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不沈空母 赤城改  作者: 立体プリン
4/31

プロローグ 3 / 着艦

ユニークが200を超えました。ありがとうございます。

評価・ブクマ登録ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます


ようやく主だった面々の階級が決まりました

第634飛行隊・小隊長の岡 鹿男 少尉やで

今 着艦しとるさかい おしゃべりは無しや


着艦ゆうんわ 飛行機の操縦でも一番神経を使う瞬間なんや

【畳の上の針一本】ゆうてな、 洋上に浮いとる空母なんて

飛んどる飛行機から見たら 信じられんくらい小さい目標やねん


気ぃ抜いて ズレたりしてな、やり直しが効く奴はいいねん

甲板から落ちたり 艦橋や艦尾にぶつけたりしたら最悪命が無いねんでぇ


・・・って なんやかんやで おしゃべりしてもうた

もう着くやで


ドンッ...キュキュキュ


さすがワイ。一発で決まったでぇ・・・まあ空母がデカイで当たり前か。

発動機を止めて あとは飛行機から降りるんや


機体を駆け寄ってきた整備の人間に預けると 水兵の一人が近づいてきた


 「第634航空隊の岡 少尉で いらっしゃいますね?」


 「ああ自分が岡だ」


 「伝令。後ほど参謀殿が来ますので整備員も含めて この場で待機との事です」


 「了解した」


お互い敬礼をして別れる


 「何かありました?」

後席の整備士が声をかけてくる

名前は 夏籐なつとう しめる


 「かくかくしかじか云々早々」


 「分かりました では邪魔にならんところで皆の着艦を待ちましょう」


そういう訳で 皆の着艦を見守る事にする



2番機・・・・・「さすが隊長 上手いですね」「お疲れ様です」


 「おまえもな、はい お疲れさん」

操縦士と整備士の2名乗っ取るさかいな。挨拶も忙しいわ

2番機の操縦士は 副隊長の 甘田あまだ ふとし少尉や

ぽっちゃり体形やけど よく操縦士になれたと感心するでぇ


3番機・・・・・「お疲れです」「お疲れ様です。兄さんもお疲れ」


 「おう 二人ともお疲れさん」

操縦士は細井ほそい みき 少尉候補生な。めっちゃ華奢やねん

同乗の整備士は 夏籐 締の弟で 夏籐なつとう ゆるむ


4番機・・・・・「・・・」「お疲れ様です」


 「後で話があるでぇ。ああ悪いんが整備よろしくな」

4番機操縦士は 鹿目かもく 静夫しずお 少尉候補生で無口なヤツや

同乗の整備士には謝っとく


5番機・・・ 以下(ry




で、注目の9番機・辺田や。本番に弱いさかいなぁ


・・・おお 進入コースは ええな

飛行甲板に着いたでぇ

・・いかん!! 思い切って降ろさな!! 着艦フックがワイヤーにかからへんっ

すぐに発動機を切るか 出力を絞れば ええんやけど


 アイツ固まっとるな。


 「・・・・あかんねん 艦橋にぶつかる!! 」


大惨事を覚悟して その場にいる全員が目ぇつぶったんけど

数秒経っても衝突音が聞こえへんから 恐る恐る目を開けて艦橋の方を観る


驚いた事に 9番機が空中に浮いとる

めっちゃ強い風で浮かされとるみたいやな

浮いたまま俺達の前まで フワリフワリと運ばれて ゆっくり降ろされる

ドラゴンさんの仕業か?



全員あっけに取られる



呆けとる場合やないでぇぇぇ


 「おい辺田 無事か」

整備員よりも先に 操縦席の風防に取り付き ガバッと開ける

涙と鼻水で 顔をグショグショにした辺田が


 「たいちょお ぐすっ ぐすっ」


相変わらず泣き虫やな。【良かったな】と気持ちを込めて肩をポンポンと叩く

まあ無事で何より。 飛行隊全員 無事に降りられて万々歳や



・・・さて、残りの問題や。

4番機操縦士・鹿目に歩み寄る


 「言い訳があるなら聞こうか」

正当な理由も無しに【回避】の命令を無視した理由を問いたださんと士気に関わる


 「・・・・・」


相変わらず無口なやっちゃな


 「黙っとっても分からんでぇ」


一発殴ろうとしたその時、女の子が割って入る。12歳前後やろか?


 「誰や嬢ちゃん・・・・・」


見覚えがあるような無いような

・・・せや ドラゴンの嬢ちゃんや


 「おお さっきは辺田のヤツ助けてくれておおきに・・・じゃなくてっ」


ワイは人が好過ぎるんかな。まず お礼が先に出てしまう


 「そやなくて 上空であんな事 しでかしてぇ・・・危ないやないか!」

上昇気流の件や

女の子は 目を細めて嘯く


 「あら ちゃんと見破ったのね 偶然かと思ったわ」

冷たい感じの嬢ちゃんやな

てか外見だけ人間似じゃのうて ちゃんと会話できるんな


 「なんやとーーー」

すごんでも たじろぐ気配なしや


 「私達も乗せて貰うんですから 並みの腕では困りますわ」


 「自分で飛べるやろ?」


 「意外と頭悪いんですね」


 「もっぺん言ってみぃーーー!!」

掴み掛かろうとするが 後ろから副隊長に羽交い絞めにされた

ワイが罵詈雑言を吐いても 女の子は言葉を続ける


 「ドラゴンでも疲れるし お腹も減ります。途中まで乗せてくれてもいいでしょ?」

・・・・・お、おう。

ワイは暴れるのを止めた。

一理はある。一理はあるが危険な真似して良い 言い訳にはならん


 「しかし 一つ間違えば大惨事やぞ? それを分かっててやったんか?」


 「分っててやった と言ったら?」


変わらず冷たい表情をしている

こいつとは色々価値観が違いそうやな


その時や


 「その子はきつく叱ってあるから 今日のところは その辺にしといてくれるかな」


声のした方を見る

なんか ひょろっとした 訓練を受けた軍人には見えん 兄ちゃんが立っとった

ええと、大尉さんか? そやそや敬礼せな


 「小隊全員、敬礼!」

整備員を含め小隊の全員が敬礼する。


大尉殿も敬礼する


 「休め」


ザッ


小隊全員 休めの姿勢を取る


 「自分は 特務大尉で参謀の秋葉尾あきばお たくです。」


この兄ちゃんが 噂の参謀殿なんか。大尉で参謀って階級低ないか?

それに 敬礼しなれて無いのか 微妙に震えとるけど・・・


 「予定が入りましたので 小隊の皆さんは先にご飯を食べてきて下さい」


えっ!?


 「1時間ほどで終わると思いますので そのまま食堂で待機していて下さい。以上」


スタスタと艦内に消えていく特務大尉殿。あっけに取られる俺

あっ、ちょっ、ジャリガキについて聞きたいんやけど・・・

仕方がないので 先ほどの女の子を向く


女の子は 体を沈めた思たら


ビュン!!


50mほどジャンプして ドラゴンの姿に変化した。

この目で見ても 信じられへんけど ホンマにドラゴンなんや


んで、そのまま 空の彼方に消えよった


 「こらーー 待たんかーーー まだ用事終わってへんでぇーーー」




*** 整備科・夏籐 締の場合 ***


隊長は しばらく上空に怒鳴り散らしてはりましたけど

 今度は水兵捕まえて 何やら聞いているようで、

きっと参謀さん追いかけるつもりですね


 「隊長はまだ暴れ足りないようなので 我々はご飯にしましょう」


あれでも 空の上では いい隊長なんですよ。知ってます?


 「副隊長、良いですね?」


疲れた様子で頷く。

あそこで副隊長が止めてなかったら 処罰されたのは今頃隊長だったかもですねぇ




 「参謀殿は どこやーーーー」



※日本海軍は1942年11月1日から階級の名称変更しておりますが

  都合により不整合が発生するかと思います。ご容赦下さい


次回、「隊長殿の艦内探検!?」の予定です


戦闘シーンをお待ちの方もいらっしゃるかと思いますが

公試運転->部隊編成->訓練があったりラブコメ要素挟んだり

建造に至るエピソードも挟む予定ですので 少々(かなり?)掛かると思います

うーんドイツ側のエピソード どこで挟むかな・・・


更新情報 2/12

 一部表現を修正しました

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