比奈田比奈からの依頼は、100%BADEND
お菓子づくりの話は次話にもちこみです!
どうにも文章が長くなるんです。すみません。
こんな小説を読んでくださるわずかなみなさん、
本当にありがとうございます。感謝です。
次話もよろしくお願いします。
俺、榊龍紀。
この世から爆発すればいいもの。
青春・イケメン・リア充・ビッチ 共に爆発しろ。
ちなみに神は爆発しろじゃない。俺がきっと殺す。
お前ら4人友達だろ?友達と一緒に爆発、結構いいじゃないですか(笑)
じゃあ爆発しないのなら日本国憲法にぼっち保護法とかぼっち権つけよう。
ぼっちが平和でいられる権利とか。むしろみんなぼっちになれば幸せだと思う。
人とかかわらなければ殺人などおきない、みんな人に興味がなかったら
いじめなんておきない、集団で人にあわせるとかもなく自由にすごせる。
ぼっちは誰よりもすごく平和だ。そうだ、ぼっちは平和主義者だ。
誰よりも争いごとはせず、誰よりも人と関わらないから自由でいられる。
すごいすぐにみんなが平和でいられる方法だ、みんな幸せになれる。
あ、今思いついた、今ぼっちのための憲法を思いついてしまった。
ぼっちでいる権利、ぼっち権。ぼっちが平和でいられる権利、ぼっち保護権。
ぼっちで行動し、集団で行動しない権利、ぼっち行動権。この三つの権利が、
「ぼっち基本権」である。日本国憲法の一つにぜひ追加したい。
なぜぼっち基本権という憲法が必要なのかというと、先ほどの
4つの者たちはぼっちの存在を損害しているからだ。ぼっちが
いてはいけない理由はないし、ぼっちだからといってぼっちを
邪険に扱うのは非常におこがましいことだ。
小、中学生だった時の俺に謝ってほしい。変なあだ名ばっかりつけやがって、
さか菌はまじでやめてほしかった。そんな菌はない! 断じて!
本当、集団にいる男女共に爆発してほしい。どっかーん。
今日もこの部活への依頼人だろう、めんどうだな。
部室に現れたのは今回も女子の依頼人・・・いや、七種は男子だったか?
明るめの茶髪に長い髪を側頭部の片側のみで結んだサイドテールが
歩くたびに揺れる。泳ぐ視線が俺と目があうと恐ろしいものでも
みたかのようにして、数歩後ずさる。おい、俺はモンスターか。
「え、なんでぼっちがここにいんの!?」
「俺ここの部員だし・・・、俺がいたらだめなのかよ」
ぼっちって俺のこと? ぼっちなら春野もだけどあきらかに俺に向けて言ってる。
ぼっち=榊 みたいにするな、他にもぼっちはいる。あとこいつ・・・誰だ?
こういう今時の女子高校生みたいなやつはよく見かけるから
見分けがつかない。もう外見からして青春を謳歌している感じを
だしている派手な女子。明るい茶髪、短いスカートに、ボタンが三つほど
あけられたブラウス、胸元にネックレスなど校則破りな格好だった。
俺は青春を謳歌している女子に交流はない。むしろ女子との交流がない。
でも向こうはしってるっぽいし、いつのまにか俺はぼっちとして有名に
なったのかもしれない。そういえば幸村との試合で少しだけ俺の
名前が知れ渡った。ぼっちという余計な情報と一緒に。
「とりあえず座って」
春野のその言葉とともに春野の近くの椅子をひっぱりだして
さりげなくそこに誘導する。俺の席と少しだけ離れた位置に。
「あ、ありがとう・・・」
そのままその席に座った。いちよう礼は言える奴らしいな。
そしてそいつはまた何かに驚いた顔をして、
「幸村もいるじゃん!? なんで?ソフトテニス部じゃないの?」
「まあ色々あってな、ここにいるんだよ」
色々ってほどでもないだろ。お前が勝手に住みついただけだ。
「比奈田比奈さんね」
春野は名前をしってるっぽい。そういえば幸村のことも
しってたっぽいし、だれでもわかるのか?記憶力すげー。
「記憶力すげーな、お前なら学年全員の名前いえるんじゃねえか」
「そんなことはないわ。あなたの存在はしらなかったし」
「そうですか・・・」
「落ち込まないで、これは私のミスよ。あなたの存在感が
薄すぎたせいであなたのことをしらなかったのだから」
「薄すぎたせいってなんだよ、俺が悪いみたいじゃねーか」
まあ存在感を消すのは俺の固有スキルみたいなものだ。
俺は寝たふり意外に存在を消すのも得意。このスキル早く治ってほしい。
「まあたしかに薄いよな、俺お前と同じ学校ってことはしってたけど、
クラスにいるってことは二週間前に初めて知ったぞ」
「おい、お前までそんなこというのかよ。しまいには泣くぞ」
俺の固有スキルが酷すぎる。このスキルがぼっちになったことと人生が
BADENDなのに繋がってるかもしれない。はやくこのスキル消したい・・・。
しかし比奈田比奈か・・・。やっぱりわからん、こいつ誰?
俺たちが会話のなかで地味に俺がいじめられていると、その会話を
比奈田が物珍しそうな顔でみていた。
俺がその視線にきずいて比奈田を見ていると、俺の視線に気づき
比奈田が慌てながらもキラキラした目でみている。
「あ、いや、榊がクラスにいる時と全然違うし、すごい自然だし、
てゆうか榊ってしゃべれたんだなーって思って」
「いや喋るよ俺だって・・・」
喋れないほどコミュ障ではないぞ。
「比奈田さんも、C組だったわね」
「そうなん?」
C組は俺と幸村と七種がいるクラスである。同じクラスだったんだ・・・。
「おい、まさかお前・・・しらなかったんじゃ」
幸村の言葉に比奈田は「この童貞、ふざけんなよ」みたいな顔をした。
同じクラスの人が自分のことをしらないという悲しみは
ぼっちである俺が痛いほどにしっている。数々経験したし、ついさっき
幸村に知らなかったといわれたしな。だからなんとかごまかす。
「もちろん知ってるよ、うん」
「そこでなんで視線をそらすの・・・」
ジト目で比奈田が俺も見ていた。
「そんなんだから、榊友達いないんじゃないの? キモイし」
そんな感じで人を馬鹿にするような連中には覚えがある。
クラスの女子はこんな感じで俺を汚いものでも見るような目でみてくる。
ぼっちだからって汚いわけじゃないし、あとぼっち=キモイという
概念がそもそもおかしいのだ。こいつはあの男女混合で集団になってる
リア充グループの一人だろう。リア充は悪、そして俺の敵じゃないか。
色々気つかって損しぜ。どうせこいつもあれだろ?
「ビッチが・・・」
小声で毒づくと、この部室は狭いので聞こえてしまった。
「ビッチってなによ!? あたしはまだ処女だし!」
なに? それは意外だ。まあまだ高校一年の7月前半だしな。
まあでもそろそろ夏だし女どもが動き出すんだろう。
あいつらは薬とかセックスとか金とか友達と遊ぶことしか能がないだろうし。
「そろそろどういった件でここにきたのか聞きたいのだけど?」
なかなか本題に入らなかったのにイラついていたのか、いつもの凍るような
声に少しだけ怒気がまざってる気がする。
あとこいつの目つきだけで人が殺せそうだ。それくらいに怖い。
凍える声音と鋭い目つきに慌てているがなんとか本題にはいれそうだ。
「え、えーっと樋口先生からここの部活のことを聞いたんだけど、
ここって人のお手伝いをするとこなんだよね?」
「まあお手伝いという表現であってるわ」
へぇーそうなんだぁ。
「えっとね、あたし料理とか全然ダメでさ、だから料理が
うまくなりたくて、なんとかならないかなーって」
「料理、といってもなにをつくるの?」
「んー、なんでもいいからお菓子を作りたい!」
今日はお菓子作りか、七種からの依頼じゃないしどうでもいいなー。
「そうね、では簡単に手作りできるお菓子で定番といってもいい
クッキーをつくろうかしら。これなら簡単にできるし、
料理が苦手な人でも作れるでしょう」
「そうなんだ・・・。ようし! それにしよー! 春野さんありがとー!」
純粋に感謝され無垢な笑顔を向けられた春野はそっぽを向いた。
「これも部活動のひとつよ。お礼を言われるようなことじゃないわ」
あ、照れてる。こんな顔をした春野を見るのは初めてだ。
氷のような笑顔や、人を殺すような眼差しや、汚物でもみたかのような
苦い顔はよく俺を見ながらやるから見るんだけどな。
「では家庭科室にいきましょう」
そういうことで俺達は家庭科室へと向かっていく。
なぜか当然のようについてきた幸村も含めて。本当に謎だ。
こいつ、料理とかできんのか? 料理が爆発しそうな気がする。
幸村がお菓子を作っていて学校全焼! とかないかなぁ。
絶対新聞に掲載されるだろう。yahooニュースにのってもいいくらいだ。
高校生が学校の家庭科室で料理を作っていると、爆発し学校全焼、ってな。
俺がクラスでぼっちにならずにすみ、休みにもなって一石二鳥だ。
いや、近くにいる俺達は間違いなく死ぬな。
死んだら学校があっても永久の休みが手に入ってしまう。やばいぞ。
料理を作る前に消防署に連絡をしておいたほうがいいかもしれない。
「今から学校爆発します」っていう連絡を。これじゃ犯行予告じゃねーか。
まあ爆発はおきなくても、なにか邪悪なものを生みだしそうで怖い。
この先の未来はまじでBADENDになりそうな気がする・・・。
読んでいただきありがとうございました。
本当に感謝してます、いやまじで。




