お嬢様の報告書
まず、ここまででわかっていること。
パンメガス草の煮汁を眼鏡に滴下しても眼鏡が巨大化するだけでレンズ自体の度を強めることはできない。
実際に、皆の前でその様子を見せる。大きくなった眼鏡を顔の前に翳せば、顔がすっぽり片方のレンズに入る様子がおかしいのかケイトがクスリと笑った。
大きくなった眼鏡を使用済みの箱に放り投げる。ケイトがはしたないと言ったがまるで無視をして、次の行動に移る。
先日大量に購入した虫眼鏡を一つ木箱から取り出す。領民が買うものなのでそこまで高価ではないものの、しっかりとした作りの虫眼鏡をテーブルに置く。それから私はペンチを取り出すと、そのレンズの周りを覆っている鋼を剥がそうとする。
「ぐ、・・・・ん、ぬ・・・・」
しかし結構しっかりレンズに取り付けられているようで、なかなか外れない。
レンズに傷をつけてはいけないので金槌を使うわけにもいかない。顔を赤くしながら全力でペンチを捻ったが鋼に跡をつけるだけだった。
「危ないよ」
見かねたウィリアム様が立ち上がり、私からペンチと虫眼鏡を取り上げる。
そして、虫眼鏡の形に変形させる際にできた鋼と鋼のつなぎ目にペンチを当てると、数秒で外れた。そうか、つなぎ目に当てればよかったのか。決して私の力が弱いということではない。と負け惜しみを内心呟く。
ウィリアム様から鋼の外れた虫眼鏡のレンズを受け取り、掌にのせる。
それから、使用前眼鏡の中でも一番度の強いものを一つ取り出すと、ブライトさんに差し出した。
「ブライトさん、今ブライトさんは眼鏡をかけていませんが、それは日常生活であれば眼鏡を使わなくても問題ないということですか?」
「そうですね・・・医者からは遠視といわれているので、そうかと。近いところはぼやけますが、遠くなら比較的よく見えます。なので今お嬢様の顔は見えますが、自分の手の指紋はぼやけています」
「文献で読みましたが、遠視は目の構造上、ピントを合わせる部分が通常よりも後ろに下がっているため、近くより遠くが見えやすいそうです。ですが、実際は常に遠近でピントを合わせる必要があるため、人より疲れやすいようです。目の疲れをよく感じるのでは?」
「それは確かにありますが・・・・」
「・・・・これは推測でしかありませんが、ブライトさんの目は酷く疲れているのだと思います」
もともとブライトさんは、仕事柄目を酷使する。硝子に細かい模様を描く作業は、他の人よりも目に負担をかけることだろう。
初めてお会いした時、偽ウィリアム様の格好をしていたブライトさんは『医者の見立てでは、いずれ見えなくなる』と言ったが、それは今の目の負担と、遠視と、老眼が重なることによって発生する事象だと考えられる。
つまり、眼鏡の度を強くしたところで、環境を改善しない限り無意味だということだ。
しかし、ブライトさんは硝子細工職人であることを決して諦めることはしない。
「ブライトさん、この眼鏡をかけてみてください」
「は、はい」
「・・・・どうですか?」
「いつも使用しているものと同じくらいですかね」
「この本の文字は読めますか?比較的文字の小さいものを選んでみました」
「・・・・目を凝らせば」
「では、こうして見ると、いかがですか?」
「あ、」
私はブライトさんと本の間に、虫眼鏡のレンズを置く。すると、虫眼鏡のレンズが置かれた場所だけ文字が肥大する。
その様子を見ていたブライトさんは、ぽかんとする。
「確かに読めますが・・・・これでは仕事ができません」
「そうですね、このままでは硝子にレンズを当てることになってしまいます」
「はい・・・・・・」
「なので、こうします」
私は風属性の魔術を使う。それは物体を浮かす時に使う魔術だ。私の掌の上でぷかぷかと浮かぶ虫眼鏡は、上下にゆっくりと動いている。
浮かんだレンズをもう一度本とブライトさんの間に持っていく。
「ちょうど文字が読める位置まで本を動かしてください」
「はい」
「読めますか?」
「はい、読めます」
「これを、さらにパンメガス草の煮汁を滴下して大きくします」
テーブルに移動し、掌に浮かんだレンズにそれを落とす。すると、私の魔力を受けて普段よりも早い時間でレンズが大きくなる。
ちょうど人の顔の大きさになったところで、滴下を終える。
少々重くなったため、放出する魔力を増やしてから再びブライトさんの前に戻る。
「これだけ大きければ、このレンズを通して作業をすることもできるのではないでしょうか」
「・・・・・すごい」
「今は私の魔力で浮かべていますが、鋼で固定すれば上下に動くこともないです」
「・・・・・・」
「強い磁力を含んだ魔鉱石で台とレンズの周りを覆う鋼を作り、互いを反発させる方法もあります。反発は一定なので、固定した状態と変わりませんし、台を好きなところに移動させることもできるので、場所にも困らないと思います」
「なるほど・・・・・」
「ご希望であれば、ケイトにその魔鉱石を取り寄せてもらいます。あ、そこまで高価なものではないのでお金は心配しないでください。私も欲しいと思っていたので、そのついでで仕入れます」
「・・・・お嬢様、なんとお礼を言ったらいいか・・・・」
少し目を潤ませながらブライトさんが微笑む。言葉に詰まっているようで、次の言葉は聞こえない。
私はその様子を見て、どうしたものかと戸惑う。こういう時、どのような言葉をかけるのが最適解だろうか。この前、よかれと思ってケイトに気持ちを伝えたら泣かれてしまったし。
しかし、この場で何か言おうとする人はいない。むしろ私が何か声をかけるのを待っている気さえする。
私はおろおろとテーブルを見つめる。そして、そこで見つけたものを手に取ると、それをブライトさんに差し出した。
「お嬢様、これは・・・・」
「先ほども申し上げた通り、ブライトさんの目は酷く疲れています。初めてお会いした日、カップに小さく描かれた犬が見えなかった。ぼやけるということは酷い状態だと思われます」
「・・・・・・・」
「ですから、ブライトさんには休養が必要です。ですが仕事を休むことは、ブライトさんはしないと思います」
「そうですね、私から仕事を取ったら何も残りません」
「・・・それなら、どうぞ目を労ってください。これはブルーベリーです」
籠いっぱいに入っている、黒と紫を混ぜたような実は全てブルーベリーだ。
文献で調べたところ、目に良いとされている食べ物がいくつかあることがわかった。その中でも比較的手に入りやすいブルーベリーをケイトに頼んでおいたのだ。
ケイトはブルーベリーを使ってお菓子を作ると思っていたようだが、まさかこのような使い方をするとは思いもしなかっただろう。
「目の疲労回復、視力回復を促すとされるものです。ブルーベリーの他にも、人参や魚も良いとされているようなので、優先して摂取してください」
「・・・・・・・」
「私はブルーベリーを使った食べ物に詳しくないので、そこについてはケイトに聞いてもらえると」
「お嬢様・・・・そこまで考えてくださっていたとは・・・・」
「(あ、だめ、泣かないで、どうしたらいいかわからないから)」
しかし、私の思いを他所にブライトさんの美しい漆黒の瞳が潤み、そこからぽろぽろと涙が溢れる。その姿はあまりにも美しくて、女性でも男性でもどきっとしたと思う。
私はおろおろとブライトさんに歩み寄る。するとブライトさんが私の手を掴み、自分の胸の前へと引き寄せた。まるで大事なものを覆うような仕草に、とうとう私はどうしたらいいかわからなくなり混乱する。
居心地の悪い空気が流れる。私は救いを求めるようにケイトを見るが、なぜかケイトまで泣いていた。お嬢様が優しい、と呟いているので感動したようだ。
いよいよ居心地の悪さどころか私という存在自体を消してしまいたい状況に、短くなった髪を掻き毟る。
すると、その様子をじっと見ていたウィリアム様がクスリと微笑んだ。
「お人形さん」
「は、はい」
「別に何を言ってもブライトは怒らないよ、思ったことを言ってみたら?」
「思ったことですか」
「ああ。それで泣いても怒っても、お人形さんは気にしないでいい」
「(そう言われても・・・・・)」
泣かれると、感情の処理が間に合わないのだ。人の感情は目に見えないもので、算数のように足せば増えたり、引けば減るというものでもないし、数値化されない。
どうなっても知らないぞ。
私の言葉のどこに毒が含まれているか知らない。社交パーティーがいい例だ。よかれと思って伝えたら、とんでもなく引かれた過去もあるし。
それでもいいとウィリアム様が言うなら。
「・・・ブライトさん」
「はい、お嬢様」
「その、・・・仕事柄目を使うことはわかっていますが、自分の命を削ってまですることではないと思います。命ではないですけれど、ああ、いやブライトさんにとって目は命です」
「・・・・・・」
「その命が削れて仕事ができなくなったら売り上げも落ちますし、そうなると店を畳むことしかできないです。老後路頭に迷うことになれば、それこそ生きていけません。それでも仕事を続けたいとブライトさんは思っているようですが、ブライトさんがいなくなれば、あの店を贔屓にしている常連のお客様も困ります。ウィリアム様も、ブライトさんに会いに行けなくなってしまいます」
「・・・・・・・」
「私も・・・初めて硝子細工を見て感心しました。いただいた猫は、作り物とは思えないほど精巧に作られ、愛着さえ湧くほどです。あのようなものを作り出すことができる方は、国にそれほど多くないでしょう。・・・ですから、その・・・何を言いたいかというと」
「お嬢様・・・・・」
「ええと、ですから、あなたはすごい人です。せっかくのご縁ですし、私もあのお店の常連客になりたいので、ブライトさんに会いに行きたいので、いつまでも元気でいて欲しいわけです」
頭に浮かんだ言葉をそこまで考えずに伝える。それがどれだけ難しいことか。言語化するとどうしても拙い内容になってしまう。
あまりにも稚拙な言葉に私は恥ずかしくなって俯く。顔が熱いので赤くなっていると思う。そのようなことに今までなったことがなかったので、余計に恥ずかしくなる。
感情が昂る。こんなこと、なかった。
恥ずかしすぎて涙が出そうだ。私はブライトさんに掴まれていない方の手で目を覆う。
すると、その様子を間近で見ていたブライトさんが優しく微笑む。それから立ち上がると私の頭にそっと手を乗せた。
「お嬢様、お気持ちを伝えていただいてありがとうございます。しっかりと届きました」
「そ、そうですか」
「ええ、とても嬉しいです。お嬢様のためにも、目を労って生涯職人でいたいと思います」
「・・・それはよかったです」
「本当に、ありがとうございます」
「あ、」
感謝の言葉とともに、ブライトさんが顔を寄せる。髪にそっと寄せられたブライトさんの唇。
何をされたのかすぐにわかり、驚いてブライトさんから離れようとしたのだが、それよりも前にケイトが「まぁ!」と叫んだのでタイミングを逃す。
「(ど、どうして・・・・)」
にこにこ、と微笑み私の顔を覗き込むブライトさんは、どこか悪戯を思いついたような表情も含んでいるが、その姿があまりにも美しいので私はなす術がない。
ぽかん、とブライトさんを見上げる私だったが、そんな私とブライトさんを剥がすようにウィリアム様が私の肩を抱いた。
「ブライト」
「はは、そこまで怒らなくても」
「怒ってるんじゃない」
「目が据わっていますが?」
「わかっているならしないでくれ」
「はははっ、失礼しました」
「・・・・お人形さんも、ああいう顔で男を見上げるものじゃないよ」
「(ああいう顔とは・・・・・・)」
とにかく、私の演説タイムは終了したようだ。一気に話したので喉がからからだ。私はケイトに人数分のお茶を用意するように伝える。それから近くの椅子に座ると、楽しそうに会話をしているブライトさんとウィリアム様をぼんやり眺める。
やはりウィリアム様の横はブライトさんが似合う。ウィリアム様もブライトさんを心から信頼しているようだし、何より表情が明るい。
ウィリアム様のためにも、ブライトさんには元気でいてもらわないと。
私ではウィリアム様に必要な分量で必要な言葉を伝えることができないから。
「・・・・・・・ふむ」
ふと、テーブルに置いたままだった虫眼鏡のレンズを見る。このまま持ち帰ってもらうと取っ手がついていないので大変だろう。
ちょうどいいことに、虫眼鏡の周りを覆っていた鋼と、柄の部分が使えるのでこれをつけてしまおうか。
私は鋼を集めると、それを実験用の皿に乗せる。それから両手を翳し、風属性の魔術で圧縮する。
ぐしゃり、と一塊になった鋼はまだ歪だ。続いて火属性の魔術で熱を加えていく。耐熱皿なのでテーブルが燃えるなんてことはないだろう。
「ジェニファー?」
そうしていると、魔力の揺れを感じたのかウィリアム様がいち早く気付きこちらへと歩み寄る。
「ジェニファー、何をしているんだい?」
「あの大きくしたレンズに取っ手をつけようかと。ですが、っなかなかうまくいかないですね」
私の魔力の質がもう少し高ければ、簡単にできただろうか。火属性の魔術を加えても、なかなか鋼が溶ける温度まで上がらないらしく少しだけ鋼が赤くなるだけだ。
今日は連続で魔力を放出していることもあり、ちょっと疲れてきた。魔力の放出を止めると、すぐに鋼は冷めて黒ずむだけだった。
「・・・・・難しいな」
「・・・・・・・」
「ウィリアム様?」
それを見ていたウィリアム様は、顎に手を添えて何かを考えているらしい。そして、徐に皿に手を翳すと、なんと魔力を放出した。
その魔力の放出量は私の倍以上で、ふわりと風が生まれるほどだ。前髪がゆらゆら揺れる。しかも質もいいので放出している部分からキラキラと魔力が輝いている。こ、これがウィリアム様の魔力か。
「ウィリアム様・・・・ウィリアム様っ、い、今使っている魔術の属性は!」
「光属性だよ。光なら火属性より温度も高いし、熱を加える速度も早い。・・・・これをあのレンズの周りにつければいいのかな」
「はい、はい!そうです!」
今まで見たことのない質の良い魔力に私は今年で一番くらい興奮する。
そんな私を見てウィリアム様が目を細めていることにも気づかず、すでに融点をむかえどろどろと溶け出した鋼に目が釘付けである。
ふわり、と鋼を魔力で持ち上げたウィリアム様は、さらにレンズを持ち上げる。耐熱皿の上で魔力を使っているのでテーブルに溶け出した鋼が落ちることもない。というか、一滴も垂らしていないからウィリアム様がそうしているのだろう。すごすぎる。
レンズの周りをぐるり、と溶け出した鋼が覆う。それから、水属性と風属性だと思われる魔術で一気に冷却する。すると、部屋に水蒸気が立ち込めた。
「(すごい。すごいすごいすごい・・・・・・!)」
「これでいいかな、まだ熱いから触ったらだめだよ」
「はい。承知しました!」
ぷかぷかと宙に浮かぶ大きくなった虫眼鏡。それを私とブライトさんが目を輝かせて見つめる。
いやもう、どうしてウィリアム様は魔術を使わないなんて言うのだろうか。
今思い返せば魔術で目の色を変えていたから、おそらく自分に対する魔術はある程度許しているようだけど、もうそういうことは放っておいて魔術を使ったらいいじゃないか。そして私にその質のいい魔力を見せてくれたらよかったじゃないか。
そう思うけれど、口には出さない。ただウィリアム様を困らせるだけだとわかるから。
とにかく、大興奮の私はウィリアム様の横に並ぶと掌でキラキラと輝いている魔力をじっと見つめる。
「今使っている魔術の属性は」
「風属性だよ」
「あ、あの、触ってもいいですか」
「はい、どうぞ」
「失礼します!」
ウィリアム様の手に触れると、そこから魔力を感じる。だいたいの放出量はそれでわかるけれど、私が先ほど自分で使った風属性の魔力ほどではない。つまりそれは、質の高さと器用なウィリアム様なら、少量の魔力でできてしまうということだ。
「そんなにおもしろい?」
「はい、とても。もっと様々な魔術を見せてほしいです」
「んー、そのうちね」
「そのうち見せてくださるんですか!?」
断られると思っていた。思わずウィリアム様を見上げれば、うっとりとした深緑の瞳をこちらに向けた。私の興奮する姿がおもしろいのだろうか。
その瞳に驚き、口を閉ざす私だったけれど、ふとウィリアム様が私の髪にキスを落としたことで再びぽかんと開く。
「『例外』だからね、お人形さんは」
「・・・・あ、あり、ありがとうございます」
にこにこ、と目を細めて笑うウィリアム様をうまく直視できずそっぽを向く。
その様子を見てウィリアム様とブライトさんが笑う。
「お嬢様、お茶の準備が整いましたよ。ウィリアム様とブライト様もどうぞ」
「ああ、いただくよ」
「ありがとうございます」
そこにケイトがお茶を用意して現れた。
ウィリアム様は魔力を閉じると、テーブルに虫眼鏡を置いた。それからケイトへと近づき、お茶を受け取る。ブライトさんもそれに続き、皆立ったままお茶を飲み始めた。
「・・・・・・」
その様子に、私は随分人が多い研究室になったな、と思う。
今まで、研究室は私が一人入り浸るばかりで静かなものだった。それがこうも数日で変わるのか。
数日前、突然現れた公爵家のご子息と、そのご友人。変装をし、身分を偽って現れたお二人に気づいた私が謎解きをしたことで始まった物語。
難しいことや、怖い思いもしたけれど、楽しかったし、何より充実していた。それら全ては、ウィリアム様とブライトさんに出会わなければ一生味わうことができなかった。
「・・・・・・・」
私はウィリアム様の唇が触れた髪に触れる。そこには何も残っていなかったけれど、『何か』は未だに存在していた。
胸に手を当てる。すると腑をぐにゅりと動く気味の悪いものがあった。それが何なのかまだわからない、いや一生わからなくてもいいと本能が言う。
「(でも、見て見ぬ振りはできそうにない・・・・・)」
この蠢く感情が何なのか、それを調べるべきか、そうでないか。
少し心配だけれど、興味もある。もし知って私が私でいられなくなっても、ケイトが助けてくれるだろう。この数日で、ケイトとの関係も少し深まった気がするし。
「お嬢様!お茶が冷めてしまいます!」
「はい、今行きます」
私はグッと足に力を入れ、ケイトやブライトさん、そしてウィリアム様へと歩み寄る。
なんとなく、その時私は私の『紐』にウィリアム様やブライトさんの『こぶ』ができた気がした。
それが、嬉しかった。
.
いつも閲覧ありがとうございます。ブックマーク登録、評価大変励みになります。
これにて第一章完結です。お付き合いくださりありがとうございました。
今後の展開含め『活動報告』にまとめますので、お時間があれば読んでください。
それでは第二章でお会いしましょう。




