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森出身で世間知らずな少年の世界革命  作者: スタミナ0
五章:優太と道行きの麋──下
278/302

登場人物紹介(五章【優太と道行きの麋】)

な、長い……。



 ~主要人物~



 ──優太(ユウタ)(十七)──

 ──本名:矛剴優太──


身長:169㎝/体重:58㎏


 矛剴本家は当代闇人の少年。

 琥珀色の瞳と黒髪、そして端麗な容貌をしている。それでも闇人としての訓練の影響か、人目惹くことなく気配を断つ術に長ける。矛剴との因縁を決着させるべく、ゼーダを伴って里へと赴いた。

 双子の兄と対面し、屡々里の者と諍う事はあれど、子供や闇精族、その他にも仲間を獲得する。途中で完全なる『天眼通』を体得して悩みの種だった苦痛より解放されるが、内面まで変容しており、一時は仲間を道具然とする冷酷な人格になった。

 天隠神や煌人の心遣い、響とゼーダの献身と仁那の説得あって改心する。独りで抱える事の危険さを感じ、拓真戦から続いて知った世界の真実をカリーナに明かした。

 同じように苦しむ花衣を諭し、改めて婚約を交わす。


 高度な暗殺術を有し、練磨された氣術は仙術に肉薄する最高水準の位階。得物は刃を孕んだ紫檀の仕込み杖。

──────────────


 ──蒼火(アオビ)(十九)──

 ──本名:ウィルトス──


身長:179㎝/体重:63㎏


 黒髪に外衣(コート)の青年。

 全身に火傷を負っており、全力での戦闘時間が限られる。幾つか名を変えて世を渡り歩き、『院』に在籍していた時代もあれば“神童”と畏敬された少年兵の過去もある。

 阿吽一族で重役を担う配下として働いていたが、主の夬が優太によって殺害されると予測し、地下に幽閉されていた紫陽花を連れて逃避行に出る。

 ただ利用価値が見出だせるまで傍に置く積もりだった紫陽花と、次いで同行者となった泥吉と過ごすにつれて家族のようになっていく。

 最終的な局面では合理的判断に従い、たとえ何であろうと利用し、切り捨てて生存の道を優先する。しかし、最後は紫陽花たちを救うべく、危険を冒してトライゾンと対峙した。


 本名は勇気(ウィルトス)、ただこの名を嫌って虹希(こうき)という名を自身に付けた。

 幼少の砌に『勇者』として選ばれ、カムイ族長から『加護』の譲渡・解放・消滅の術を伝授され、これを用いて幼きセラを『勇者』にする。


 トライゾンとの対決後は、大陸中の『加護』を解放する活動に勤しんでいる。紫陽花や泥吉とも同居中で、いまは戦闘から離れた暮らし。

──────────────


  ──グラウロス(零零)──

 ──正式名:零零伍番・饕餮(とうてつ)──


身長:476㎝/体重:???㎏


S字に湾曲した一対の角に、平らな顔面と黒い巨体を持つ怪物。

 対同盟軍に開発された複合成魔物であり、その性能と頭部が機能している限り再生を続け、多くの敵対者を圧倒した。

 トライゾンを親として認識する中、ナーリンに対する異常な独占欲を持つ。彼女を守るべく、結果として親となる学院長とトライゾンに反旗を翻した。

 一時は敵対関係だった蒼火と結託し、他に存在する複合成魔物を下してナーリンの下へ向かう。

 しかし、侵攻中だったイタカと交戦し、限界まで追い詰められ、最期はナーリンと共に死亡。

 謎の二人組によって、その魂は何処かへ導かれる。

──────────────


 ──呀屡(ガル)(十六)──


身長:165㎝/体重:53㎏


 阿吽一族特殊部隊に所属する少年。

 諢壬に侵入した優太の迎撃として戦った。(オグレス)と人間の混血とあって、力を全解放した際の膂力と回復力は高い。

 幼い頃に『院』に居り、仁那とはそこで出会った。彼女に一目惚れして以来、想いを寄せていたが、飜と共に敢行した焼損事件は阿吽一族に引き取られる。

 仁那と再会を果たし彼女に尽くそうとするが、学院長に利用されて魔物と化す。

 最期は『仁那・神楽の型』による浄化の炎に焼かれ、安らかに息を引き取った。

──────────────


 ──(ハン)(十六)──


身長:175㎝/体重:60㎏


 呀屡の親友である鷹人族。

 『院』からの知り合いであり、あの火災の首謀者。阿吽一族の部下として働いており、優太迎撃の任の後は静かに恋人と暮らす予定だった。

 鷹人族の飛行能力と高い敏捷、更に羽の持つ治癒力活性化を用いて戦闘を有利に進めようとするが、呀屡との共闘でも優太に敗北する。

 諢壬の事件を受け、かつての同僚仁那に協力して北上する。トライゾンの領内に侵入成功するも、学院長の計略で魔物へとされた。

 結果、仁那と交戦した後に恋人を彼女に任せ、痛みもない安らかな最期を遂げる。

──────────────





    ~矛剴の里~




  ──煌人(十七)──

 ──本名:矛剴煌人──


 優太の双子の兄、現矛剴本家の当主。

 双子とあって、よく似た顔立ちだが髪など身嗜みを整えていた。火廣金製の太刀を腰に下げている。

 矛剴当主として優太を招き、彼に子供の面倒などを押し付け、闇精族の援護などに出動させるなど意図の不明な命令が多かった。

 その真意は、拓真の企みから優太を遠ざける為、矛剴の真相を知って貰う為の行動。

 最期は優太の敵として討たれる事を望むが、妨害に出た拓真の脅威から響花と優太を守って命尽き果てた。

 以降は、当主の慰霊碑に名を刻まれた。

──────────────


   ──拓真──

 ──本名:矛剴拓真──


〈印〉の棟梁にして、実質矛剴当主。

 二年前からの騒動の黒幕。

 暁に裏切られた壮絶な過去があり、その怨恨に計画の阻止、神への復讐を推し進める。実力は暁に次ぐ最強の氣術師であり、始終優太を圧倒した。

 予め旧知の間柄であるゼーダに正体を明かしながらも、煌人に火廣金を仕込んで束縛し、情報漏洩の危険性の一切を排除している。

 生存を確信した(イザナミ)からの刺客を退け、里に帰った優太と対峙し、彼に勝利する。

 しかし、後に駆けつけたゼーダ、及び慎やセラなどの妨害を受け、過去の恋人であるシェイナの説得あって攻撃を中断し、限界を迎えて自滅した。

──────────────


  ──響花(キョウカ)──

 ──本名:矛剴殻咲響花──


 煌人の付き人である少女。

 暁の計画上、本来優太は彼女と結ばれる筈だった。里を訪れた優太の世話などをする内、彼に惹かれていく。

 純血ではなく、且つ珍しい白印の呪いを受けていない者とあって里では忌諱されている。面倒見がよく、優しい人柄とあって子供に好かれやすい。

 戦争後は火乃聿にて監察体制となるも、子供と過ごしている。

──────────────


    ──康生──

 ──本名:矛剴隱影康生───


 煌人の右腕。

 矛剴分家隱影の当主『辰』。

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 ──子供達──


 矛剴分家の子供達。

 大人による折檻などを危惧した響花の訴えなどにより、煌人が優太達に面倒を見るよう言い付けた。

 今は響花と共に過ごしている。

──────────────


    ──卓──

 ──本名:矛剴躬錠卓──


 矛剴躬錠家の当主『丑』。

 言義での共闘あって、優太を理解する人物。煌人の手配により、拓真襲撃の最中に裏山にて響花たちを保護する。

 以降は同盟軍にて降される処遇を待つ。

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   ──縢──

 ──本名:矛剴殻咲縢──


 響花の妹。

 偏った氣術で周囲から白眼視されていたが、煌人の計らいで特殊部隊としていた。後に優太に鍛練を施され、闇精族の加勢に出るも戦死した。

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   ──瀧──

 ──本名:矛剴躬錠瀧──


 卓の甥。分厚い唇が会話を阻害している。

 縢と同じ境遇にあり、優太と煌人に感謝している。鬼との戦闘で戦死した。

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 ~【鵺】~




 ──サミ──


 闇精族の跡取り娘。

 優れた弓の腕、時間操作の『加護』を所持する高い戦闘力を有する。一時は冷酷な優太との反目が続いたが、家族を襲った阿吽やトライゾンに対する復讐を目的に結託した。

 以降は【鵺】でも優太の右腕として働き、戦後は闇精族の代表として同盟戦争参加の意思を示し、天嚴にて待機中。

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 ──東吾・西吾(東西吾)──

 ──本名:穢人/東西吾・ゼンデンギス──


 魔王一族から輩出される闇人補佐の穢人。

 北大陸から優太暗殺の任を受けて出動したが、ゼーダの奇策により一時拘束される。以降は優太の部下となって行動した。

 氣を用いた凡ゆる攻撃を坪に吸収し、反撃する能力を持つ。なお、二人に分裂して別行動を行うことも可能。

 現在は天嚴にて事情聴取を受けながら、戦闘部隊として働く。

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    ──眞菜──

 ──本名:瑕者/眞菜・???──


 東西吾に同じく北大陸刺客の瑕者。

 優太の戦闘力に憧れ、自身を捨てた神族達から優太へと服従先を変更する。

 現在は天嚴にて待機。

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 ──ナタス──


 奴隷祭典の商品だった竜族。

 成り行きで【鵺】と行動を共にし、ルリを救出後は本格的に加わった。上空からの索敵、長距離移動や金属を操る『加護』がある。

 現在は天嚴で待機中。

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 ──ルリ──


 火蜥蜴族の幼い少女。

 優れた炎熱の操作能力を持ち、阿吽一族の地下牢から優太達に救出されて以来、彼等の為に戦う。ナタスによる保護を受けていたが、今では本格的な戦闘術の学習をすることも屡々。

 天嚴にて鍛練中。

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 ~闇精族の里~




 ──サージ──


 闇精族の族長、サミの父親。

 矛剴に魔物迎撃の援護を依頼する。

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 ──シェルニー──


 サージの妻。

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 ~諢壬・阿吽~





   ──夬──

 ──本名:阿吽夬──


 諢壬領主・阿吽一族の当主。

 後の新体制で高い官職に就くべく、トライゾンに加担して闇精族を襲撃し、彼らの矛剴の里侵入の幇助をした。

 諢壬に赴いた優太を討ち取ろうとするもサミの射撃を受けて死亡した。

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 ──仗俱──


 阿吽一族の工作員。

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 ──鉄笠──


 闇精族襲撃に参加し、優太と一戦交えた部隊。

 阿吽一族の抱える暗殺集団。

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 ~解放軍・皇都の契約者~




 ──トライゾン──


 解放軍総司令の若い男。

 父は神豪の落胤であり、純血でない皇族。

 数十年前から入念な暗躍をしており、皇国復興を掲げて同盟軍に勧降を要求する。先手を打ち続けてカリーナに苦闘を強いて、最後まで己の優位性を保持した。

 一度は『神器』を揃え、完全なる皇王となるも、理想を裏切る醜悪な力と花衣の言葉、蒼火の戦闘で改心する。

 いまは同盟軍によって身柄を拘束されている。

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 ──学院長──


 白衣の老人。

 『院』で人間を後天的に矛剴とする実験を行い、過去に仁那達を苦しめた張本人。

 言義の学院を総括する立場だったが、仁那による悪政の暴露で己が身を危ぶみ逃竄。トライゾンに保護され、利用される形で複合成魔物の研究や新兵器の開発に努める。

 その研究成果を以て仁那と対峙し、彼女を絶望させるも、最後は反撃を受けて四肢を失い、ゼーダによって捕縛された。

 以降は同盟軍の兵器開発に勤しむ。

──────────────


 ──ガンダルム──


 小太刀に襟巻きをした老翁。

 皇都の『守護者』にして、死後も戦うことを誓った契約者。初期は優太を超える戦闘力を有していたが、摩天楼内部での決闘にて敗死した。

 その魂はグラウロス同様に回収される。

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 ──グレイワン──


 ガフマンより前の時代に中央大陸最強とされた冒険者、異名は【大陸】。

 高火力で多彩な魔法とその巨躯で操る大きな斧槍、聖氣を織り混ぜる事で結やガフマンを圧倒した。皇都の契約者となった事から復活しており、結たちに立ちはだかる。

 しかし、結の中から覚醒した真姫によって捕食された。

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 ──異端審問機関──


 解放軍の要する呪術専門部隊。

 闇精族襲撃の際に魔物を使役し、優太や仁那達を迷彩結界に閉じ込めた。

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 ──キノト──


 真の勇者を自称する少女、反『御三家』の幹部。

 解放軍と結託し、セラを襲撃したが敗北。

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 ──ミキュ──


 魔王一族の少女、反政府体制の一人。

 鈴音に対する敵対心が強く、解放軍の襲撃に参加するも返り討ちとなった。

──────────────






 ~???~





 ──初代・響──


 “神亡曲”を計画した大元。

 どの先代をも超越する伊邪那美の『器』として作られ、幼少期から破格の力を持った少女。


 暁とは義妹の関係であり、闇人の小屋に引き取られて以降は彼と過ごす。先代闇人に危険性から排除されそうになるも、暁によって救出された。

 暁と逃避行を続けるも、次第に『器』として完成する他、闇人の宿命で常に戦火に晒される。


 北大陸の動向を察したアレオに利用され、意識が無いまま全大陸総動員の戦争の火種となる。それらをすべて相手取った暁の奮闘も虚しく伊邪那美となる。

 しかし、その意識と力を制御して仙術で伊邪那美を分解し、『四片』も取り込んで完全な“神”となり、一度は暁を『還り廟』の外へ追放した。

 その後、手段を見付けて再び帰還した暁と今度こそ幸せになる為、自身の力と一部、暁を分解して混合した“二代目・暁”を時間遡行した世界に転送する。

 以降は“前の時間軸”との因果律を象徴する存在として魂を縛られ、計画完遂と暁を待つ。

 彼女が視点を置いて世界を覗く都度、未来を改編する異例が発生する。(例.真姫、拓真、殻咲響……等)

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 ──初代・暁──


 作中で最も悲劇な人生を歩んだ男。

 響の義兄で、当時の闇人だった。

 響によって人間性を育み、彼女と安寧を求めて矛剴や神を裏切って逃避行に出る。その先々で争乱に巻き込まれるも、恋人や友人を得て生活していた。

 しかし、伊邪那美復活が目前となって神族からの刺客、戦争の最中で彼等の助勢を得る中央大陸の勢力、そして全魔族と響を巡って対立。

 瀕死になって彼女の元へ辿り着くも、二神として完成した力で『還り廟』の外へと強制転移される。

 その後、再び『篭』へと生還すると、響との計画を遂行する為に身を擲つ。

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 ──イセージン──


 異界の住人。

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 ──謎の二人組──


 響の監視下で行動する。

 今回の戦争被害者の魂の三割を回収した。

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 ~その他~



 ──おなき──


 おはぎの跡を継ぎ、月の里で宿屋を営む。

 暁や嵌是とは仲良くなり、特に後者とは再会した折りに子供を設けた。嵌是がミシルを育てる要因となった人物でもある。

 老女となって訪ねた暁の分身に、父の遺品として預かっていた『緋鬼』を渡す。

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 ──おはぎ──


 おなきの父で、元刀工。

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 ──おなきの孫──


 おなきと嵌是の孫。

 女将を目指して稽古中。

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アクセスして頂き、誠に有り難うございます。


次回、エピローグです。

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