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第28話 リベンジ

『あゆみ、おめでとうございます。難易度★10はこの修行の締めくくりです。ここから先は「移動は踏込みのみ」という縛りを解除します。好きに動いて構いません』


 何?

 終わった?

 この地獄が終わったの?


『いえ、終わったというかむしろリベンジは始まってもいませんよ。ただスライムの湿原はすぐそこに迫っています。スライムとの遭遇も多くなると思いますので注意してください』


 終わってないの?


『それでは★10を始めます』

 

 すると明らかに世界の破滅、終末を思わせるBGMが流れ始めた。


――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ――


 オワタ。

 これオワタよ。


 それはまさにスライムの津波だった。

 四方を無数のスライムに囲まれていた。

 そして全方向から同時にスライムが迫ってくる。


 なるほど。踏込み云々いってる場合じゃない。

 

 長らく使ってなかったスキルを使う。

「【突進】」

 前方への突破を強引に試みる。


「うおおおりゃあああああ」

 しかし、スライムの壁に阻まれ突破は叶わなかった。


 からの――

「【ラッシュ】」

 ひたすらに周りのスライムを殴りとばす。


 からの――

「【突進】」


 もう無茶苦茶だ。

 わけが分かんない。


 スライムが多すぎる。


 しかし、これまで練度を上げ続けた【察知】が仕事をする。


 大量のスライムの影に隠れて上位種が突っ込んでくきた。


――ヒュン――

 速いは速いのだがむしろ、それはもう見慣れた速さだった。

 迎撃は無理でも避けるのは容易い。


 そして今度は【予測】が仕事をする。

 上位種が反転し、再度突っ込んでくるタイミングを見事に捉えた。


 手慣れた感じで【貫手】を合わせ、あっさりと迎撃した。

 

 【察知】と【予測】は本当に役に立つスキルだ。でもこの二つのスキルは、いきなりこういうスキルに目覚めた訳じゃない。戦闘中に自然とやる敵の「気配を察知する」、「動きを読む」といった行為がいつの間にかスキル扱いになっていただけだ。

 私としては【貫手】と同じで【察知】も【予測】も特にスキルを使用しているという認識はない。

 でも、【察知】と【予測】に応じて体が自然に反応する。もしかしたらこれがスキルの効果なのかもしれない。

 いや、······違うか。

 もしかしてこれが大崎会長の言っていた「脳の最適化」ってやつなのかな?


 でも······うん。案外やれるな。

 これまでやってきたことをやれば十分対応出来そうだ。


 【突進】や【ラッシュ】でスペースを作りさえすれば今までのやり方が通じる。それに気づいたら★10の攻略が見えてきた。


·········

······

···


『レベルが上がりました』

 いつの間にかレベルが上がっていた。


 あ、そうか。

 いつの間にかミラちゃんの映像に紛れてた本当のスライムも倒してたのか。気づかなかったな。


·········

······

···


『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました。レベル上限の15に達しました』


 あれ?

 何か今一気にレベルが上がったぞ?

 何で?


『おめでとうございます! ついに上位種を倒しましたね!』


 はっ?

 どういうこと?


『あゆみが、リベンジしたがっていた上位種:チャンピオンスライムを倒したということです』


 いやいやいや、ちょっと待って。

 まだ★10攻略中だったよね?


『はい、ですからたまたまそれに紛れ込んだチャンピオンスライムを倒したということです』


 いやいやいや、シャドーボクシングしてたらいつの間にか本当の対戦相手を倒してたようなもんよそれ!

 ありえないでしょ!

 実感なさすぎ!


『安心してください。リベンジ相手はまだまだ周りに沢山いますから。それではこれを以て★10を終了します。お疲れ様でした』


 お疲れ様でした······ってミラちゃん!

 うわぁ〜やりおった。


 あの子やりおったよ。

 修行やりすぎでしょ!

 

 修行中にいつの間にかリベンジ相手を倒してるとか無いから!

 思ってたんと全然違うやつだから!


 この修行の間はバイトは行ってたけどジムは休んでた。そこまでして修行に打ち込んでたっていうのに。


 本当だったらもっとこう怒りを込めて倒したかったのに!



 ★10が終了するとトラウマになりかねないほど無数にいたスライムたちがほぼ消え失せた。

 残ってるのは本当のスライム達だ。


 少なっ!


 前回死亡した時と同様に周囲をスライムに囲まれていたのだが、物凄く少なく感じた。


 よしよし、あの上位種······チャンピオンスライムだっけ? あいつもちゃんといる。


 長い長い修行おのかげて心身共に疲れ果ててたけど関係ない。


 【治癒ヒール

 体が光に包まれ力が溢れる。


「ふっふっふっ······リベンジタ〜イム」

 

 さぞや私は悪い顔で笑っていたことだろう。

 

 溜まりに溜まった怒りの全てをスライムにぶつけたのだった。

★★★読者の皆様へ★★★


 数多あるなろうの小説の中から、この小説を見つけて、更には読んでくださって本当にありがとうございます。


 また、ブックマークや☆評価、ご意見や感想、レビューなんかを頂いてしまいますと、単純な作者はモチベーションが非常に上がります。


 応援していただけますと幸いです。

 次の話も是非呼んでください。

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