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不沈空母 赤城改  作者: 立体プリン
10/31

ファーストブリーフィング/造船を始めよう 1

当なろう小説は 実在する個人・団体等とは一切関係御座いません


累計PVが1000を超えました。ありがとうございます

**** 赤城改・映写室 *****


ワシじゃ ジージじゃ。説明はまだ続いておる


 「へえー ジージさん 国王やったんやな」


意外かの?

岡とかいった青年が感想を漏らしておった

まあ退位して100年以上経っておるから 高貴さはカケラも残っておらんがな


 「イカダから50万トン空母ですか?」

夏籐の兄の方かの。


 「フォッフォッフォ、一足飛びで そんなところまでは いかんよ

  なんせそれまで 船らしい船なんぞ無かったんじゃからな」


 「なんでや?」

これまた岡青年じゃの


 「いくつか理由があるが、まずひとつに 陸上で事足りる事。

  ふたつに 魔法で大抵の事が足りる事。

  みっつに 中途半端な大きさの船では 海洋生物に襲われる事。などじゃな」


 「海洋生物?」

食いつくのは そこかの?


 「そうじゃな。40メートル程度の木造船では 20メートルくらいあるクラーケン

 、イカのバケモノじゃな。こいつらに襲われ、転覆・破壊に至る

  つまり建造の手間がかかる割に 利益が見込めないのじゃよ」


みな ドン引きじゃの。

こっちの世界では獰猛な大型生物は 昔は存在したかもしれんが

今は存在せんようじゃな。ある意味羨ましいと言えるわい。


 「しかし船の大型化を目指したのには もう一つ理由があるのじゃ

  それはシルが船酔いしやすいのじゃよ」



***** 1904年頃(明治42年)・エルフ国エルフ村 *****


村はずれの森に シルとドラゴン達を連れてきておる

これから皆で イカダを作るところじゃ。まあ作るのは主にワシじゃが


まず適当な本数の木を伐採する。魔法を使えば何も苦労の無い事じゃ

そんなワシの作業を見ていた シルとドラゴン達


 「みんな、おじい様を手伝ってぇーーー」


シルがドラゴン達に声を掛ける

シルや、いくらなんでもそんな曖昧な指示はヒト族以上の知能が無いとじゃな

動く訳ない。そう思っておったのじゃよ

しかしドラゴン達は動いた


1番目のドラゴンは 木に体当たりし 押し倒す。そういう性格なんじゃろうか?

2番目のドラゴンは あれ もしかして魔法使っとるのか? 切り倒す

3番目のドラゴンは 上手に複数本 切り倒す。4体中 一番器用かのう

4番目のドラゴン、もっとも若いドラゴンは かまいたちの魔法じゃろうか

強力な風を起こして木々を薙ぎ払った。おおっ凄いな

いや いかんじゃろ


 「いかん もうやめるんじゃーー。森が無くなってしまうわい


ふう 危うく森が消滅するところだったわい

ドラゴン達も成竜にはまだ 程遠いとはいえ だいぶ大きくなってきたわい

頼もしいやら危ういやら。



気を取り直して 次にいこう

切った木々を湖の近くまで運び それから組み立てる

まあ組み立てると言っても 木々を並べて縛るだけじゃが


 「シルや、ドラゴン達に たった今切った木を運ぶように言ってくれんか」


 「うん、みんな木を運んで」


さて、ドラゴン達は どうするかの。

ちと意地悪かもしれんが 試してみようぞ


ほう、4番目のドラゴンは強力な風で木を浮かせておるな

残りの3体は 何やら迷っておるようだな・・・・・いや なんかあり得ないくらい

口を大きく開けた と、思ったら、なんと木々がドラゴン達に吸い込まれておるっ!!


次から次から 大木・・・とまではいかないものの ドラゴンの身長よりも長い木が

ドラゴン達の体内へ消えていく。食べたんじゃなくて 体内に保存しておるのか?


ワシは茫然としてしまった。


 「おじい様、いこっ」

シルに言われて 我に返る


 「あ ああ じゃあ湖に行こうかの」


茫然としておる間に

木々は全て 風で浮いとるか 3体のドラゴンに飲まれたようじゃ


ワシらは歩いて 湖のそばへ向かった






湖に着いた。

そうじゃの 湖に降ろすのに都合の良い斜面を・・・よし あそこにしよう

天然の船台ともいえる場所。ここで作る事を決めた


 「シルや、ここに木を並べるようにドラゴンに言ってくれんか」


 「うん、みんな ここに木を並べて」


4番目のドラゴンが先に動いた。

保有する魔力量が半端ないのか あれから ずっと木を浮かせたままだ


1本目を降ろす。

斜面に対して 横向きに降ろしたので そのまま転がり湖に


ボシャーーーン


 「やーーーん」


シルが残念そうに言う

まあ多少大きくなったとはいえ このドラゴン達は まだ赤子同然じゃろうて


4番目のドラゴンが固まる事 数秒、再度 強力な風で 湖面から木を浮かせ

斜面に対し 縦に置き直した。残りも全て縦向きに置く


それを見ていた3体のドラゴン達も動く

先ほど 飲み込んだ木々が ドラゴン達の口から 生えてくる。

なかなかシュールな光景じゃの


4番目のドラゴン同様 斜面に対して縦向きに置く

しかし・・・想像以上に知能は高そうじゃ。喋れないだけかもしれんのお



あとは木と木を繋いでいけば出来上がりじゃ

そこらにあった 蔦を撚り合わせ木々に巻き付けていく・・・・・・


うむ出来た。なに たかがイカダじゃ。ちょっと大きいかな程度で難しい事は無い


では試しにドラゴン達に・・・いや辞めておこう。

折角作ったのを壊されても 彼らには治せないじゃろうしな


 「水よ 我が呼びかけに応え 流れを成せっ」

イカダが大量の水の流れで浮き上がり 斜面を滑り降りる


バシャーーーン


 「わーーい」

シルが はしゃぐ

シルや、おぬしも使えるじゃろう。ワシより強力なヤツ


勢い余ったのか イカダは多少 岸から離れてしまった

が 魔法を使えば問題無い

ワシはシルを抱えると 身体強化・半浮遊で イカダに飛び乗る

シルがイカダに移ったので ドラゴン達がゾロゾロとイカダに乗ってくる


ユッサ ユッサ ユッサ ユッサ ユッサ


イカダが揺れる


 「うぷっ」

何やらシルの様子が変じゃ


 「シルや、大丈夫かの」


 「うううん 今は大丈夫なの」


ふむ 体のどこかが悪くなければ良いがの

もしかしたら イカダの揺れと関係あるのかの?

ワシはイカダを揺らさないように

魔法で イカダを湖の中心部へ向けて動かした


 「ここらへんで良かろう。シルや ドラゴン達に狩りをして良いと言ってくれい」


 「うん、みんな お魚食べていいよ」


シルがそう言うと ドラゴン達は一斉に湖に飛び込む

待つ事しばし

次々に 魚を咥え戻ってくる。どれもこれも50センチはある

それらをドラゴン達が ハムハムという感じで咀嚼そしゃくする

今度は体内に保存ではなくて 食べとるんじゃよな?


食べ終わっては また湖に潜り 魚を咥えてイカダの上で食べておる

やはりシルと行動を共にするドラゴン達を湖の中心部分に連れてきて正解じゃわい

これなら 湖の岸付近で漁をする村人と棲み分けが出来るわい



ドラゴン達が イカダと湖中を何往復かした頃、


 「おじい様 あれなあに?」

シルが湖の 遠くの湖面を指差す

なにやら湖面の一部が盛り上がっておるなぁ・・・・・いや背びれが出ておるな

それは段々近づいて フォルムが明らかになる


かなり大きい。

どうやら湖のヌシらしい、推定全長 15メートルといったところか

ドラゴンが魚を食べた時に流れた血の匂いを察知したのか


こうしちゃおれん。シルを抱え 浮遊魔法で逃げる準備をしておると

ドラゴン達はジャンプし 湖のヌシに襲い掛かった


 「今じゃっ!!」


これなら時間が稼げる。ワシは大急ぎでイカダを岸へ移動させた




イカダを 岸へ上げ終わった頃、

ドラゴン達は 律儀にワシらの所・・・いや シルのところへ湖のヌシを運んで来た

当然ながら湖のヌシは 頭や心臓があると思われるところを食い千切られ絶命しておる


ちゃんと急所らしいところを狙っておるな

4体がかりとはいえ なかなか頼もしいわい


 「それは お前さん達で食べなされ。のう シルや」

そう言えば シルが静かじゃ。シルの方を見ると

真っ青な顔をしておる


 「あっ こりゃいかん」


ワシはシルを抱えて 浮遊魔法を発動し 城に向けて飛んだ

可愛い孫とはいえ もう一人を抱えて飛行するのは 老体にはこたえるが

孫の一大事とあっては そうも言っておられん


飛行するワシらを ドラゴン達が疾走して追いかけて来ておった。





***** エルフ国・エルフ城 *****


シルの服を着替えさせた後

今はベッドの上に寝かせ、治療魔法をかけておる


 「何がいけなかったのじゃ?」

魔法を掛けながらワシは考えた。そんな時じゃ


 「お父様、それが『船酔い』と呼ばれるものではないですか」


 「おおベルか。そなた公務は良いのか?」

王妃のベル、ワシの娘じゃ。


 「娘が寝込んだとあっては公務どころではありません。夫に押し付けて来ました」

心の中で若干引きつつ 婿養子の国王に同情した


娘のベルは続ける


 「私達は普段、船などには乗らないので忘れがちですが

  文献で読んだ症状に似ております。お父様 お心当たりは御座いませんか?」


 「そうじゃのう・・・」

イカダを揺らさないようには気を付けておったが 湖のヌシから逃げる時

速度優先じゃったから 相当揺れたじゃろうか。

そういえばシルが赤ちゃんの頃、ゆりかごは極端にきらったなぁ


王妃が 誰かに呼ばれ 部屋を出ていこうとする。ワシは手を振って見送った

公務はちゃんとな。






それから1年後、

湖の中心部でも 小さな魚しか捕れなくなる。

いよいよ海に出るしかないかのう


まだまだ回想は序盤で御座います

次回、または次々回 あの人が登場!?

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