表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/23

第9話「さよなら」

―ブリセル正門 戦闘後半―


バルカンドル:

「騎士として最高のもてなしを受けたな。」


「ならば私も、貴様らに最高のもてなしをしてやろう。」


その瞬間、バルカンドルはグラディウスへ突進した。


グラディウスは血を生成し、それを剣へと変える。


互いの刃が激突し、拮抗——


だが徐々に押されていた。


力で劣勢に立たされたその瞬間。


もう一方の手で短剣を生成し、

デュラハンの手首を斬り裂く。


バルカンドルの剣が落ちる。


グラディウスが上体を斬り払おうとした——


その瞬間。


逆にグラディウスが斬り裂かれた。


バルカンドル:

「試みは良かったな、血族。」


「だが油断したな。」


「剣がなければ斬れぬと思ったか?」


「魔力だけで十分だ。」


アダム:

「グラディウス!!」


アダムは一瞬で間合いを詰め、彼女を庇った。


鎌に回転をかけ、

バルカンドルの剣へ振動が走るほど強く叩きつける。


バルカンドル:

「お前は少し違うな。」


「確かに技はある。」


「だが総合的にはまだ足りん。」


その時——


背後で魔力が集束し始める。


そうだ。


冒険者たちが魔力をシュビエルへと送っていた。


その魔力で、彼女は爆裂魔法を準備する。


シュビエル:

「よくも……仲間を傷つけましたね……」


「『撃ち放て』」


集え。集え。集え。


この力は大地より集い、

万物の根源にして、

地上を裂く力。


「喰らえ!エクスプロージョン!!」


アダム:

「待てシバル!!俺い——」


轟音。


アダムごと、

バルカンドルも巻き込まれた。


強化された爆裂魔法が炸裂する。


バルカンドルは膝をついた。


——そして。


アダムは消えた。


シュビエル:

「うへっ……」


マリス:

「シュビエル!大丈夫!?」


シュビエル:

「アダムは……?」


マリス:

「今、デュラハンと一緒に吹き飛ばした……」


シュビエル:

「ナイス爆裂……」


アダム(瓦礫の中から):

「何がナイスだァ!!」


「ぐあっ……俺まだ死んでねぇ……」


バルカンドル:

「……狂人どもめ……」


「これ以上の戯れはない……」


アダム:

「上等だ……やろう。」


その瞬間。


アダムのホミと、バルカンドルの剣が激突。


アダムはホミが折れぬよう、

片手で下級魔法《点火》を連続使用。


刃に微細な熱振動を与え続ける。


バルカンドルは大振りで、

アダムごと両断しようとする。


アダムも同時に必殺技を準備。


「カイルス――『真』――」


次の瞬間。


目で追えぬ速度で斬撃が交錯。


アダムは全方位へ移動。


残像が残るほどの速度。


バルカンドルの鎧に傷が刻まれ、

ダメージが蓄積されていく。


その時。


倒れたはずのグラディウスが、


貧血で視界が揺らぎながらも、


最後の血を搾り出し、立ち上がる。


片手に血の槍を生成。


もう片手で照準を合わせる。


投擲姿勢。


血で出来た最後の武器が、


バルカンドルの肩を貫いた。


貫通。


バルカンドル、再び膝をつく。


その隙を、アダムは見逃さない。


全身へ連撃。


最後まで計算し、


バルカンドルを消滅させた。


―戦闘後―


アダムはグラディウスを支え、


マリスとシュビエルの元へ歩み寄る。


アダム:

「グラディウス……大丈夫か?」


グラディウス:

「……ふ……ふふ……」


「ついにこの獣男に支えられる日が来るとは……」


「これは褒美か?それとも絶望か……!!」


「騎士としてどう受け止めればいいのだ!!」


アダム:

「……元気そうだなオイ。」


「シバル、まともな奴一人もいねぇ!!」


アダム、空を見上げる。


「このクソみたいな世界の絶望を!!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ