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校外学習XV
コテージの陰に隠れようとすると、そこには晴人と秋月と冬川の三人がいた。
「やあ、春樹。田口さんはまだ来てないよ」
裏庭に目をやると、そこには田辺が直立不動の姿勢で立っていた。
「……本人、めっちゃ緊張してるんじゃないか。ずっとあんな感じなのか」
まるでロボットのようだ。
「まあね、僕も肩の力を抜くようにアドバイスしたんだけど、どうにもね」
告白してフラれても、命までは取られないというのに――というのは、告白をしたことのない者だから、思ってしまうのかもしれない。
そのまま田辺と俺たちは、田口さんが現れるのを待ち続けたが、約束の時間を三十分過ぎても、田口さんは現れなかった。




