、数多くある文化部の内の一つを変えること
くらいは、ということでOKをもらってきたのだ」
この人がナチュラルに人の心を読んだことは、もうつっこまない。
「で、どのような名前になったんですか?」
いまのは春野春奈。冷徹で氷のような女である。
容姿端麗とはまさにこいつのためにあるようなものだと、
言ってもいいくらいの美少女。中身は腐ったぼっちだ。
「チーム名は・・・、お助け部だ!」
大してかわってないし、ネーミングセンスを感じられない。
「奉仕活動部だと少しだけパクリな感じがするからな。
今度からはお助け部で行こうと思う」
なんのパクリだ、なんの。
「私としては名前などあるだけですのでなんでもいいと思います」
「ふむ、春野からは異論はないようだな」
俺に視線を向ける先生。ひぃ! 怖い! 俺は黙って頷いた。
「俺もなんでもいいです!」
いまのは山本幸村。ソフトテニス部に所属している。
部員じゃないのに部員のような立場でいってきた。
「ところで先生。運動部と文化部の兼部はOKでしょうか?」
え、お前まさか。
「運動部と文化部なら兼部はいいことになっているが?」
「なら俺、入部しまーす!」
まさかだった・・・。こんな部活に自分から入ってくるとは、相当イカれてる。
「ではこんなこともあろうかと持ち合わせていた入部届けにサインしてくれ」
予知能力でももってるんですか? 先生は本当に謎だらけだ。
「一応テニス部もあるからたまにいけないけど、依頼が来たら俺もいくから、
その時は連絡くれよ!」
笑顔でそう言ってくる幸村。何も考えてなさそうな笑顔が眩しい。
「ん、比奈田じゃないか。どうやらお助け部に依頼しに来たようだな」
今さっきまでリア充のくせに会話に入れず蚊帳の外だったビッチ、
比奈田比奈。格好と容姿がもういまどきです!
って感じをだしている。
「はい! 今から家庭科室でクッキー作りです!」
元気で何も考えてなさそうな笑顔だ。幸村と気があいそうだな。
「私の腕前をひろうしてやりたいとこだが、仕事があるからな。
では、さらばだ少年少女達」
そのまま歩いて行ってしまう。はいはい、さようなら。
「榊。口にだして言わなきゃ聞こえないぞ」
俺の2、3メートル前にいる先生が、振り返らずに言ってきた。
怖いこの人・・・。俺の心の中はどこにいても読めるのかよ。
「さよなら・・・」
怖いので言っておいた。この人超能力者?
樋口先生とわかれ、再び家庭科室へ行こうと歩きだしてすぐのこと。
前からしっている美少女が・・・、いや男だったっけ?
「奇遇だね。榊くん、春野さん、比奈田さん」
この可愛いい声に、可愛い顔立ち、そして学校指定の運動服を
完璧に着こなしている完璧美少年。七種夏向だ。
「よう、七種」
抱きしめてやろうと思う感情を必死に押し殺してなるべく
クールに、なおかつ無表情であいさつする。
「榊くん、よう」
七種の、ようは暑苦しい男子共のようとは違い、ものすごいかわうぃ。
はぅー、お持ちかえりぃ! やべ、理性が・・・。クールになれクールに。
やっと落ち着いたところで気づく、幸村が俺の背中に隠れている。
何やってんだこいつ・・・? 俺の目線に気づいた七種が、
俺の背中の方に目をやると驚き、
「あ! 幸村くん、部活にこないと何やってたの? 心配してたんだよ?」
幸村貴様、七種を心配させるとは許せんぞ。
見つかった幸村はバツが悪そうな表情で現れた。
「俺は今日からこいつらの部活に入ったんだ。という訳だから、
たまに部活これなくなるんだ。わるいな。」
「なら言っておいてよねー、でもいいなぁ。僕もこの部活はいってみたいなぁ」
なん・・・だと? 七種が、来るのか・・・?
「ぜひ入部してくれ、てゆうか入部しようぜ」
俺は必死に勧誘した。こい! 俺の青春!
「うーん・・・。僕は幸村くんほどテニスに余裕がないし、
上手くなりたいって頼んだくせに、さぼったら榊くんに失礼だから、
残念だけど遠慮しておくよ」
俺の青春んんんんん!! 期待させやがって!
やっぱり青春なんて悪だ! 嘘だ! 爆発しろ!
「でも、たまに暇があったら見に来てもいいかな・・・?」
「ああ、いつでも来てくれ! 毎日来てもいいぞ」
「毎日はこれないよ、でもこれる時があったら絶対行くから!」
ほんの少し頬を朱に染めた七種はやっぱり可愛かった。
「そうだ! これからクッキー作るからかなちゃんもどう!?」
すばらしい提案をしてきた比奈田。いいセンスだ、いいぞ比奈田。
かなちゃんってあだ名? 超可愛いんだけど、流行らせようぜ。
「いいのか? 春奈」
幸村が聞く。七種ならいいんだよ。
「まあ依頼者の比奈田さんがいいというなら私はそれでいいわ」
よし、決まりだな! そしてさりげなく七種の隣にいく。
隣にいくと俺に気づいた七種はニコッと笑ってきた。うひゃぁ!
ようやく到着した、家庭科室。
ここではクッキーを作る道具となぜか材料がある。不思議な学校だ。
「さっそくクッキー作りに入りたいと思うわ」
「いぇーい!」
「まってましたぁ!」
「おう」
「うん」
比奈田と幸村がなぜかハイテンション。その光景をボーっと見ていた
俺と七種の目が合い、七種が笑った。うひゃぁ!
可愛すぎてさっきとおんなじ反応しかできない俺・・・。
「ではまずどれくらいできるのか見てみたいから、比奈田さん。
私たちのアドバイスなしで作ってみてくれないかしら?」
「あいラジャ」
春野に敬礼し、料理器具に手を付けようとした時。
「ちょっと待った!!」
幸村が突然大声をあげた。なんだどうした? 腹でも痛いのか?
「なに?幸村ー。あたし早く作りたいんだけどっ!」
「まあ、待てよ。なあ?先に俺に作らせてくれないか?」
うっ、まじで作るのか・・・。ここはやっぱり止めるべきか?
命の危険を感じる。俺の体が騒ぐ、あいつをとめろと。
「おい幸村。今日は比奈田がクッキー作るのを上手くなるように
手助けするだけなんだからお前が作る必要はないだろ」
これでどうだ。幸村、頼むからやめてくれ、300円やるから。
「うっ、確かにそうだが・・・。」
まだ諦めないか。どんだけ作りたいんだよ。
「部活だって終了時刻があるんだし、時間ないだろ?」
これでどうだ! 結構な正論だぞ?
「ちょっと待った!」
今度はなぜか比奈田が大声をあげる。なんでお前が?
「ねえ、あたしや幸村だけじゃなくてみんな自分でクッキー作って
だれが一番うまいクッキーを作るか勝負しない!?」
さらに比奈田がめんどくさい提案をしてきた。嘘だろおい?
「でたよ、比奈の突飛な提案。まあアリだ!」
幸村がぐっといい笑顔で比奈田に拳を突きつける。もちろん殴ってるわけではない。
「あなたたち、本来の目的を忘れているわ。これは比奈田さんの
クッキーを作る手伝いをしに・・・」
「なんだ春奈? お前クッキー作れないのか?」
幸村の挑発、いやこれは素で質問している。
てか、バカ! 春野にそんな挑発したらたぶん・・・。
「なにを言ってるのかしら? 私はこれでも料理は得意なのよ?
あなたよりはうまいと思うわ」
ほらでた、春野の負けず嫌い! なんとなくそんな気はしてたんだよ。
「おっ、いいねぇー。じゃあ勝負といこうじゃねぇか」
超ノリノリな幸村。うぜぇ。
「かなちゃんも一緒にやろう!」
比奈田がハイテンションで七種に話しかけた。こいつもうぜぇ。
「うん、いいよ。僕も人並みには料理ができるし」
ニコッと笑う七種。俺に向けられたものじゃないがドキドキした。
・・・。しかたねぇな、たまにはこういうのも悪くないかもな。
俺だって人並みには料理はできる。いやむしろ得意な方だ。
俺にかかればクッキーなんてちょろいもんさ。
「じゃあ始めるか」
俺がそういう言うと幸村はいい笑顔でこう言ってきた。
「じゃあ龍紀! 俺たちの作ったクッキー、誰が一番
うまいクッキー作ったか審査してくれ! 審査員頼むわ!」
え・・・。
いや別に嫌じゃねぇし! むしろうれしいぜ!
いやー、クッキー作るくらいのスペースならまだ十分にあるのに
審査員にされて超はっぴー。さっき比奈田がみんなで作るとか
言ってたのに自然に外されても全然悲しくなんかないねー。
・・・。やっぱり青春なんて嘘だ。悪だ。爆発すればいい。
「じゃあ榊! 審査よろしく!」
「公平な審査にしなさいよ」
「榊くん、よろしくね!」
・・・うわぁぁぁ! やっぱり青春なんて悪だぁぁぁ!!
なんでみんな俺が誘われてないことに疑問を抱いてないんだよ!
いや、別にめんどうだからいいんだけど? 超うれしいっ。
これは地味に陰湿なBADENDだった。
え? まさかの次話にもってくの?
すいません。料理対決?は次話にもちこしです。
見てくださった方、本当にありがとうございます。




