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紡がれた青春  作者: ノベルのべる
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夏休みⅨ

 もうすぐ十五時だ。スマホの謎解きアプリに無我夢中で取り組んでいた晴人に声を掛け、集会室へと向かう。

「さっきの謎解きアプリで花火に関する問題があったんだ」

 集合場所へと向かう途中で、嬉々とした調子で晴人が話しかけてきた。

「では、問題です。日本で花火を一番初めに見たと言われている人物は誰でしょう! 最古の記録っていう解釈だね、この問題は。実際に過去に誰が一番初めに花火を見たかは記録に残っているかどうかで決めるっていう前提の下で考えてね」

 ああ、それなら知ってるぞ。というか、中学生のとき晴人から教えてもらったんじゃなかったか、確か。

「徳川家康だろ」

 どうして知っているんだ、と主張するような表情から、晴人はしたり顔を浮かべた。

「残念! 以前は徳川家康だと言われていたんだけど、最近では伊達政宗が家康よりも以前に花火を見ていたという記録が見つかったんだ。常に情報を更新しておかないとね、春樹。歩くwikiの称号はいつまでたってもあげられないよ」

 ……歩くwikiの称号がほしいなんて誰が言った。

 集会所の扉を開けると、俺たち以外の全員が集まっていた。

「お、これで全員集合だな。じゃあ、会場に向かおうか」

 事前にこれだけは確認しておかなければなるまい。

「美香さん、会場にはどういった交通手段で向かいますか」

 その言葉に美香さんはにやりと笑った

「安心しなさい。車じゃないわ。歩きよ、歩き」

 その言葉にこのときの俺がどれほど救われたのかは言うまでもないだろう。

 もう一回自転車を漕げとか言われたら、俺の脚が持ちません。

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