表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/49

第18話 拳豪トーナメント

「ラストぉぉぉぉ!」

――ズボッ――

 【貫手】でスライムを仕留める。


 うっしゃああ。今日の目標達成!

 ドロップしたアイテムと魔石を売れば今日の目標としていた4万ゴールドを越える。


 思ってたよりも早かったな。

 転職して『武道家見習い』になったからか体のキレもいい気がする。


 何にせよ今日の収支をプラスに出来て良かった良かった。


 ところでミラちゃん。

『はい、何でしょう?』


 私はこの後どうやって転職するの?

 次の『武道家』になるにはボクシングだと2年もかかっちゃうんでしょ?


『まず、この調子でどんどんレベルを上げてください。あゆみには「拳豪トーナメント」に出ることを提案します』


 拳豪トーナメント?


『「拳豪トーナメント」とは「リンク」に数ある大会の1つです。その名の示す通り拳豪を決める大会です。このトーナメントで優勝すれば「拳豪」のジョブに転職することが出来ます。この大会は毎月開催されていてとても人気のある大会です。武道家系の「拳豪」以上のジョブについてなく、レベル40以下であれば誰でも参加出来ます』


 へぇ、いいじゃんいいじゃん。

 私も参加出来るってことね。

 ちなみに『拳豪』ってボクシングで言うとどんな条件をクリアする必要があるの?


『ボクシングで言うと「公式戦3勝」以上、かつ日本在住であれば「日本ランカー」になるというのが条件です。各階級のランキング1位〜10位が達成条件です』


 ぶっ!

 日本ランカーってかなり条件厳しくない?


「チェストオオォォォ」

――ズボッ――

 またつまらぬ物を切ってしまった。

 まあ、【貫手】だから切ってはいないんだけどね。そこはノリで。


 ミラちゃんと会話しつつも『しっかりスライムは倒していくスタイル』である。


『それは階級にもよります。選手人口の少ない階級であれば、プロボクサーになれば日本ランカーになるのは簡単だったりします。女性の場合は特に選手人口が少ないので簡単です。むしろ公式戦3勝以上という方が難しいかもしれません』

 

 なるほどね。

 何にせよ、リアルで強い人じゃないとなれないジョブに転職できるなら人気が出るのも頷ける。


『誤解のないように言っておきますが、「拳豪」を取得するのは簡単ではありません。トーナメントは「リンク」と「現実」の両方で開催され、両方いずれも優勝した場合のみ獲得出来ます』 


 へっ?

 両方?


 つまり、ゲームも上手くて、リアルでも強くないといけないってこと?


『はい、その通りです。ですから簡単ではありません。ショートカット出来るということは難易度は相応に高くなるということです』


 ちょっと、それは無理! 無理ゲーよ!

 ゲームもボクシングも両方素人の私に優勝しろってこと?


『ちなみに、「リンク」「現実」共に優勝賞金は500万円です。副賞もありますし、8位以内の選手までは賞金が出ます。また注目度が高いため、活躍してフォロワーが一気に増えて動画投稿等による広告収入が跳ね上がった人も結構います』


 ねぇ〜。そういうの早く言ってよ。

 勿論出る。絶対に出る!

 いやぁ、丁度無理ゲーに挑戦したいなって思ってたところだったのよね。


『それではまず、「リンク」の大会の予選突破を目指して頑張りましょう』


 予選かぁ。予選とかあるんだね。

 

『人気のある大会のため参加人数がとても多いのです。そのため予選はバトルロイヤル形式で行われます』

 バトルロイヤル?

 これまた血が騒ぐ響きだね!


『バトルロイヤルにも様々なルールがありますが、「拳豪トーナメント」のルールは魔法無し、装備なしとなっています。体術のみで100人がコロシアムの中で戦います』


 100人と戦うの?

 その中で生き残らないといけないってこと?


『いえ、生き残るのではなく、与えたダメージの総量で1位になった者が2次予選に進みます』


 なるほどね。

 殆ど戦わずに生き残っても勝ち上がれないわけか。


『また、予選の試合時間は5分と短く設定されているためとにかく攻撃しなくてはなりません。終始激しいバトルが繰り広げられます。そこがまた「拳豪トーナメント」の魅力となっています』


 予選て何次予選まであるの?

『参加人数次第ですが、3次もしくは4次が最終予選となることが多いです。数千万人の参加があるため1次予選で数十万人まで絞り、2次予選で数千人、3次予選で数十人と絞っていきます。最終予選の上位16名が決勝トーナメントに出場します』


 てことは、最低3回はバトルロイヤルを勝ち抜かなきゃだめってことか。1回ならマグレもあるかもしれないけど流石に3回連続となると実力がないと無理だね。

 対人戦のスキルだけじゃなくて乱戦のスキルも磨いていかないといけないってことか。

 今の私にはどっちも無いな。


 ミラちゃん、予選ていつやるの?

『一次予選は今も行われています。3週間かけて一次予選が行われますがその期間中に1度だけ挑戦することができます。一次予選終了まではあと18日あります』


 じゃあ、あと18日でどこまでやれるかだな。


「チェストオオォォォ」

――ズボッ――


 さぁ、やるか!

★★★読者の皆様へ★★★


 数多あるなろうの小説の中から、この小説を見つけて、更には読んでくださって本当にありがとうございます。


 また、ブックマークや☆評価、ご意見や感想、レビューなんかを頂いてしまいますと、単純な作者はモチベーションが非常に上がります。


 応援していただけますと幸いです。

 次の話も是非呼んでください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ