表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森出身で世間知らずな少年の世界革命  作者: スタミナ0
四章:カリーナと図書館の鍵
59/302

カルデラ一族の宴会

更新しました。



 男が地下の薄暗い通路を、足音を踏み鳴らして進んでいる。厳めしく口を一文字に引き締め、嵐の中でも屹立する孤峰の如く逞しく筋骨が隆々としている。容貌魁偉と形容しても過言ではない巨体は、天井に近い高さだった。長髪をこめかみで二つに結い、肩に垂らす。

 無言で進み出る姿は、魔物と見紛う迫力を醸し出している。冒険者が偶然にも男に遭遇したならば、間違いなく剣を執るか、或いは怯えて逃走を選択するだろう。余程の剛胆か、或いは狂人でなくては立ち向かう勇気すら湧かない。

 黙々と歩き進んで吹き抜けの回廊を渡ると、下から男を煌々と照らす光に目を細める。大地の力が憤然と沸き起こる光景は、誰をも圧倒する壮観だった。灼熱に炙られた空気が、陽炎を作って景色を歪ませる。触れてしまえば、簡単に人命など滅してしまう強さだ。


 男は暫く歩き、頑丈に作られたその橋を渡って、足元を流れる溶岩流の中でも厳然と聳える切り立った大地へと向かう。登るにつれ、ぎしぎしと軋ませる音が騒がしくなる。人の不安を煽るような音にも、男は動じなかった。

 目的地に到着すると、そこに白い上衣を熱風にはためかせる少年がいる。

 眼下の景色に笑みを湛える少年の姿は、溶岩の光に照らされて男にも不気味に見えた。それを表情に出さぬようにして、その場に片膝を付いて頭を垂れた。

 男の登場を予め悟っていたのか、袖を振り仰いで向き直った少年に、一切驚く様子は見られない。粛然と跪いて動かない相手に歩み寄る。先程の笑顔はさっぱり消えていた。


「帰ったか、ゲンジ」


「若様、ご報告があります」


 申してみよ、相手の男に臆面もなく命令する少年に、顔を上げて答えた。


「ヤミビトが来ております」


「何?死んだ筈ではなかったのか?」


「いえ、若様の知るヤミビト本人ではございません。当代のヤミビトにございます」


 男の言葉の含意に、少年が顔を険しくさせた。その名に聞き憶えが無い訳ではない。寧ろ、彼にとっては重要すぎる人物の名だった。

 少年が黙考しているのを、膝を着いた姿勢を保ったまま待機する。その態度から、年下の相手が如何に身分が高いか、そしてこの男がどれ程の忠誠心を寄せているかを物語っていた。


「よし、連れて来い。殺しはするな、だが用心せよ」


「はい。しかし、問題が一つ」


「どうした?」


「『魔術師』が付き添っています」


 これには、少年が目を見張った。

 男は彼の命令が下るのを心待ちにしている。恐らくは、その内容によって、働きぶりも変わるやもしれない。そんな彼の思慮を察してか、少年が笑う。


「そちらも連れて来い。…ただし、()()()()()()()?」


 こちらは、異なる意味を含んでいるようだった。それを読み取って、男の巨体がすっと立ち上がる。見下ろすべき位置にいる少年に向けて黙礼すると、踵を返して橋を踏み鳴らした。

 その背からは、隠しようのない闘志が見られ、辺りを舞う火の粉にも負けない熱となって、全身から発している。少年は可笑しそうにそれを眺めた。





   ×      ×      ×



 石段の上で、ユウタは腰を下ろして待っていた。室内で相棒に叩かれた時の痛みはもう無く、腫れも異常な回復力で引いていた。

 カルデラ一族の屋敷の前に募る参加者は、豪奢な服を着た女性と随伴する騎士、そればかりでなく粗野な印象を受けるような風体の冒険者など、様々な人種が揃っている。あたかもギルド内に居るような錯覚に、ユウタは溜め息をついた。

 山頂ともあり、夜空はとても綺麗である。清澄な空気に星が煌めいて、夜空に上がる月を輝かせる為の演出みたいだった。森やこれまで巡った町でも、これ程の空を見た事はない。

 見惚れて、頭上を眺めたまま静止しているユウタの左肩に、白くたおやかな手が載せられた。羽毛が舞い降りたような、軽く柔らかい感触に振り向くと、そこには慎ましくも雅やかなドレスを着たハナエが居る。

 その美麗な姿に、素直な賛嘆の声を送ると、嬉しそうに微笑する。普段は町中に溶け込む衣装なために、こう着飾ると彼女の姿はより眩しく映えるのだ。

 ふと、周囲を見渡した。赤髪の騎士がいない。ユウタにとっては、ハナエの守衛とは重要な任務である。不在であるジーデスの姿を探した。


「ユウタ、髪が伸びたね」


「えっ?」


 後に結った髪の毛をハナエの手が撫でる。指先で絡めて弄る彼女に苦笑していると、ユウタの傍に腰を下ろす。


「その…実は…宴会の途中、わたしの恋人として振る舞ってくれる?」


「…ジーデスさんの役目じゃないの?」


 少し冷然としたユウタの発言にも、ハナエは顔を赤くしながら必死に捲し立てた。正直、彼としてはジーデスが彼女を想っている事は少なからず判る。だからこそ、ジーデスを蔑ろにする判断には、すぐにも了承する事が出来なかった。


「ジーデスさんが譲ってくれたの……こ、恋人だと娶られる可能性があるから、ふ、夫婦が良いかも!ほら!わたしとユウタは、丁度もう成人年齢なんだよ!?」


「それは……そうだけど」


 ユウタには是非もない依頼だ。ジーデスは兎も角、冒険者、何よりカルデラ一族に彼女を取られるのは業腹だ。だが、自分が余計な事に拘泥していると思う節がある。自分はハナエを置いて旅に出るような薄情者だ。ハナエとしても接しやすい面があるのかもしれないが、罪悪感がどうしても伴う。それなら、まだ別に適役がいるだろうし、それに納得もしている。

 ただ、この謎の焦慮だけが解明できない。

 さらに後ろ髪を引かれる思いがあるのは、ムスビである。ユウタもまた、ハナエの願いを聞き入れるということは、旅の途中で築いた大切な仲間を軽んじるような行為だ。ただでさえ、いま雰囲気が険悪だというのに、これ以上は解散を招く危機感がある。

 一人になったムスビは、無事に生きて行けるのか。八咫烏を退けたし、<印>に狙われる獣人族だ。いっそ、カルデラ一族の妻として認められれば、まだ平和かもしれない。本人は旅の続行を所望しているが、何もユウタと行く必要はない。

 だが、それにも釈然としない不満がある。


「えーと……僕は…ほら、ムスビがいるから」


「……うん」


「あれでも意外と美人だから、カルデラ一族の目に留まるかもしれない。僕は一応、恋人役だし……先約、というか」


「でも……今回だけは、駄目?」


 それでも、と(こいねが)う姿にユウタは頭を抱えた。

 二者択一。どちらを取るか、それに頭を悩ませる理由は、根本的に何なのか。

 ハナエは取られたくない。ムスビは嫌がっている。前者は個人的感情で、後者は仲間の主張……

 思考する内に、迷宮へと入ったかのように彷徨し始めた。


「行けば?」


 背後から掛けられた声に、ユウタとハナエは振り返った。二人は声の主の姿に、呆気に取られる。

 ムスビは帽子を取って、完全に耳を晒している。ドレスは体の線が目立つような物で、その容貌は一種の美術品のようであった。背中を広く露出した部分から尻尾を垂らす。白髪を編み込んで後に結い上げ、首筋や胸元まで完全に無防備な姿だ。

 唖然と目を見開いて硬直しているユウタと違い、同性の晴れ着とあって、興奮気味にハナエが褒めた。自身に無い美点を備えるものを無意識に感じ、本能的な羨望がある。


「凄い……ムスビさん、綺麗!」


「ふんっ」


 ハナエに対し、不機嫌に顔を逸らしたが、目線はユウタへ向いている。感想の要求を訴える眼差しには凄まじい圧迫感があるが、いまのユウタには何も感じなかった。

 彼女が身なりにここまで拘った事は無い。旅人とあって、そんな服装が出来なかったためだ。ハナエもそうだが、彼女の変貌には動揺した。

 ムスビを一人の女の子として、ここまで意識した事は無かった故の当惑である。


「え、いや、まあ、普通に?……というか、結構似合ってる……と思う」


「ふふん」


 そこで、漸くムスビが破顔した。それを見てユウタは胸を撫で下ろす事無く、不自然な動悸に気を紛らわす為に空を見上げた。夜までに戻る、というのは単にドレスを見繕ってきたためかもしれない。逆に、心配をして損をしたと恥ずかしくなる。


「え、でも二人とも、かなり目立つよね……」


「別にこの国は重婚も認められてるから、この際は二人でも良いんじゃないかな。……というか、面白そうだから、どちらかを選択してみる?」


 ハナエの質問に、ユウタは顔を青ざめて後退した。彼女が悪戯っぽい笑みで近付くと、ムスビが目を細めて睨んでいる。


「それなら僕は、氣術でもう一人の分身を作る修行して来るよ!氣術に不可能はない!不可抗力はあるけれど!」


「あ、逃げた。何おかしい事口走ってるのよ」


「僕は将来の伴侶は一人だと誓ってる」


「何に誓ってるのよ」


「師匠」


 ユウタは師から出生や親族について、聞いた事はない。神樹の村からは「先生」と呼ばれていた彼の正体。幾ばくか己と血の繋がりがある、という程しか推測できない。ただそれも、彼の琥珀色の瞳という点から導きだした、あまりにも不確定な要素だ。ムスビが同色の目である故に、益々(ますます)疑わしい。


「あんたの師匠って、意外と紳士ね」


「わたしと出会った時、少し挨拶するくらいで、特に何もなかった……というより、避けられている気がした」


「いや、師匠は優しいよ」


 目を輝かせて、力説するユウタから二人は尋常ではない崇敬と親愛を感じる。彼からすれば、この世にただ一人の親も同然の存在だ。彼に対する感謝や尊敬は、これまで出会った誰よりも深い。


「ふーん……その人もヤミビトなのかしら」


「え?」


「いや、何でもないわ。で?伴侶は一人、ってまさかそれも教え?」


「うん。──多くを愛する事が己を弱体化させる。だから、ただ一人と決めた者にのみ捧げ、その矛や盾となって災いを退けよ。……深いよね」


「ぶ、武人みたいな台詞ね。何か殺伐とした感じしかないわ」


「村で()()()()()()()を見たって話をして貰えた時に、この言葉を貰ったんだ」


 ハナエの全身が真っ赤になる。ユウタは彼女の反応も知らずに、師について語っていた。ムスビは背後に回って、手で顔を覆うハナエの気配を感じて呆れる。こういうやり取りが、きっと二人の間ではいつもあったのだろう。

 それと同時に、納得する。ユウタは、ハナエの為に命すら懸けて戦える。その点ならば、きっと伴侶として選ばれるとするならば彼女だ。これを容認し難い自分の本心を、薄々と悟りながらも思考を止めた。


「まあ、良いわよ。そろそろ宴の時間らしいし」


 屋敷の玄関扉が開かれる。重厚な木製の大扉の隙間から光が漏れる。それを一瞥して、ユウタは決心した。あまり考えている余裕はない。取り敢えず、ムスビとハナエがカルデラ一族に拘ってしまうような事態を避ける為に行動しなくてはならない。

 屋敷の前に待機している人混みの中、覚えのある気配を察して、ユウタは即座にその方へと動く。相手が逃げる前に接近し、手を伸ばして走り出そうとする一つの人影を捕らえる。


「ジーデスさん。宴会ではハナエの事、よろしくお願いします」


「……は?」


「僕よりも、騎士の貴方の方が、ハナエの傍に居ても不自然じゃない。僕だけだと、二人に気を配るのが難しいんです」


 ユウタの要望に、ジーデスは最初は納得しなかったものの、暫し沈黙を置いて承諾した。些か不満があるが、ユウタは手を引いて二人の下に連れて行くと、全員の役割を説明する。

 ハナエは騎士のジーデスと婚約した女性。この国の制度では、一度婚姻を結んだ場合は両人の同意が得られぬ限り離れる事が許されないとされる。ジーデスはユウタよりも、こういった社交の場に慣れがあるという雰囲気がある。実際がどうなのかは判らないが、少なくともユウタよりハナエを守れる人物としては最適なのだ。

 ムスビについては、平時と変わらずユウタが恋人役を継続するのではなく、夫婦を演じなくてはならない。婚儀を執り行って間もない、という事ならば通用する。……ユウタとしては、不安しかない。普段通りの振舞いであると、あたかも喧嘩にしか見えないからだ。しかし、二人を抱え持つよりは余裕が出来て、ユウタは幾分かは気が楽になった。


 説明を終えると、ハナエは頷いて認めた。尤も、その瞳の奥に孕んだ悲哀の色を読み取れず、ユウタは安堵して、ジーデスと共に先に行く彼女を見送る。

 振り向いた先で、ムスビが驚いていた。


「どうした?」


「いや……ハナエとじゃなくて、良いの?」


「まあ……僕が居るのに、下心ある男に任せるのは凄く不満だけど。ハナエがいま信頼できる人物という点のみを考慮すれば、これが最善なんだ」


「逆に、ジーデスにあたしを任せるって言うのは?」


「……あ、その手があった」


 今更ながら気付いたという彼の様子に、ムスビが笑った。口元に手を当てて、笑みを隠すような所作は、いつものムスビからは感じられない大人らしさがある。

 羞恥に顔を逸らしながら、彼女の手を取ってユウタは屋敷へと足を踏み入れた。





   ×      ×      ×





 宴会の場として選ばれたのは、屋敷の中庭である。

 屋敷は俯瞰すると正方形となっており、その中心に設けられた円上の中庭は広い。噴水や白い机が並べられ、豪勢な料理を持った者が配列を作る。冒険者達はこの待遇を多いに喜び、また各地から赴いた美男美女が歓喜の声を上げた。


 カルデラ一族の登場まで猶予があり、暫く食事を楽しむ時間がある。その間、卓上に配置された料理を手に取って楽しむ客人達の中へとユウタも入った。ムスビの分まで肉を串で刺して帰還すると、早速手渡そうとするが彼女が一向に受け取ろうとしない。


「どうしたの?もしかして、食欲が無いのか」


「今日は、その、これでも身なり整えてるし……あ、あんたの妻だから、そんなはしたない真似できないでしょ?」


「え、がさつな方が君らしいのに」


「それ、どういう意味?一秒以内にその串肉を鼻に突っ込むわよ」


「ほら、そういうところ」


「はい、それ貸して」


「ごめんなさい」


 ユウタは観念して、二人分を一気に頬張ると、料理の前に出来た列へと参加する。今度は更に食材を並べて持ち帰った。


「はい」


「ねぇ?匙やフォークが無いのは、故意なのかしら?いつも手掴みで食事してる?」


「ソウイウトコロモフクメテ、キミノコトヲアイシテル」


「演技が絶望的ね。そこまで行くと、逆に傷付くわ」


「短剣で食えば良いじゃないか」


「はいはい。もう自分でやるわよ」


 ムスビは呆れて、自ら列に加わる。慌ててユウタが続き、二人で並んだ。


「人が多いね」


「そうね、ギルドの騒がしい連中とは違う空気よ。それにしても、男が多いわね。男女の比率がおかしいし」


 ユウタは周囲を検めて、ムスビに同感した。会場内で冒険者と思われる人間を除外した時、残される面子の性別の割合は、男性にかなり偏っている。女性が少なく見受けられて、ムスビやハナエの注目が高くなってしまいそうだ。

 再び相棒の姿を改めて眺めて、唸り声を上げる。獣人族としての象徴を一切隠さない姿──一対の獣耳と尻尾。元より際立つ美麗字句を並べても遜色無い容姿だ。いつもの帽子と軽装のみで辛うじて、男性からの好意をある程度回避できるようになっている。


「何よ?」


「いつもの格好が良かった気がするなぁ」


「ふん。やっぱり、あたしの帽子姿が気に入ってるんでしょ」


「不愉快だ。そんな妄想は頭の中に留めておいてくれ」


「せめて演技しなさいよ。これじゃ夫婦に見えないじゃない」


「えー、夫婦に見える手段?」


 ユウタはふと、リィテルで彼女と交わした晩酌の会話の内容を想起した。


「あ……キス?」


「え」


 言葉にして、二人が凝然となった。料理を手にして、列から外れてすぐの場所に並んで立ち尽くす。ムスビの外貌もあって、注目の視線が集中していた。


「いや、忘れてくれ。失言だった」


「しても良いわよ」


 すぐに会話を終わらせようと、早足で進み始めたユウタに、ムスビが小さく言った。

 ユウタは振り向かずに、背後にいる彼女を想像した。きった腕を組んで胸を張った傲慢な態度と、いやらしい笑顔で立っているに違いない。


「勘弁してくれ。君だってそうだろ?」


「……………………そうね」


 ユウタの首筋を匙で叩き、小さく悲鳴を上げた姿を無視して壁際へと向かう。


「痛いな……それに、食器を粗末に扱わない。君は野人じゃないんだから」


「さっき手掴みで物を食わそうとしたのに、何今更言ってんのよ」


 そこから二人で他愛の無い会話をしていると、庭に鐘の音が鳴る。全員の意識が自然と吸い寄せられ、反射的に屋敷の北側を向いた。

 ムスビが庭の中心にある噴水に見惚れている傍に控えていたユウタも、その方向へ首を回す。この会場内の人間の中でも耳が鋭いため、喧しい鐘の音の中で、建物の中から六人組の足音を拾った。

 床を布が擦る音を囲う、甲冑の揺れる音が四方で聞こえる。恐らく、カルデラ一族の者が二人、そして兵士四人。扉という遮蔽物があったが、ユウタにとって然したる問題ではない。感覚を研ぎ澄ました状態なら、彼の聴覚は人を逸する域に及ぶ。

 微かな音で正体を判別しながら、ムスビの手を引いて、その場から退こうとする。中心に居ては、目立ってしまう。

 しかし、ムスビは彼の危惧する事態について思う事無く、噴水の前から動かなかった。


「ムスビ、早く」


「良いじゃないの……なんかうるさいわね?」


「今更なのか……」


 北の屋敷、庭へと繋がる扉が開かれた。

 ユウタの推測通り、二人の男女を取り囲む四人の兵士が現れた。

 静かに、その六人を見据えてユウタはムスビの前に立った。












露骨にムスビやハナエを表現する映写がしつこくて、申し訳ありません……。


第四章が次回から本格的な動きを見せる予定です。今回アクセスして頂き、誠に有り難うございます。次回も、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ