ファーストブリーフィング/造船を始めよう 4
***** 赤城改・映写室 *****
「へえー ワイらと同じ帝国軍人はんか」
ワイや、岡やで。
そないな昔から帝国海軍と関係があったんやと感心するやら驚くやらやで
ジージの爺さんが話を続けようと
「それでそのあと なんじゃがな。」
そん時や
ガタン。
ユラメキはんが急に立ち上がりよった
「オッ 俺 釜焚きの仕事思い出したわ。みんなあとでな」
とかゆうて部屋から出ていきよった。なんやら笑顔が引きつっとるな
「わっ 私も ちょっと・・・」
セセラギの姉さんに
「ホホホホ・・・」
ソヨギの嬢ちゃんも出ていきよる。
「稽古の時間。思い出した」
トドロキ君も出ていこうと歩き出したんやけど なんやら顔を上の方に向けて
口を開けたと思うたら 口から刀が出てきおったで。
そないなところに隠しとるんかい。器用な やっちゃな。
バタン と、ドアが閉まった
ドラゴンさん達 みーんな 出ていきよったで。
ジージの爺さんが言う
「まあなんじゃな。これから話す事は あの子達には黒歴史じゃからな
居たたまれないんじゃろ」
何か やらかしたんかいな?
「色々大変じゃったんだよ」
どうやら爺さんの話は まだまだ続くようや
**** 再び・ポーツマス造船所 近辺 *****
「ヤバイよ アニキーー」
バーヤが絶叫しとる。ワシも事態の進行に驚愕しておる
魔力の高まり始めたドラゴン達が 徐々にその形を変え始めておったのじゃ
4体のドラゴンは魔力が増大・・・いや 暴走に近いかの
このままでは周囲に被害が出かねん
名を得た事で ネームド・ドラゴンになった4体のドラゴンは
レベルで言うと【A+】、いやまだ上がっとるな 余裕で【S】ランクじゃろうて
Sランクレベルの暴走なんぞ天災でしかないわい。仕方ないのう
「シル、アーネや ちと早いが帰るとしよう。
ヒラガ殿、もう少々お付き合い願えるかのう」
シルとアーネ、バーヤにドワーフオヤジに息子が 4柱のドラゴンに囲まれる
平賀殿の周りに集まる。当の平賀殿は『何が始まるんですか?』という顔じゃ
ワシは杖を頭上に掲げ 叫ぶ
「転移・エルフ村の海岸」
旅の一行に平賀殿を加え ワシらは魔法界に戻ったのじゃ
***** 同時刻・イギリス某所 魔法組合/組合長室 *****
ここは古めかしい石造りの部屋で重厚な扉の内側には
何やら魔法使いが持っていそうな【痛い】アイテムが多数並んでいる
部屋の中央には 年代物の重厚で豪華な机があり
そしてその部屋の主と思しき老人が これまた重厚な椅子に座り
メラメラと燃える暖炉の炎で 暖を取りながら うたた寝に興じている
パチパチ・・・パンッ
燃えていると思われる木材が弾け
その音で老人は目を覚ます
「・・・はっ、なんじゃまだこんな時間か。折角気持ちよく寝ておったのにな」
老人は悪態を付いたが 何やらドアの向こうから
ドタドタと人が駆けてくる音が聞こえる
どのみち 老人の安眠は 破られたであろう
バタバタバタ・・・バタン
扉がノックもされず 乱暴に開け放たれる
そして入ってきた 青白い顔の中年男性が
「組合長 大変です。強力な魔力反応が観測されました」
「落ち着きなさい。時折観測される 転移系の魔力では無いのかね?」
組合長と呼ばれた老人は 落ち着いて聞き返す
「いいえ、正確な数は分かりませんが 『神』レベルの強力な魔力を複数
観測し、その後 転移系の魔力を観測して 神レベルの魔力も消えました
現在、場所の特定を急いでおります。」
「そうですか 分かりました。調査を急がせてください」
「はい。失礼致します」
中年男性は部屋から出ると 静かに扉を閉め、そしてまたバタバタと駆けてゆく
老人は つぶやく
「紳士たるもの いかなる時も 冷静・沈着にと言うておるのにアヤツは・・・」
そう言うと どこか遠くを見つめ
「・・・時代が動くのかのう」
老人は 気になる事でもあるのか 大量の蔵書の一つに手を伸ばした。
今回は短めで済みません
場合によっては 今回のエピソードに追記の形になるかもしれません




