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森出身で世間知らずな少年の世界革命  作者: スタミナ0
三章:セリシアと精霊の歌
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撃退作戦(4)/三つ巴の戦い

更新しました。



 ユウタは、いつも師の背中を見ていた。それが目指すべき姿であり、辿り着くべき目標であるから、一切の努力も惜しまない。彼に近付く為ならば剣を振るい、槍や鎚を手にしたのだ。そういった努力を積み重ねる中で、悲しくも人を殺す術に長けていった。

 同じ姿をした、二本足の獣を仕留める力を持つよう育成された狩人。幼い頃から高性能な機能を持った殺人機械。

 氣術の才能が発芽した時から始まり、あらゆる戦闘手段を叩き込まれる。その理由を一度は訝ったが、師の言葉を何ら疑わずに鵜呑みにし、精進し続けた。

 生きる為の技術として吸収した教えも、床から離れられなくなった師が不在である修練の中、怠ることはせず、愚直に続けた。研ぎ澄まされた感覚器官は、もはや獣じみた鋭敏さを持つ。その体捌きは流麗であり、捕らわれる事ない水の流れの如し。如何なる環境にも適応できる力を備えたユウタは、いわば師にとっての最高傑作とも言える。

 この気優しい少年が、その全身こそ武器として錬磨された。その後も、敵を討ち滅ぼし続けたなど荒唐無稽な話だと思っても仕方がない、穏やかな人格の持ち主。誰もが、師の判断を狂気の選択だと罵るだろう、罰するだろう。


 ある日、ユウタは嗄れた師の言葉を聞いた。もう死期が近いというのは、幼くとも解ってしまうほどに、衰弱した相手の姿。

 紙と筆を用意しろ、その一言に従ってすぐ運んだ。起き上がる時の補助だけで、文字を認めることは可能らしい。

 師は蝋燭の明かりの下で書いた。背を丸めて、節くれだった指で鵞ペンの上へ几帳面に文字を刻む。予め文字を学んでいたユウタには、彼が何と書き記しているのかは理解できた。──ユウタの名である。


『わしはもうすぐ死ぬ。墓は作らなくて良い』


 漉いた薄手のしなやかな紙を丁寧に折り畳むと、竈の火へと投げ入れてしまった。それを見て悄然とするユウタ。僅かな文字だけで未だ使いきれるという勿体無さもあった。しかし、それよりも自分の名を師が綴った貴重な物を、本人によって灰にされたという事実が悲しかった。

 向き直った師は、まるで子供を窘める親のように、ユウタの頭を撫でる。こうすれば、自分の機嫌を直せると知る彼を、少々恨みを込めて睨みつつも、やはり敵わなかった。


『いま書いて見せたものは、東方の国の表意文字だ。お前に先にこれを教えた理由、解るか?』


 師から教えられたのは、東国の言語だった。この大陸の言語は、書を記すのに不自由ない程度に出来る。その際、まず最初に教えられたのが東の表意文字。


『いささかも。僕に必要な物と断じて思考しませんでした』


 緩やかに首を横へ振った。不必要な物は、人に教えたりしない。師が強要するのは、人生に必須とされる術のみ。


『そうだな。これは、お前の故郷の文字だ』


 手が離れると、鼻の付け根あたりを揉んでいた。恐らくこの些細な会話でさえも、苦労してしまう程の老衰なのだ。もう師が消える、そう考えると、これからの自分の人生が虚無な響きを持つ。師が居なくなれば、自分は孤独だ。

 ユウタの胸中を察し、師は窓の外を見つめたまま話す。


『いつか、その名の通りに育ってくれ。わしの望みは、ただそれだけ。いずれ来る苦難にも、お前が生きて行けるように。

 わしが付けた、その名に恥じぬ生き方で』


 ユウタが顔を上げた。命名したのが彼ならば、納得せざるを得ない。彼が水を所望したため、急いで川へと組に出る。桶を手にして家を飛び出しながら、目元から垂れる涙を必死に拭って。

 鋭く尖り、相手を速やかに殺める為に研がれた刀の銘は、その性質に沿わぬ意味を持っていた。優しく、そして芯の強い人間であれ、と。



 “──優太(ユウタ)。”






   ×      ×      ×





 北地区の付近では、規模を拡大しつつある火勢を止める者はいない。殆どの町人が浜辺へと避難し、戦端が開かれた港と町は、それ以上の介入を断固として拒む苛烈さで、壁を築いているようであった。燃え上がる人家や店を、人々はただ絶望に打ちのめされて、悲泣の涙を禁じ得なかったのである。

 これがニクテスを招いた所為だと、誰一人として疑いもしなかった。事情を説明されたゼスの弁明で、その全貌を知るのはユウタの知人のみだ。それ以外は、ただの災厄としか思えない。



 漆黒の疾風と化して、ユウタは町中を駆け抜ける。

 あの双子の守護者に対する憎しみは意中にない。戦場に立てば、一人の旅する少年ではなく、曇り一つない磨かれた剣。

 その背後から、執拗に炎が追走する。路地を忽ち呑み込む煙火は、人体など意図も容易く焼き尽くすだろう。少しでも触れれば終わる猛毒のように認識していた。だからこそ、その発生源たるドネイルから逃れる他なかった。

 満遍に展開された猛火の壁は、斥候において高度な性能を誇るユウタでさえも阻んでみせる。

 ドネイルに近接戦闘の自信は皆無──船上で八咫烏とユウタの対決を観察していた。本能は、二人が強者であることを告げていたのだ。その刃の射程圏に踏み入った途端、その生を終えることを余儀無くされる。

 畏れにただ炎で相手を牽制するのみであった。奇策を弄するユウタが、至近距離に辿り着いた時の為に、湾刀を提げて構えた姿勢を維持している。町への被害など眼中にない。いまはこの凄腕の刺客を前に、自分の生命を存続させる為に足掻く。


 一方で、頭上を往来する影にドネイルは気付かなかった。ユウタはこの登場を予期していたからこそ、ドネイルを撒いて態勢を整える事すら出来ないのである。最も対峙を危惧していた敵が、その姿を現したからだ。

 八咫衆若頭セイジが、ユウタに狙いを定めて急降下する。猛威を振る火炎に暫し躊躇っていたが、着々と距離が広がり始めた隙を窺って飛び込む。

 火に照らされた烏の翼が、艶に濡れ光る。電光石火の速度で、路地へと低空飛行で侵入するとユウタに向かって棍棒を構えた。

 轟風となって肉薄するセイジ。気配が急速に近付くのを察して、ユウタは足を止めた。氣巧剣を解除して腰帯に再び佩いた。ドネイルとの戦闘中に封印していた紫檀の杖を手に、翻身して低く身を屈める。

 迎撃体勢となったユウタへ、迷い無く猛進する。あるのは、正面から対する敵に向けた怨恨だけだ。煌々と町を照らす炎の光によって、本来の力を引き出すことが出来る。今の自分に枷はなく、全力を以て相手を打ち砕ける。

 狂喜に疾駆する八咫烏を見据えながら、ユウタら柄に優しく触れる。この剣閃は相手が振るよりも先に切り伏せてきた。その絶対的な自信と、人を斬る尋常ではない覚悟。小さく息を吐けば、もう彼の機能は、一点に集中する。


 二人の攻撃が交差した。爆風を伴う接触は、両者を吹き飛ばす。弾かれたセイジは右肩の肉を削がれ、流血で屋根を濡らした。総身を猛打する風に押されたユウタは、後方へともんどり返った。

 ユウタの仕込みには傷がない。

 だが、セイジの手に駆る棍棒は中程で真っ二つに切断されていた。遠目で観ていたドネイルが、竜族としての視覚で、どうにかその始終を捉えることが出来たほどに一瞬だ。

 ユウタの刃は人の柔肌を切るかの如く棍棒を両断し、擦れ違いざまにセイジへ、()()()()()()()()()()。惜しくも肩を切り裂くのみで終えたが、改めてその速さを知る。神速と称えても相違ない手練だ。

 セイジが倒れる屋根の壁面に、削ぎ落とされた彼の血肉が貼り付いている。生々しい血痕を残して、地面へと落下して水音を立てた。


「ぐ……貴様、よくも……ッ!!」


 痛みに萎える全身を叱咤し、身を起こす。自分の血で滑りながらも、立ち上がった彼は足下を見下ろした。敵に外傷はない。武器にも破損はない。傷を受けたのは己のみ。骨が露出した腕の現状を確認し、その事実が、彼の怒りをさらに助長する。


「手元が狂った!」


 ユウタは、納刀して硬い音を打ち鳴らす。刀が杖として姿を隠す。今の一動作で、すでに刃に付着した血も払っているのだ。あの剣を握らせてはならない──ドネイルとセイジが瞬時に悟ったものは同じだった。

 いちいち納刀する手間を掛けるのは、最短にして最速で叩き出せる剣筋を発揮するのに不可欠なのだ。その隙を突くとしても、速すぎる。杖を握る前に討たねば、手傷を負うのは敵対者。

 傷口を押さえながら飛翔した。ユウタに不意打ちは効かない。ならば、真っ向から一人の戦士として戦うしかない。路地に降り立ち、ユ行く手を阻害する。

 立ち塞がったセイジに足を止めたユウタは、背後を一瞥して、周囲一帯を縦横無尽に舐めあげる火炎に顔を顰めた。前後で挟み撃ちを仕掛けられる。


 セイジの翼が膨張した。彼の背景を覆うように広がる翼の面積と、その内側で蠢く羽。ドネイルは即座に船で見せた攻撃だと悟る。これでは自分も被害に遇うだろう。

 だがしかし、ドネイルは退かなかった。敢えて前方の敵襲を甘んじて受け入れ、ユウタを背後からも炎の熱で焼く心算を立てる。避けるのは至難の技、必中不可避と断じて口内から赤熱の炎を発射した。


「……………」


 ユウタは氣術を発動し、地面を持ち上げて即席の盾を背後に形成した。熱を斥ける為の出力を引き出す猶予はない。だが、これならば少なくとも命を滅する威力は防御できる筈だ。

 続けて、人差し指をセイジに向ける。ただ誰かを指差す行為にも見えるそれに、相手は首を傾ぐ。当然、ユウタの真意を知る者は本人だけだ。これから何を起こそうと意図しているかなど、全く想像がつかない。

 ユウタは、セリシアの助言の下に開発した氣巧法を行使することにした。使うならば、今しかない。走って距離を潰す間に、夥しい羽の射撃で返り討ちに遭うのは自明の理。ならば、ここで秘匿していた奥の手を行使することを躊躇しなかった。

 遠距離の敵を撃つ為に必要な形状。投石、弓矢、槍など。だがそれは、触媒となる武器がなくては不可能。それなら、空気を氣で凝固させた塊自体を使用した攻撃はどうかと。目に見えて判る武具よりも、より強力で狡猾な手段。


「──氣巧弾(きこうだん)!」


 怒号する指先。衝撃に腕が撥ね上がった。

 氣で練り上げられた無色無臭の弾丸が、音速で直線を描いて進む。圧倒的な力で射出された一弾は過たずセイジの左肩を撃ち抜き、貫通して翼の付け根の肉を弾き飛ばした。

 氣巧弾による銃声を認識した時には、もう左半身に脳髄を引き裂く痛みを感じる。ずるり、と左翼が地面に伸びたのが解った。当惑に悲鳴を上げられず、その場で混乱に硬直する。何をされたのか、全く見えなかった。

 八咫烏は夜目が利かない。明かりのある下でしか力を発揮できないため、街灯さえあれば変化も機能するが視界が悪いことに変わりない。驚怖に翼も凍てついたように攻撃を停止させた。

 ユウタを後ろから強襲した火が岩によって道の両端を迸り、そのままセイジを呑み込む。胸中を掻き乱した敵の一手に避けるのも無理だった。満身を包む高熱の抱擁から逃れられずに絶叫する。


 蒸気が立ち上る路地。

 岩が崩れ、そこからユウタが現れる。唖然とするドネイルの視線の先で、火傷を負った片翼の烏が崩れて膝立ちだった。

 黙って小太刀の把を握ったユウタは、氣巧剣を抜き放った。ドネイルへと歩み寄り、ゆっくりと距離を詰める。あの窮状を脱した──それが信じられない。

 震える手で湾刀を強く握り締めた。

 負ける訳にはいかない。聖女を救わなくてはならないのだ。

 竜族と人族の混血とあって、彼は特殊な存在。だからこそ、勲を挙げれば周囲から疎まれ、常に悪意によって過酷な試練に挑むことを強制された。戦場では絶望的な窮地に立たされ、何度も命を脅かされた。この不遇を甘受し、己の人生だと納得する。

 ただ、唯一己をただの道具とし、感情の対象とせずに使役してくれた聖女にだけは、忠義を誓った。

 目蓋の裏に想い描いて、決意する。目前で悠々と構える死神を斬り、あの人を救おうと。


「おおおおおおっ!!」


 烈帛(れっぱく)の気合いを込めた咆哮で、敢然と前に飛び出す。自分よりも小柄だというのに、絶壁の如く聳えるような少年の実力に、かつての畏怖はない。両刀を同時に大上段から下ろした。

 ユウタが袈裟斬りに振り上げる。予備動作の無い攻撃が、奮起したドネイルの両腕を寸断した。足下に転がる彼の一部を蹴り飛ばす。

 腕を失ったドネイルが至近距離で、再び炎を噴射しようと口腔に熱を滾らせる。


「終わりです」


 無情にも告げられた終戦。

 ユウタはドネイルに背を向けながら後ろ手に、氣巧剣を旋転させて、その首を斬り払った。魁偉な混血種の顔がユウタの背中を転がる。

 倒れた胴体から離れる。勇猛な騎士を討ち取った事への罪悪感、勝利した事への優越感や感慨もなく、無感動に死体を見下ろしていた。氣巧剣の刀身が霧散し、把だけが取り残される。


「セイジとドネイルを斃した。これで…」


 振り返ったユウタは、背後の光景に瞠目した。

 全身の肉が爛れ、重傷に動けない筈のセイジが、片手に短刀を手にして跳躍している。翼が無い今、その速度は特段速くない。しかし、もう死んでいると達観していた相手が未だ駆動している事に驚き、迎え撃つのが一瞬早かった。

 回し蹴りを放ったが、その足が虚しく空を切った。距離を測り違えるとは、ユウタにあり得ぬ失態である。

 セイジは喜悦に顔を歪ませて、嘴を大きく開けながら高らかに叫ぶ。


「我、ヤミビトを討ち取ったりィ!!」


 短刀の切っ先が、ユウタの顔を貫こうとした。

 ユウタも観念して、目を閉じる。油断したところへの奇襲が、まさかあるとは。逃れようの無い不意打ちを受ける──


「《火焔の矢(ファイア・アロー)》ッ!」


 爆裂する火。横合いから轟音を響かせてセイジを射る。それが彼の命を繋ぎ止めていた最後の糸を断った。

 先端が逸れて、脇道へと転がる八咫烏。

 暫く状況の理解ができないユウタへと、第三者が音もなく近付いて、その体に寄り掛かった。

 体に乗る重みに呻いて踏ん張ると、その正体を受け止める。


「ご苦労様、ムスビ」


「ホント、ここまで来るの疲れたんだけど」


 悪態をつきながら、ムスビは笑った。最後に魔法による掩護で救われたユウタは、彼女を労って両腕で抱え上げた。もう体力を消耗して、体の節々が悲鳴をあげている。ムスビはされるがままに、ユウタへ体重を預けた。


「聖女は、死んだって」


「……そっか」


 神妙に頷くユウタに、ムスビは笑った。


「なに?聖女の体にそんな興味があったの?」


「違う」


 短く答えて、きっぱりと否定した。確かにリィテルを訪れてからの彼に余裕などなかった。事態が終息した後しか、いつも落ち着けない。


「僕らの旅路は、随分と流血が多い。種族が違うとはいえ、必ず敵対者を殺さなくちゃならない。仕方ないと覚悟はしてたけど、過分な気がするんだ」


「やった後に言ったって無駄じゃない。邪魔な奴を排除した、それだけ」


「……僕は、このままで良いのかな。師匠が望んだ道から逸れている気がするんだ」


「誰かの希望に応えるんじゃなくて、あんたの望みで動けば良いの。そんなモノ考えてたら埒が明かない」


「名前なんだ」


「え?」


「僕の名前。優しく、芯の太くて強い人間であるように、って師匠が付けてくれたんだ。それに応える事が、間違いなのか?」


 ムスビは、何も言えずに黙った。それを否定する事は出来ないし、元よりその権利は無い。だが、サーシャルが言っていたユウタの師の本意が知れた。ユウタを鍛えた理由は、それでいずれ迫る災いを退ける為。それが愛情の形だったのだ。



 ユウタは港へと向かった。聖女の死体を確認せず、今はセリシア達の様子が気になる。ニクテスの面々が果たして無事なのかどうか。逸る思いに変動して、早足だった歩調は乱れていく。


「怪我人なんだから、揺らさないでよ!」


「ご、ごめん。………ムスビ、今日は何食べたい?」


「え、何よ」


「いや、もう聖女護衛の任も解かれるだろうし、皆で食事でもどうかな、って」


 その提案に暫く顔を伏せて考えると、ユウタの頤の下へと顔を潜らせて微笑する。少し焦げた臭い、熱風に煽られて汗を滲ませていた。


「それじゃ、辛いの無し。すんごい甘めのやつで」


「…山道でのこと、まだ根に持ってるんだな」



























いよいよ三章完結します。


今回も読んで頂き、本当に有難うございます。次回、皆様が楽しんで頂ける展開をご用意しましたので、見て貰えたら嬉しいです。

これからもよろしくお願いいたします。

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