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信長さん  作者: はいむまいむ
第三章 信長、秋葉原にハマる
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七十四巻目 少ない予算で色々なことをやりくりしているような旅番組

今回は、次回のためのつなぎの話なので量は少なめです。


そんな考えをしていた時、ちょうどテレビでやっていたのがたぶん、少ない予算で色々なことをやりくりしているような旅番組だった。いつもであれば、一番聞き流すであろうその番組に、俺はちょっとだけ好奇心を持ち始めた。

テレビのほうを向きじっくりとその番組を見てみると、今日は俺がいつも働いているところがある街、秋葉原に旅人が行っているではないか。

誰もが知っているような情報から、一部のマニアしか知らないような情報まで、ありとあらゆることを扱っている。その情報もとに旅人が赴き、「あぁ、すごいですね」とか「いや~、素晴らしい」とかそんなことを言っている。

番組の内容としてはとてもつまらないものだったが、俺の行動力を発動させるにはこれ以上ないほどの影響力を与えた。

つまり、俺はこう思ったわけだ。


「あぁ、秋葉原に行くか」


仕事でもないのに秋葉原に行く。何をするかは全く決めていないけれども、まぁ、少し位は楽しめるだろう。だってサブカルチャーの発信地なんだからね。

行き当たりばったりも、人生には必要だと思うしね。


※※※※

「すまんが、全く状況が呑み込めんのだ。南蛮人二人よ、今がどういう状況なのか説明をしてくれないか?」


笑いあっている白人とジョンの二人に割って入るように、男は大きな声で聞いてきた。


「まったく、自分で状況確認もすることが出来ないんですか?」

「まぁまぁ、普通は誰でもこんな感じになるに決まってるじゃないですか」


イライラしながら話す白人をなだめるように、ジョンは優しく肩を叩きながら言う。

その様子をボーっとしながら男は見ていた。


男がボーっとしながら見ていたことに気づいた白人は、「何見てるんですか? 見せ物とそうでないものの違いも分からないんですか?」と強く男を非難した。

避難された方は、当たり前だが気分は良くないだろう。男はムッとした顔で白人を見返す。

ムッとされた白人は、男を睨み返す。

そしてその二人の様子を見たジョンは、最初のうちは心配そうに見ていたが、時間がたつにつれて笑い始めた。


笑い始めたと同時に、睨み合っていた二人はジョンのほうを睨んだ。


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