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エピローグ
親愛なるケイトへ
やぁ、ヘリオスだ。もう私はヘタレなどではない。
ヘリオス=ミルフレアとなったのだから。
改めてこう書くと少しばかり恥ずかしい。
私がこうやって手紙をやり取りしていた相手が、まさか君だったとは思いもよらなかった。
そして君のプレゼント、とても嬉しかった。
けれど、まさか君があんなプレゼントを用意してくれているとは、これもまた思いもよらなかった事だ。
この事を打ち明けられた時の君の少しばかり拗ねた顔をとても可愛らしく、愛おしく感じたよ。
本当に。
一つだけ言っておくが、確かに彼女らはかつて私が愛した者たちではあるが、私にとっては、もはや君さえいれば他には何もいらない、と、そう思っている。
私を見つけてくれてありがとう。
とても幸せだ。
愛している、ケイト。
ヘリオス=ミルフレアより、愛をこめて。