EP:1 迷い込んで異世界へ
俺、緋色勇気は目の前で起きていることを分析するのに手間取っていた。
さっきまで俺は教室で授業を受けていた。ふと視界が歪み、次の瞬間俺は微睡みへと飲み込まれていた。
気がついたら、俺は巨大な樹の根元で横たわっていた。あたりを見回しても、一面に木が生い茂っている他には何も無い。
「んぅ…ここは」
背伸びをしながら起き上がろうとすると俺はふと身体に違和感を覚えた。
鎧だ。さっきまで来ていた高校の制服は跡形もなく、俺は緋色の鎧を身に纏っていた。
腰についた土を払おうと腰に手を回すと、腰に硬いものが下げられている。よくよく見るとそれは剣の鞘のようだ。
「どこかの映画の撮影か・・・」
とツッコミを入れたいところだが、今はそれどころじゃないので、仕方なく、現状の把握に全思考を回す。うん、何が何だかわからない。
兎に角、近くに人でもいないか探すことにしよう、そう考えながら俺は鎧と剣と面倒くささのせいで重い腰を持ち上げた。
はい、初投稿になります。いやぁー、きっと俺はまだ本気を出していないだけ。(震え声)うん、きっとそうだ。結構長くしていく予定なんでよろしくお願いします!