第3話 ― 半神(自称)と血まみれ騎士
そうして俺たちは、半神を名乗るシュビエルと出会った。
見た目は金髪に赤い瞳。
長いマントを羽織り、まったく魔法使いらしくない杖を握っている。
「で、お前の専門はなんだ?」
「わ、私ですか? 一応、上級魔法使いです!」
胸を張る。
「主力は爆裂魔法です!」
「爆裂魔法? なんだそれ。原罪系か?」
マリスが横から口を挟んだ。
「アダム。爆裂魔法はこの世界で最強クラスの魔法ですよ。」
俺の目が変わった。
「……マジで?」(カラン)
「シュビエル。うちのパーティー入らないか?」
「いいですよ! じゃあ今すぐ――」
バタン。
突然、彼女はその場に倒れた。
「おい!? どうした!」
「す、すみません……お腹すきました……ご飯、もらえませんか……」
「……ああ、やるよ。」
その瞬間。
ギルドの扉が吹き飛んだ。
ドンッ!!
俺は即座にマリスの後ろへ隠れた。
「ここがギルドか。出てこい! パーティーを募集している者はどこだ!」
俺はその姿を見た。
長い黒髪。
赤い瞳。
血に染まった鎧。
そして、思ったより美人だった。
……入れるか? いや強そうだな。
「家族のような雰囲気のパーティーがあると聞いて来た。」
その瞬間。
マリスが空気を読まずに手を挙げた。
「ここでーす! 私たちが募集しました!」
「……そうか。では話をしよう。」
「我が名はグラディウス。騎士にして血魔法の使い手だ。」
終わった。
あのポンコツ半神がまた何かやらかしたんだ。
「シュビエル!!」
「え? なんですか?」
「お前なんかやれよ! 半神なんだろ!?」
「半神じゃないです! なんで信じてるんですか! あれコンセプトです!!」
俺は無言で彼女を見た。
「そ、そんな目で見ないでください!」
「このパーティーのリーダーは誰だ。」
「とりあえず俺だ。落ち着いて話そう。」
「……久しぶりに話の通じる人間に会った。」
ああ、なんか会話が長くなってきた。
短くいこう。
「で、入るのか?」
「くっ……! 貴様、私を脅してどこかに閉じ込めるつもりか!?」
「は!? 違うわ!!」
「なぜそんな目で見る!?」
「もういい! 来るなら来い! 依頼行くぞ!」
「くっ……そんな強引な態度で私が“ご主人様”と従うとでも思ったか!?」
間。
「……だが今回は私が折れよう。」
「……やべぇ女だ。」
そして俺は叫んだ。
「このクソみたいな世界の祝福を!!!!!!」




