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第10話 転職の条件

『あゆみ、格闘技を習いませんか?』

 ミラちゃん、いきなりだねぇ。


『レベル5になったことで、ビギナーから次のジョブに転職出来るようになりましたが、「武道家見習い」に転職するには格闘技を習う必要があるんです』


 うーん。確かに武道家系に転職するって方針だったけれども。

 私うら若き乙女なんですけど。

 格闘技とか無理なんですけど。


『ちなみに上位のジョブへの転職は現実での行動、実績も条件になってくるんです。例えば次のステップの「武道家」に転職するならプロの格闘家になる必要があります』


 何それ?

 条件厳しすぎない?


 って言うか、今の段階でもその気になれば月に100万稼ぐとか余裕でしょ? 

 それって勝ち組じゃん。


 無理して格闘技しなくても良くない?


『なるほど、生活するのに十分な金銭を得る目処が立ったことで向上心を失いましたか。換金するのはあくまでもあゆみのモチベーションを上げるためだったというのに······仕方ありません。こうなっては換金率を今の10%に、いや1%に下げるか······いえ、いっそのこと保持している資産を寄付してしまいましょう』


 わーわーわー!

 なしなしなし、今のナシ!


 分かりました。習います。

 格闘技習わさせて頂きます!


『モチベーションの復帰を確認しました。寄付を中断します』


 中断て、既に寄付してたんかい!

 危な! 危ないわこの子!


『何かご不満でも?』


 い、いえ。

 ミラちゃんて仕事早いなぁって。

 めちゃくちゃ出来る子だなぁって思っただけですよぉ。


『そうですか』


 うん。無理だね。

 ミラちゃんには敵わない。

 大人しく格闘技始めますか。

 ゲームでお金も稼げるし、バイトを減らしても余裕あるからね。店長に相談しなきゃ。


 あ、ミラちゃん参考までに教えてほしいんだけど、魔法使いとか、戦士とかの開放条件て何なの?


『魔法使い系は頭脳労働の仕事に就いているか、もしくはそういった方面の専門学校に通う、資格を有する等です。戦士系は肉体労働の仕事に従事するか、もしくは運動部に所属したりスポーツジムに通う等です』

 なるほどね。

 それなりに条件があるわけか。


 魔法使い系は絶対無理だね。


『いえ、絶対無理なんてことはありません。あゆみは自分を過小評価しています。あなたは唯一無二の才能を持っています。もっと自分を信じてください』

 

 急にめっちゃ褒められた。

 ミラちゃんにそんな風に言われたら、嬉しくなっちゃうね。


 それにしても条件的には武道家系よりも戦士系を目指した方が楽そうな気がするんだけど。


『はい、戦士系の方が武道家系よりも条件は緩いのですが、後々の転職のことまで含めると条件達成に要する時間が長くなってしまうのです。今格闘技を始めておけばどのような道を選ぶにしろあゆみの人生にとってプラスになるはずです』


 そっか。ミラちゃんは私の人生のことまで考えてくれてたんだね。

 

 分かった。格闘技始めよう。

 きっと私の考えじゃ及びもつかない何らかの計算があるんだろう。


 ただね。

 ただでさえ壊滅的な私の女子力が蘇生不可能なレベルにならないかなって。

 それだけが心配なんだよね。


『その点に関しては、いまさら気にしても無駄でしょう』


 おい!

 そこは責任持ってよミラちゃん!

★★★読者の皆様へ★★★


 数多あるなろうの小説の中から、この小説を見つけて、更には読んでくださって本当にありがとうございます。


 また、ブックマークや☆評価、ご意見や感想、レビューなんかを頂いてしまいますと、単純な作者はモチベーションが非常に上がります。


 応援していただけますと幸いです。

 次の話も是非呼んでください。

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