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お嬢様へ餞別



それから、私とウィリアム様は村長の家へと呼ばれた。軍の人と話をするためだ。


今はウィリアム様の傍にいられるだけの気力がないのだけど、軍の人に呼ばれては仕方ない。深い雪に足を取られながら村長の家のドアを開けば、中にはずらずらと甲冑を着た方達が、村長を囲うように立っていた。


村長も突然甲冑姿の男性たちが現れたということで驚いているらしい。それもそうだ、村長は今回の一件を氷の精霊による祟りだと思っているのだから。



「・・・・・・」



私はワンピースの裾を掴み、膝を曲げる。するとその姿を見た甲冑姿の方達が、そっとその頭へと手を当て、甲冑を外した。


皆、まだ若い男性のようだ。しかしその鋭い瞳に、軍人の何たるかを感じる。


その中でも一際体の大きい男性がこちらへと歩み寄る。そしてウィリアム様と私にバッと頭を下げた。ウィリアム様は公爵家のご子息なので頭を下げるのはわかるが、なぜ私にまでもそうするのか。不思議に思い首を傾げれば、その男性がふわりと優しく、しかしやはり瞳は鋭いまま私へと笑いかけた。



「ジェニファー様、ウィリアム様よりお話はうかがっております。この度はジェニファー様の類稀なる知識によりプレジに起こった災いを未然、とまでは行きませんが、最小限に抑えることができましたこと、深く感謝申し上げます」


「い、いえ・・・・私は・・・・」



手を振ってそんなことはない、と伝えるのだがその男性とウィリアム様がにこにこ笑うものだから俯くことしかできなかった。


まさか軍人からお礼を言われるようになるとは。研究室に籠もりがちだった私が知ったらどう思うだろうか。


その男性は微笑を浮かべながら私へと一歩歩み寄る。そしてもう一度頭を下げた。もう下げなくていいです、なんだか照れ臭いので。



「私は王都軍西駐屯地所属のブラーヴと申します。階級は中将です」


「(中将って多分とんでもなく高い地位の人だよな・・・・多分)」


「この度は、王の宝とも呼べる民の危険に気づくのが遅くなり、ジェニファー様にも多大なる心労をかけてしまい申し訳ありませんでした。軍を代表して、お詫び申し上げます」


「い、いえ・・・・あの・・・・・」


「つきましては、ジェニファー様のご功績を王にも伝えたいと考えております」


「お、おうっ・・・・・・!?」



いやいやいや、話が大きくなりすぎている。この国の一番偉い人に私のことを報告するというのか。あまりにも壮大な話に、私はブラーヴさんを凝視する。その慌てようにウィリアム様がクスクス笑うが、笑い事ではない。本当に。


思わず眉を顰めながらウィリアム様を見上げる。するとその視線を受けたウィリアム様が柔らかい笑みを浮かべながら私の頭を撫でた。



「君がいなかったら、プレジの街の人は助からなかった。ブラーヴさんと共に塔へ向かったが、君の言うように大砲が造られているのを見た。あれが完成し、アントリューが利用したならそれ以上の被害が出ていたよ。・・・ジェニファーはすごいことをしたんだよ。それを王に認めてもらったほうが私もいいと思う」


「ですが・・・・・あれは私だけの力では・・・・」


「はい。ウィリアム様から、ジェニファー様以外の方々のお名前もうかがっております。迅速に、王へ報告をするつもりです」


「・・・・・・・」



これは大変なことになったぞ。こんな普通のお嬢様でない私が新聞にでも載ってみろ、確実にスペンサー家はおかしなお嬢様を産んだなどと誹謗中傷を言われるに決まっている。それにケイトだって街で買い物をするにも人の目を気にして居心地が悪くなるかもしれない。


あまり嬉しくない。思わず眉を顰める。その様子にウィリアム様が柳のような美しい眉を下げて笑う。



「もう少し、君は欲を持ってもいいと思うよ」


「・・・・・・」


「私は君のような素晴らしい女性と出会えたことを誇りに思う。ただのお嬢様にしておくにはもったいないよ」


「・・・・・・」


「以前王都に行った時、君は女性だから研究者にはなれないと言ったね。だけど私はそうは思わない。君の知識は、国の宝と言っても過言ではないと思うんだよ。・・・君の存在をもう国も見逃すことはない。君が初めての女性研究員になればいいんだ」


「ウィリアム様・・・・・」



数ヶ月も前の話だというのに、覚えていてくれたのか。あの時の『今はまだ無理でも、時代が変われば君も研究者になれるかもしれない』というウィリアム様の言葉にはとても感動したのを覚えていたから、今再びそう言われたことに胸を打たれる。


しかし、じーん、と胸の前で手を握っていれば、急にウィリアム様が眉を顰めて口元に手を置く。何事だろうかと思っていれば、なぜか頬を撫でられた。



「ふむ・・・しかしそうなると君に会えなくなるか・・・・それは困るな」


「・・・・・・」


「ああ、いっそのこと私も研究員になろうか」


「なっ・・・ウィリアム様は公爵家のご子息でしょう、何を・・・・」


「だって君と私は離れないんだよ?」


「ゔっ・・・・・・」



何を言っているの。と腰に手を当てて怒っているらしいウィリアム様を遠い目で見つめる。そんな私たちをブラーヴさんがクスクスと笑いながら見守る。ああ、また見られた。どうしてこう目撃者の多いところでウィリアム様はこういうことを言うのだろうか。


頬に熱が集まるのを感じ、ぷいっとそっぽを向く。そうするとウィリアム様までもがクスクス笑って私の体に腕を回した。



「とにかく、君のことは王に報告してもらうから」


「・・・・・・・」


「分かった?」


「・・・・・はい」


「ブラーヴさん、よろしくお願いします」


「承知しました、ウィリアム様」


「ありがとうございます。・・・ああ、そうだ『(アンセクト)』について報告をするんだった。お人形さん、ブラーヴさんに説明してもらえるかな、調書をとるそうだから」


「あ、はい・・・・・」



それから、村長が用意をしてくれた場所でブラーヴさんに説明をする。


アントリューから聞き出した内容から推測される、蟲の生態、そしてその精霊についてぺらぺらと話す。蟻の姿をした精霊などだと事細かく説明をすると、その知識量にブラーヴさんが走らせるペンを止めて眉を顰める。そして数人部下だと思われる人を呼び、一緒に書くことにしたらしい。


その間ウィリアム様は氷の精霊の祟りだと思っている村長にわかりやすく今回の事件について説明をしてくれているようだった。ありがたいことだ、私から言えば何かと面倒になっていただろうから。


それから一時間ほど説明をし、調書が完成したところで私たちは解放された。



「ああ、ジェニファーおかえり」


「お帰りなさいませお嬢様」


「ケイト・・・これは」



再びフォーさんの家へと戻れば、ケイトたちが身支度をしていたようだ。トランクに今までの洋服やら本を詰め込んでいるケイトは私の姿を見るとぱたぱたと足音を立てながら駆け寄ってくる。


もうすぐ屋敷に戻れる。その安堵からか、とても顔を綻ばせていた。



「お嬢様のお荷物はすでに支度が済んでいますよ。ウィリアム様もどうぞご自分の身支度をお済ませください」


「ああ、そうするよ」


「・・・・・・・」


「・・・・・ジェニファー、あんたに私から餞別ね。これ、貰ってよ」


「これは・・・・・・」



ケイトの言葉にウィリアム様が私から離れてトランクに荷物を入れ始める。その様子をぼんやりと眺めていると、フォーさんが何やら手に持って歩み寄る。なんだろうか、とその掌に転がる青色の石を見ていれば、フォーさんが片眉を上げながらニヤリと笑った。



「これ、氷の精霊からいただける魔力の欠片だよ」


「な、なんと!」


「本当は村の人間以外には見せるのもだめなんだけど、ジャンティーもお世話になったからって。ね?ジャンティー」


「うん。・・・・ジェニファー様、本当にありがとうございました。このご恩は一生忘れません」


「ジャンティーさん・・・・・」



身を寄せ合い、私に微笑むフォーさんとジャンティーさんに、私も自然と笑顔が溢れる。


手渡された魔力の欠片は、やはり氷の精霊のものだからか少しひんやりとしている。ああ、なんて美しい石だろうか。今すぐにでも額に埋め込もうかとも思ったが、そうする私にジャンティーさんが慌てて手を伸ばす。なんでも、無闇に埋め込もうとすると脳が氷で凍ってしまう可能性があるのだとか。きちんと儀式を行わなければ危ない、と必死に止められたので私もおろおろと手を止める。



「この魔力の欠片は、持っているだけでも力があります。氷属性の魔術を使う際にはぜひ役立ててください」


「ありがとうございます・・・・とても嬉しいです」


「はい。何を贈ろうかと考えていたらフォーが教えてくれたんです、ジェニファー様は魔術が大好きだから欠片をあげたらって」


「・・・・・ありがとうございます」


「ジェニファー、たまにはこの村にも顔を出してよね。これでさよならなんて、私は考えてないわ」


「・・・・・・」



ああ、そうか。これでフォーさんともしばらく会えなくなるのか。


身支度をし、餞別を受け取るということは、そういうことだ。私はなんだか名残惜しい気持ちになり、フォーさんへと手を差し出す。フォーさんも眉を下げながら私へと腕を伸ばし、そのまま抱きしめてくれた。



「・・・・・・」


「ありがとう、ジェニファー」


「・・・・・」



このか細い体で、フォーさんは本当に頑張った。その勇ましい姿には何度勇気づけられたことか。


フォーさんは、私の大事な仲間。


フォーさんの背中に腕を回し、ぐっと顔を肩に埋める。するとフォーさんがくすぐったかったのか、ケラケラと笑いながら私から体を離した。しかし名残惜しくて、もう一度フォーさんに歩み寄ってしまう。するとケラケラ笑いながらも、フォーさんが嬉しそうにまた私を抱きしめてくれる。



「絶対に忘れないわ。だからあんたも私のこと忘れるんじゃないわよ」


「はい・・・・絶対に忘れません」


「・・・・大好きよ、ジェニファー」


「はい、私も大好きです」


「ふふ、その言葉、あの優男さんにも言ってあげなさいよ。きっと飛び上がって喜ぶわよ」


「・・・・・・・」


「あーあ、あんたの花嫁姿はいつ見られるのかしらね」


「・・・・それは一生見らーーーー」


「ん?なんか言った?」


「い、いいえ・・・・・」



そう呟けば、フォーさんがジャンティーさんに寄り添いながらクスクスと笑う。


その笑顔をずっと見ていたいと思いながら、私たちはフォーさんの家から出る。外にはすでにジャンティーさんが呼んでくれたのか、大きな馬車が用意されていた。


それに乗り込み、私たちはフォーさんとジャンティーさんに手を振る。しばらくは会えないけれど、手紙を書けばいつだって話ができる。たくさん書こう、汚い文字だけれどきっとフォーさんなら読んでくれると思う。



「ジェニファー!また会おうね!」


「はい・・・・・!」



カルム村を後にする。さぁ、あとは屋敷に戻るだけだ。


しかしマークさんの街まで戻るだけで二日はかかる。まだまだ屋敷は遠いことだろう。しかし、そんな暇な時間を潰してくれる存在がいる。


再びポケットからトランプを取り出したオルトゥー君がにやりと、と私を見る。今回もまた罰ゲームを考えているらしく、その表情に私は顔を顰める。今回は、絶対に負けないぞ。


そう、騒がしい車内に冬の風を受ける馭者が「楽しそうだなぁ」と呟いたそうな。



それからマークさんの屋敷へと戻り、一日ばかりの慰労会を行った後、屋敷へと戻った。



「ジェニファー!おかえり!」


「ああジェニファー!随分楽しい旅行だったのね!」



両手を広げて父と母が私を抱きしめる。その腕の中で、私は久しぶりに父と母の優しい匂いを胸いっぱい吸い込んだ。


その様子を、ウィリアム様やブライトさんが馬車の中から優しく見守る。後から降りてきたケイトを執事長のジョージさんが出迎える。ジョージさんの顔を見た瞬間、いろいろ思い出したようでケイトはおいおいと泣いていた。それに私が笑う。父と母も笑う。



「スペンサー殿」


「ああ、ウィリアム殿」



そこに、馬車からウィリアム様が降りて声をかける。ウィリアム様も疲れているだろうから早くお屋敷に戻りたいだろうに、しかし長旅となってしまったのでそのお詫びをしたいらしく、ウィリアム様は丁寧にお辞儀をすると、父に挨拶をした。しかし、父と母からすれば未来の旦那様とのバカンスを楽しんだ娘をわざわざ送ってくれているということで二人ともニコニコと微笑んでいる。その微笑みが嫌だ。


思わずじとっとした目を父と母に向けていれば、その様子を見ていていたのかウィリアム様が私に腕を伸ばす。そしてぽすんと肩を抱くと、頭にキスを落とした。父と母ガッツポーズ。ケイトは旅の一部始終を知っているので、ただただ顔を綻ばせていた。



「大事なお嬢様を長くお借りしてしまい、申し訳ありません」


「いえいえいいのですよ、ウィリアム殿であれば信用に足る方です。何も心配などしておりませんでしたよ」


「そう言っていただけるととても助かります」


「ウィリアム様?それで、今回の旅行はいかがでしたか?」


「それはもう、とても楽しいものとなりました。私としても、お嬢様と過ごす日々はとても素晴らしく、もう少し傍にいたいと思ったほどです」


「ああっそうですか!そうですか!どうぞそのままお持ち帰りくださいな!」


「お母様!」


「はは・・・・そうですね、そのうち」


「(そのうち・・・・?)」



不吉なことを言うんじゃない。そんな目でウィリアム様を見上げれば、ただただうっとりと生温かい目をこちらに落とす。やはりウィリアム様の傍に父と母を置いてはだめだ。いいように話を進められてしまう。


これ以上何も言うなと母に手を伸ばしていれば、その腕をウィリアム様に掴まれてしまう。そしてそのまま手の甲にキスをされた。うう、手が早い。


それからウィリアム様は、父へと視線を向ける。もう溢れんばかりの笑顔で父もウィリアム様を見る。



「スペンサー殿」


「はい、なんでしょうかウィリアム殿」


「お嬢様をジェニーと呼ぶことをお許しいただけますか」


「な、なんと・・・・・」



ウィリアム様の言葉に、私だけでなく父と母とケイトも目を見張る。私はケイトのことをキャサリンではなくケイトと呼ぶが、子爵のお嬢様ともなるとその名前をあだ名で呼ぶのは父や母だけだ。もしくは婚約者、そのお嬢様の夫となる方だけである。


つまり、そういうことである。


父と母は何度も何度も首が取れるんじゃないかというくらいコクコクと頷く。ケイトとジョージさんは手を取り合ってうんうん、と頷いていた。それを見てウィリアム様が可愛らしく笑う。なんだその笑顔は、まだそんな笑顔を隠し持っていたのか。可憐すぎる。


それから私へと向き直り、眠たげな瞼の下に転がる宝石のような深緑の瞳を細めると、耳に顔を寄せて呟いた。



「私のこともウィルと呼んでいいから」


「なっ・・・・だっ、だめです!」


「なんで?」


「・・・・だめなものはだめです」


「どうして」


「ど、どうして・・・・」


「うん」


「どうしてって・・・それは・・・・し、知りません!」



ぴゅう、とウィリアム様から離れて屋敷の中に入ってしまう。


父と母が私の無礼に何か叫んでいるが、今はもうウィリアム様の傍にいられない。すぐに『決して離れない』という約束を破った私にウィリアム様が「分かってないな」と何か仄暗い感情を抱いていたようだが、皆浮かれて誰も気づいていなかったらしい。


ともかく、全速力で自室へと戻った私は、誰かが掃除をしてくれていたようで埃ひとつついていないテーブルにトランクを放り投げ、勢いよくベッドに飛び込む。


ーーーーああ、心臓が痛い。


掌に氷の精霊の欠片を握り締めて目を閉じる。そうしているとどっと疲れが出てきたようで、急に眠気が襲った。



「お嬢様っ!未来の旦那様にお見送りのキスをしてくださいませ!」


「ジェニファー!未来の旦那様が愛してるって!」


「キャーッ!奥様そこまで言っていませんでしたが確かに「また可愛い顔を見に来ます」って言っていました!」


「きゃー!」


「きゃー!!」


「(うるさい・・・・・!)」



枕を頭の上に置いて、もう何もかもを遮断する。


ああ、でもウィリアム様には本当にお世話になったからお礼はしなくちゃな。でも今はできない気がするから、もう少し考えてからにしよう。そうしよう。


どんどん、と自室のドアをケイトと母が叩く。その音が子守唄のように聞こえてきたころには、私はすっかり夢の中に落ちていた。




ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーーー




「ねぇルナルド、あなたスペルが『S』の貴族を知ってる?」


「はて・・・・Sですか・・・数が多くて一つに絞れませんね」



どこかの港町。今は誰も使っていない廃城で、女がワイングラスを傾けながらクスクスと笑う。


今回の計画は全て水の泡になった。あと少しで魔力を放出することのできる『魔砲(シャルムカンノーネ)』が完成するはずだったのに、たった一人のお嬢様のせいで軍に奪われてしまった。


それもこれも、あのお嬢様が『普通のお嬢様』でなかったからだ。


一番難しい数並べをテーブルに刻んだのに、瞬く間にそれを解いていき、魔術に関するクイズもぺらぺらと解説まで入れて答えた。あの力は欲しい。必ず手中に納めたいと思うほど。



「名前はジェニファー。そして苗字のスペルはSよ。探してちょうだい」


「ふふ・・・・何か面白い玩具でも見つけたんですか?」


「ええ・・・・とびっきりに面白い玩具をね」



罠は仕掛けた。あとはあちらから助けを求めて来た時に、どうしようもない状況に陥れてくれるだけ。絶対に逃さない。あの力は確実に糧になる。



「ああ、早く会いたいわ。ジェニファー」



赤ワインを口に含む。その濃厚で甘美な味に、アントリューは赤い口紅を塗った唇をにんまりとあげる。


待っていなさい、必ず手に入れてみせるから。


ワイングラスを窓に叩きつける。そうしていると、あのお嬢様の顔が歪んで消えたように見えた。その様子に、くつくつと抑えきれない笑みが零れた。




.


これにて第四章完結です。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。


詳しい後書きについては『活動報告』に載せますので、お時間がありましたらご覧ください。


いつも閲覧、そしてブックマーク登録、評価ありがとうございます。本当に、本当に励みになっております。ご感想をいただく機会もあり、物語の展開を気にしてくださっていることも目に見えて喜びに感じております。これからも皆様に少しでも楽しい小説を書いていけるように精進します。


それでは、第五章でお会いしましょう。

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