第6話「仮面の先にある深淵」
現在へ戻る。
アダムはマリスによって再生されていた。
マリス:
「この人はいつになったら正気に戻るんでしょう…
そろそろこうしているのも申し訳なくなってきました…」
シュビエル:
「そうですね…
もうこれ以上殺すのはやめた方がいい気がします…
アダムも相当きついはずです。」
グラディウス:
「私も同感だ。
アダムにもああする理由があるのだろう。」
「何の理由もなくああはならないはずだ。」
アダムの身体の大半が再構成された頃、マリスが口を開いた。
マリス:
「アダム…アダムの素顔、気にならない?」
シュビエル:
「私は正直、気になります!」
「少なくとも、あんな人間ケダモノ男の発言をしている時、
どんな顔をしているのか…」
「それがずっと気になってたんです…」
マリス:
「私が言いたかったのは…そういうことじゃなくて…」
「私はアダムと一緒に馬小屋で寝たこともあるの。」
「でもその時も、素顔を見たことがないんだよ…」
シュビエル:
「…はぁ?!」
「アダムと一緒に寝たって?!」
マリス:
「ち、違う!
一緒に寝たのは事実だけど、そういう関係じゃないから!」
シュビエル:
「大人同士で、しかも異性なら何が起きるか分からないじゃないですか!!」
「これからはアダムは私がマークします。」
「どうせ爆裂魔法撃った後は、アダムに背負われる以外やることないですし…」
その瞬間、マリスとグラディウスは感覚的に何かを察した。
グラディウス:
「…それで?
アダムの仮面を外すのか?」
シュビエル:
「やってみましょう。
後で怒られるくらいでしょう?」
マリス:
「そうだよ!
怒ったら私が直接アダムを退治するから!」
そうして三人は、アダムの仮面に手をかけた。
――ゆっくりと。
仮面が外れる。
そして彼の素顔が、露わになった。
その瞬間。
三人のヒロインの胸の奥に、何かが揺れた。
だが、まだそれが何という感情なのか、
彼女たち自身も理解できなかった。
マリス:
「この顔で、あんなことして回ってたの?」
グラディウス:
「思ったより悪くないな…
中世の悪役貴族みたいな顔だと思っていたが…」
シュビエルだけは何も言わなかった。
ただ――
彼女は確かに、何かを感じていた。
その時。
アダムが目を覚ました。
アダム:
「俺の大事な…my Sweet Sausageが…」
「感じない…」
グラディウス/マリス/シュビエル:
「……は?」
アダム:
「中間界で、頭のおかしい女に会った。」
「マリスよりもっと凶暴だった。」
マリス:
「はぁ?!
私は十分マナーあって優しい人間ですけど?」
「今だってあなたを生かすのに全力使ってるんですけど?!」
アダム:
「解決士人生で、あんな奴初めてだ…」
「できる限り礼儀正しく話したのに…」
「俺の“生きる理由”を消し飛ばしやがった…」
「その女…また会おう…」
「会うには死ぬしかないが、死んででも男女平等ドロップキックを叩き込んでやる…」
その瞬間。
カリアがアダムに近づいた。
マリスとシュビエルが警戒するが、
グラディウスが静かに道を開ける。
どうやら彼女は、何かを感じ取ったようだ。
カリア:
「…アダム。
私たちは悪縁から始まったけど、できればこれ以上悪い関係は築きたくない。」
アダム:
「え…ああ。ごめん、俺が悪かった。
だから…許してくれる?」
その時。
彼女は突然、アダムの手を掴んだ。
アダム:
「……?!
ちょ、ちょっと待て。展開が急すぎて重いんだけど…」
そう。
アダムは勘違いしていた。
次の瞬間。
カリアは掴んだ手のまま、
アダムの顎に正確なストレートを叩き込んだ。
カリア:
「ふぅ…これでスッキリした。」
「これからは、会う時は笑顔で会いましょう。」
アダムは、まるで瀕死の虫のように地面で痙攣していた。
アダム:
「し…ば…る…この野郎…」
「このクソみたいな世界の絶望を…!!!」




