クリスマスの奇跡
☆登場人物
宮田陸斗
妊娠10ヶ月。初産
人見知りで怖がり。
痛みに弱い。
宮田悠
陸斗の幼なじみで3歳年上。
捜査一課の最年少エリート警部。
鉄仮面と呼ばれるが、陸斗には激甘。
実はとても涙脆い。
本編スタート
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☆陸斗side☆
僕の旦那は過保護だ。
気分転換に洗濯物を畳もうとすると
「陸、無理しないで。洗濯物は俺がやるから座ってて。大丈夫?辛くない?」
といつも座らしてくる。まったく心配性なんだから。
だけど、心配してくれるのはとても嬉しい。
結婚して2年がたち、なかなか子供が望んでいてもなかなか出来なかったが、約10ヶ月前、僕は悠との待望の子供を授かった。
妊娠がわかった時、悠は泣きながら俺を抱きしめ、「ありがとう、本当にありがとう…」と言ってくれた。思わず僕も泣いてしまった。
その後悪阻が凄まじくて何回か入院した。
悠は仕事がどんなに忙しくても3日に1度は必ずお見舞いに来てくれたのは嬉しかった。
どんどん大きくなるお腹に悠は毎日話しかけて、幸せそうに笑っていた。
来年のクリスマスは、新しい家族と3人で過ごせる。それが嬉しかった。
そしてクリスマスの夜、
お腹がキューと痛くなって目が覚めた。
僕は咄嗟に丸くなって痛みに耐える。
「うっ、」思わず声が出てしまった。
「大丈夫か?」僕の声に気がついた悠が起きてきて僕の背中を摩ってくれる。
「産まれる、、かも、、」