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世界が終わったと思ったのに気がつくと神になってた話  作者: Kurais
序章 : 世界の創造編
3/19

第3話 : そしてそれは目を覚ます

今回も更新早めです、おそらく序章が終わるあたりまでは問題なく更新できるのではないかと思います

「ふっ…ふあぁぁ〜…」


一晩経ち目が覚めた、伸びをしながら昨日の事を振り返る

1つ、装備毎のスキル解放について

2つ、クリエイト能力の素材毎の装備生成

3つ、危険回避能力の詳細調査

とりあえず、まずはこの3つの課題をなんとかしないといけないよな…

と、思いながら


「なあ、ミラクリアは俺の危険回避能力についてどこまで知ってるんだ?」


「ふぇ?私は何も知りませんよ?ただ能力のランクみたいな物があるんですけど、あなたの能力ランクって最高ランクのSSなので交戦回避なんてしょぼい能力なはず無いんですよね」


と、未だに俺の名前を呼ぼうとはしないミラクリアは首を傾げながらブツブツと何か言い続けている

というか能力にランクなんてものがあったのか


「それで、その能力ランクってのは何からSSまであるんだ?」


「基本的にはDランクからSSランクですね、ただSSランクの能力の中にはごく稀にSSSランクに昇格する能力もあるらしいですよ」


なるほど、そんなにランクの種類があるのか

能力自体の種類もかなりの量があるんだろうな…

まあ、今考えても仕方のない事だな


そうこうしていると時間が昼頃になっていた


「とりあえず、そろそろ地上に降りてくる、また留守を頼むぞミラクリア」


そう声を掛けて出掛けようとした時


「あ、待って下さい」


「ん?なんだよ」


「いえ、あなたのステータスについて知らないだろうなと思いまして」


ん…?ステータスについて?


「そんなの地上で冒険してレベルをあげたりすれば上がるんじゃないのか?」


そんな当たり前っぽい事なら流石に分かるぞ?


「あー、やっぱりそう思ってますよね…えっと、あなたは神様になったので普通の方法ではステータスは上がらないんです」


は…?

この感じ久しぶりだ…爆弾投下再び…ってか


「じゃあ、どうやったら上がるんだよ…?」


「神様のステータスアップは世界創造を進めていく上でワールドランクというのがあるんです、一定の条件を満たす事でランクアップしますのでそれに伴ってステータスが変動します」


と説明をされたのだが…

なんか…下手なRPGのゲームよりも面倒な仕様だなこの世界…というか神…


「その条件とやらはどういったものなんだ?」


「さあ?」


どこから取り出したのかお菓子を食べながら言う

こいつはなんなんだ…まあ、条件に関してはゆっくり冒険しながら見つけて行こう…


「じゃあ、聞くこと聞いたし地上行くからな、留守よろしく」


「ふぁーい」


また何か食べてるな…まあいいか、そう思い降神召喚を実行する


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ん…ここは…地上か」


地上に降りて来た事を確認し、張っていた結界を解除する

さて、今日は地上を広範囲で見て回るか

そう思い小屋の扉を軽く開けた時だった


「ひゃあぁっ⁉︎」っと女の子の悲鳴が聞こえた

ん…?なんだ、この辺りには動物しか居なかったはず…

扉を開けるとそこには1人の女の子が居た

なんというか、小柄だが大人の雰囲気があり何よりも真っ黒の長い髪が凄く綺麗だった


「えっと…誰…?」


しまったぁぁぁ!女の子につい声を掛けてしまったぁぁ!!


「あのあの…この小屋の持ち主の方…ですか?」


少女は手で頭を隠しながら聞いてくる


「いや、まぁこの小屋を使ってるのは俺なんだが…君は一体?」


「あ…えと、私は近くの村に住んでるミリア=サーニウスっていいます…森で木の実を集めていたらこの小屋を見つけて…」


ふむ、村か、この近くにあるのなら是非とも見ておきたいな

どれくらいの人間が居るのかも確認しておきたいし


「えっと、ミリアさん、俺は霧真 神師だ、木の実集めを手伝うからその村まで案内して貰えるかな?」


「キリマ…シンジさん、えぇ…と、はい、分かりました、あ…でも木の実集めはもうだいたい終わってますので大丈夫ですよ」


そう言ってミリアはポーチに入っている木の実を見せてくる


「そうか、まあ手伝える事があればなんでも言ってくれ」


そういうと彼女は嬉しそうに頷いて歩き出す。




森を歩いて1時間程経っただろうか

村は近いって言ってたよな…?この世界では徒歩で1時間以上かかる距離は近いのレベルなのか…?


「なあ、ミリアの村ってあとどれくらいで着くんだ?」


「えっと、あと30カメル程でしょうか?歩いて5時間といった所でしょうか」


え…?マジか徒歩で5時間、つまりは30カメルってのは日本換算で言うところの30キロくらいってことなのか…⁉︎ 恐るべし異世界…

そんな事を考えている時だったそれは突然やってきた



ーーーーーっっ⁉︎



頭の中に響く何かが割れる音

この感じは、間違いない昨日のやつだ!


「ミリアさん!こっちへ!」


俺はミリアの手を引いて急いで木の陰に隠れる


「ど、どうしたんですか…?」


「しっ!静かに…」


そう言ってミリアを抱え込む

ミリアは抱き込まれて目を回しながらずっとあうあう言っている

そして、それは現れた

奴らだ、昨日の3体の人影なんなんだあれは…

そんな事を考えていると


「え…あれって、ゴブリン…?」


ミリアが3体の影を見て呟いた

ゴブリン…?ゴブリンって、あれか

よくゲームなんかでも序盤に出てくる小鬼型の魔物の


「ミリアさん、分かるのか?」


「は、はい…でもこの近くで魔物なんて見たことないのに…シンジさんよく気がつきましたね」


ははは…俺は無意識なんだけどね

まあこれではっきりとした、頭の中に響く割れるような音は危険回避能力の効果で間違いなさそうだ

しかしまただ、身体が動かない

なんでこんな無意味な能力なんだ


そんな事を考えているとふとゴブリンの動きが変わった、なにかを探しているような辺りを見回している

そして…何かを見つけたかの様にこちらに狙いを定め…走ってきた!


「なっ…⁉︎ なんでこっちに一直線に⁉︎」


昨日は見つからずにやり過ごせたのに何故だ⁉︎

そう思った時、そうだ、今はミリアが一緒にいる、だがミリアも完全に木の陰に隠れていた筈だ


「あ、あの…多分ですけど、このポーチの中の木の実じゃ…ないでしょうか…?」


ミリアは申し訳なさそうに泣きそうになりながら言う

なるほど…そういうことか…

そこで俺は気付いた

あれ…身体が動く?

よく分からないが動くのならば…!


「ミリアさん、この木の陰に隠れててくれ!」


そういうと俺は木の陰から飛び出してゴブリンに向かって行く

ぶっつけ本番だが…!

走りながら地面に落ちている木の棒を2つほど拾い

「クリエイト!ソーデッド、ロットリオ!からのっ、エンチャントブレード、フレア!」

そう叫ぶと両手の木の棒は剣と杖になり剣には赤いオーラが灯った、成功だ


「やってやるさ!ホライズブレード‼︎ 」


ゴブリン達を剣の射程圏内に捉えてスキルを発動する

前のめりに突っ込んで来ていた2体のゴブリンがホライズブレードに当たり吹き飛ぶ

しかし、残りの1体に当たらずに俺に向かって攻撃を仕掛けてくる

ヤバい…当たる…‼︎

その時だった



ーーーーピキィィィッ‼︎



『敵の攻撃を感知、肉体への損傷の恐れあり、オートエスケープモードへ移行します』


なんだ…オートエスケープモード…?

その瞬間身体が自分の意思とは別に行動を開始する

ゴブリンの攻撃は空を切り、俺の身体は剣を構える


『ファストブレード起動、対象を排除』


次の瞬間剣はゴブリンの首を捉え両断した


『対象の沈黙を確認、オートエスケープモードを解除しますーーー』


俺は何が起こったのか分からずその場に立ち尽くしていた

危険回避能力…なのか…?

それにしてもなんだこれ、まるで俺じゃない何かに身体を動かされたような…

そんな事を考えていると


ガバッ!


「シンジさん!何をやってるんですか…!やられちゃうかと思いましたよ…!魔物に向かって行くなんて、そんな無茶…しないでください…」


ミリアが後ろから抱きついて来て泣きそうになりながら怒っていた


「…すまない、だけど大丈夫だ、俺にはランクSSの回避能力があるらしいからな」


と自分は大丈夫だという事を説明するのだが


「そんな嘘は言わなくてもいいです!だから…もうこんな魔物に向かって行くなんてしないでください…」


おぉう、信じてもらえてない

まあ、仕方がないか、それから俺はミリアと村に向かってまた歩き始めるのだった

ご愛読ありがとうございます

今回は新キャラの登場に危険回避能力の真の力?が発動されました!

まだまだ謎の多いこの世界と危険回避能力、いったいこれからどうなっていくのか

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