四十六巻目 もう少し楽に生きましょうよ
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布団の中に入って落ち着こうとしても、明日のことが楽しみすぎて眠れない。どうしよう・・・顔はにやにやしすぎて筋肉痛になっちゃうし、こんなことはあの時代じゃありえなかった。この時代に来たからこそ、こんな体験ができたんだろうな・・・。
一体、俺はなんでこの時代に連れて・・・なんで俺はこの時代に来てしまったんだろうか?
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「――――と、ノブが言っているんですけれどもどうしますか?」
「どうするって言われてもねぇ・・・」
美希はジョンにいろいろと言われて、困惑をしていた。突然電話がかかってきたと思えば、「どうする?」と疑問形で聞かれれば、誰もが困惑してしまうだろう。
電話の向こう側で美希が困惑してることなど知らないジョンは、誰にも見せることのない笑顔で話し続ける。
「まぁ、あなたも腐っても・・・女体化してもノブの元部下なんですから、断りませんよね?」
語尾に「フフッ」と笑いをつけて、また疑問形で聞いてくる。典型的なうざい奴だ。
「断る、断らない以前にあなたはの、のぶな・・・じゃないから!」
顔を真っ赤にして、最後のほうを濁して美希は言う。
「はっきり言ってくださいよ? んん~?」
ものすごく、うざい意言い方をしてジョンは聞いてくる。
「・・・うぅ、絶対いつか殺してやる」
そのうざい言い方に殺意を美希は覚えたらしい。
「かわいい顔して、怖いことを言いますねぇ」
にやにやしてジョンが言うもんだから、美希は余計に恥ずかしくなってしまい体全身が真っ赤になってしまった。
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「じゃあ、明日の三時ぐらい・・・どうせあなた暇でしょうから、ノブとデート・・・もとい仕事探しにつきあってくださいね」
「デート言うなし・・・」
美希は、恥ずかしさのあまりそれ以上言葉が出なかった。後の会話は、本当に会話を終了するときの簡易的な挨拶で終わった。
そして、その挨拶が終わった後美希はスマートフォンを地面に投げつけ、「あぁーーー!!!!」と騒ぎまくった。でも安心してほしい。美希がいたのは自宅。床はとても柔らかい素材でできていて、スマートフォンは壊れることはなかった。その代わりに、美希が壊れることになったのだが、それはどうでもいいだろう。
「・・・明日、どんな洋服来ていこうかな」
とりあえず美希は、女子的発想に思考を移行させて落ち着きを取り戻そうとした。
※※※※
さて、ついにやって参りました。あまり眠ることができなかったですよ、はい。
起きてからすぐに、ジョンに今の時代の時間と日の読み方を習った。ようは、キリシタンたちが使ってたあれらしい。分かってしまえば、何も怖いことはない。時間の概念さえ理解してしまえば、この世界の大体のことは知ることができるからな。やったぜ。
今の時間は、午前九時。午後三時まではあと六時間ある。・・・時間計算まで、いつの間にか俺は習得をしていた。俺の聡明さに自分でも驚いてしまうぐらいだ。
楽しみ、楽しみ、楽しみにしていると、時というものは進み方が遅くなってしまうらしい。実際に時間が遅くなっているのかは分からない。ただ、ジョンの説明を聞く限り、時間というのは一定の速度で進んでいるわけだから、楽しみにしているからと言って時間の進み方が遅くなるということはありえないはずだ。しかし、どうしてこんなにも遅く感じるのだろうか・・・?
「ノブ、朝からいろいろと難しいことを考えすぎですよ。もう少し楽に生きましょうよ」
・・・だから、心を覗くなっていっているだろうが。
土曜日から大規模な小説の日本語修正を行いますので、この機会にもう一度話を振り返ってみてください。きっと見やすくなっているはずですから。




