第二百五十八一巻目B 暗闇の中から
今回は前回と次回のつなぎの回です。なので、短いです
いつも通り短いです。
なので、あきらめてください
階段はしっかりと整備されていないということは本当で、とても歩きにくいものだった。ところどころで鉄柱のようなものが飛び出しているし、埃もたくさんあった。さらには明かりもなく、地上からどんどんと下っていくと、本当に暗闇のような部分を下っていくことになった。だけれども下ってから少し経つと下の方から明かりが見えてくる。それはぽつぽつという小さな明かりでは無く、大きなそれといて冷たい光だった。
暗闇であっても見えた理由は先に歩く家入が懐中電灯を持ちながら歩いていたわけなんだが、それもはっきりと明かりが見えるようになってからは必要のないものになった。
「さぁ、もうすぐで下につきますよリーダー。お覚悟を」
「何を覚悟しろというんだ……」
全く持って、変わった奴だ。
――――
明るい場所、つまりは階段を下りきった広いところに出る。と、言っても実際に広い塔言うわけでは無くこれから部屋が出来そうなところと廊下が仕切られていない空間というわけだ。家入は「こっちです」と言って、その空間のもっと先へと私を案内する。ただ、正直なところ私はこれ以上先に進みたくはない。それに、進んだところで幸せになるとは到底思えないのだ。
進むも地獄、戻るも地獄とはこのことか。なんという負の連鎖だろう。
「もう少しで着きますよ、リーダー」
「つかなくてもいいんだが、どちらにしてもこの異質な空間からは早く脱却したいものだ」
「それは当分叶わぬ希望ですね」
笑いながら言うことでは無いだろう。むしろ、私は大きな声でそのことを否定しなければならないはずなのだが、ここで家入の気分を害しても何の得にもならないので、とりあえず私は流すことにした。




