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第15話 おお、神よ……

第15話 おお、神よ……


――裁判所――


アダムは裁判台に立っていた。


その真上には、


とても綺麗で可愛らしい“物体”が一つあった。


どれくらい綺麗かというと、


光って見えるほどだった。


そう。


ギロチンだ。


アダムの首が“スパッ”と落ちる瞬間のために


用意されたフィナーレ装置である。


現代人であるアダムは――


アダム

「시발!!!分かってるって!!」


「それが俺の首に落ちてくるってことくらい!!」


「おお……神よ……」


「そのヤメガミじゃなくて……本物の神よ……」


「いや……この異世界の神って全部イカれてるよな……」


「むしろ悪魔に祈った方がマシかもしれない……」


「アリエルも女神だったけど……」


「完全に狂った女だったし……」


アダムの独白は続く。


「시발……いっそ逃げるか……?」


「容疑も理由も全部クソみたいな無理やりだし……」


「よりによってあいつと絡むなんて……」


「サハラの野郎……」


「まあサキュバスの店は良かったけどさ……」


「でも前から気に入らない奴だったんだ……」


「助けてください!!!悪魔様!!!」


「お願いします!!!」


その瞬間。


シュビエル

「アダム!!!」


「一人で何をブツブツ言ってるんですか!?」


アダム

「お前には分からないさ、ロリガキ……」


「これは大人の事情だ……」


シュビエル

「何ですって!?本当に処刑される前に死にたいんですか!!?」


アダム

「やってみろ!!!」


「どうせもう決まった裁判なんだよ!!!」


「中世の裁判で俺の弁護士をしてくれる奴がいるのか!?」


「弁護なんて成立するのかよおおお!!!」


マリス

「アダム!!!落ち着いて!!」


「まだ希望はあるよ!!」


アダム

「시발!!!」


「全部ひっくり返してやる!!!」


「悪魔様!!!助けてください!!!」


その瞬間、


空気が凍りついたような感覚が走った。


同時に、


空気が燃えるように熱くなる感覚もあった。


アリオン

「ふむ……お前か。」


「ずいぶん惨めな顔をしているな……ククク。」


アダムは一瞬、呆然とした。


まさか本当に


こいつが出てくるとは思っていなかった。


アリオン

「ふむ……ハーレムか、お前?」


「お前の過去を見ていると笑えてくるな。」


アダム

「この野郎……」


アリオン

「落ち着けククク。」


「どうせお前に選択肢なんてないんだからな。」


裁判官

「早く!!」


「早くあの者を制圧しろ!!」


その瞬間、


兵士たちが押し寄せてきた。


兵士たちはアダムを取り囲んだ。


状況は完全に


一触即発の対峙状態だった。


だが


事態はどんどん大きくなっていく。


アリオン

「おい、お前……名前はアダムだったな?」


「お前も俺と同じくスーツに仮面か。」


「異世界の人間じゃないことは分かる。」


「少し確認させてもらおう。」


「『犬』」


アダム

「は?」


「待て……お前、まさか俺の弁護士なのか?」


「まあ今さら情状酌量になるとは思えないけど……」


グラディウス

「アダム!!」


「受け取れ!!武器だ!!」


アダム

「おお……」


「ついにこの屈辱を晴らせる……」


「全部斬り倒してやる。」


「アリオン……それがお前の名前だな?」


アリオン

「おかしいな……」


「普通ならお前の未来も過去も全部見えるはずなんだが……」


「どうやら近くに狂った女神が一人いるようだな。」


「パーティーの顔ぶれもなかなか豪華だ。」


「興味が湧いてきた。」


「どうだ?」


「俺と取引しないか?」


アダム

「ふざけんな。」


「そんな話してる場合じゃない。」


「もう状況は最悪なんだよ!!!」


マリス

「違います!!」


「まだ希望はあります!!」


「私の呪文を使えば――」


「んーん……」


「『弾けろ』」


その瞬間、


周囲の兵士たちが


次々と爆発し始めた。


何がどうなっているのか


まるで分からない展開だった。


アダム

「バカかお前!!!」


「裁判を止めろって言ったんだ!!」


「裁判をぶっ壊せとは言ってねぇ!!!」


「お前本当に心とかあるのか!!?」


「……ああ違うか。」


「そもそも 시발!!」


「お前人間じゃなかったな!!」


「そうだよ……」


「期待した俺がバカだった……」


アリオン

「ハハハ……」


「面白い!!」


「実に面白い……!!」


「お前たちの感情……感じるぞ……」


「とても美味しい感情だ……!」


「おい、そこの仮面の男。」


「俺と取引しよう。」


アダム

「同じ仮面仲間で取引とかあるかよ!!」


「タダで助けろこの野郎!!!」


その瞬間、


アリオンの表情が


少ししょんぼりした。


アリオン

「まあ……」


「仕方ないな。」


「また次に会おう。」


「次はもっと豪華なオプションを用意しておく。」


「では失礼する。」


アダム

「……はは。」


「ジャンル変更の合図だな……!!」


このクソみたいな世界の破滅を!!!

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