表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紡がれた青春  作者: ノベルのべる
52/84

夏休みⅤ

 その後の自転車走行時間は予想よりも長く、到着までにさらに二十分ほどかかった。その華奢な見た目から、冬川は体力がそれほどないのではと気がかりだったが、正直のところ、俺より体力があるのではないかと、到着した今では感じている。俺がぜいぜいと呼吸を乱している間、冬川は秋月と楽しそうにおしゃべりしていたからだ。

「美香さんたちは先に荷物置きに行ったよ」

 俺とは反対に息を全く乱していない晴人が近づいてきた。

「美香って、だれ、だよ」

「ああ、スポーツ系美人だよ」

 スポーツ系美人――晴人も俺と同じことを思ってたのか。そのことが面白くて、クスリと笑ってしまう。

「どうしたんだい、そんな風に笑って。僕たちも荷物を置きに行こうか。京都女子高校の四人も行っちゃったしね」

 京都女子高校――京都のお嬢様学校だったか、確か。

「晴人、冬川の出身中学ってどこだった?」

「ああ、京都女子中学だよ。もしかして、冬川さんの知り合いだったりするのかな、彼女たち」

 どうしてそんなことを聞くのか分からないといった調子で、俺に視線を送ってくる。その視線に答えずに、俺は荷物を持つ。

 自転車を漕いだ後遺症で足がガクガク震えていたのは、俺だけの秘密だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ