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信長さん  作者: はいむまいむ
第三章 信長、秋葉原にハマる
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六十八巻目 体はふにゃふにゃに崩れていく・・・


「ただ、じょんじょんがいなくとも仕事はきっちりやってもらうからね!」

「もちろんです!」

今日は、とりあえず頑張ろうと思う。


※※※※

「んじゃ、お疲れさまだ! 明日はいつも通り休みだからゆっくりするんだお!」


休み前の終業会はいつもこんなことを凛は全員に言う。そしてその声はどこか声色がよかった。今日はいつにもまして元気がよかった。


終業会が終わり帰ろうとしたとき、「信長さん」と呼びかける声が聞こえた。この仕事で自分の名前(本名)を呼ばれるのはまずない。俺のことを呼ぶと気は大抵、「生贄君」、「生贄」たまに「生贄太郎」とかだ。ファンのお客さんにも「おぉ、生贄さんや」と言われるぐらいだから、むしろ今では本名のほうで呼ばれるのが慣れない感じだ。

だけれども、ただ一人だけ「生贄」と俺のことを呼ばずに本名で呼んでくる人がいた。ありがたい。その温かく俺の名前を呼んでくれるのだ。


「ん?」


俺は、俺の名前を呼ぶ方向を向くと、案の定彼女がいた。


「信長さん! お疲れさまです!」


あぁ・・・天使のような声が聞こえる・・・・・・。この声を聞くだけで、心、体がすべて潤っていく・・・。癒されまくり、体はふにゃふにゃに崩れていく・・・。


「あ、ありがとう・・・」

「はい!」


今日もかわいいなぁ・・・美希は。

俺はカワイイ美希のことをまじまじと眺めていると、美希は少し顔を赤らめた。その赤らめた顔もまたかわいいものだ。

赤らめながらも、もじもじと体をさせている。そして、俺にこう尋ねてきたのだ。


「そういえば、凛にジョンがいなくなったって聞きましたけど、本当ですか?」


美希がそのことを聞いてきたのは意外だったが、まぁ美希もジョンにいろいろと関わっているし、当然といっては当然かと自分の中で勝手に納得した。


「うん、本当だよ。昨日からジョンが帰ってきてないんだ」


俺はありのままの事実を美希に答えた。

俺の答えを聞いた美紀は、直後に何か考え始めてしまい黙り込んでしまった。

急に黙り込んでしまってはこちらとしても、ちょっとばかり心配になってしまう。

だから俺は、「どうかした?」と美希に問いかけることにいした。

美希は俺に問いかけに黙り込みから顔を向けた。そして、ニコッと微笑んだ。かわいいな。

そして、コホンと一つ咳ばらいをした。そして、


「ご飯とかちゃんと食べれてますか?」と聞いてきた。


正直のところ、俺は料理ができないし、この時代に来てからはいつもジョンが料理を作ってくれていた。奴の性格はあれだけれども、料理に関しては一流の腕を持っている。和食、洋食、中華などいろいろな料理を作ってくれる。この前なんかよくわからないジンバブエの料理なんてものを作ってくれた。もうそこまでいくと、良く分からなくなるが、それも美味しかったのでいいだろう。

だけれども、さっきも言った通り俺は料理ができないので、美希の問いかけに対する答えはこれしかなかった。


「う~ん、今日はまだ食べてないかな」


空腹で、今日は大変だった。あとで外食でもしようと思っていたところだ。

そんな感じで、俺は今日の食事に関して適当に考えていた。

そんなときにだ。美希は、こんなことを言ってきたのだ。


「・・・今日、ご飯を作りに行きましょうか?」


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