表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紡がれた青春  作者: ノベルのべる
33/84

校外学習Ⅴ

 一時間ほどの移動時間の後、俺たちは大阪市立科学館へと到着した。この施設で天体について学ぶらしい。

 ここからはクラス別行動なので、俺は秋月と共に三組の集団へと向かう。

「美空! おっはよーう!」

 俺たちの後ろから声がしたかと思うと、女子生徒が秋月に抱きついていた。

「……そちら、彼氏さん?」

 彼女は俺の方をじっと見つめると、そんなことを言った。

「ち、ちがうって。おんなじ部活なの」

 彼女は、へー、というと、何部入ってたっけ、と二人で話を始めた。

 俺はそんな二人に気づかれないように距離をとる。

 一組から順番にプラネタリウムの会場へと入っていく。ここのプラネタリウムは世界でも最大級の規模だそうで、しかも学芸員による生解説で行われるらしい。個人的にとても楽しみだ。

 座席に座ると、視線は自然と天井付近を見るように設計されている。椅子も柔らかく、俺の体を包み込んでくれる――気持ちいい。このまま寝たいと感じさせてくれるような座り心地だ。

――緑坂高校の皆さん、本日は星空の世界へとようこそ。私は学芸員の――。

生解説が始まった。

俺は目をつむり、この星空を創り出す空間に意識を埋没させた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ